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クルーズマンズではじめよう
なぜ、今回のクルーズを選ばれましたか?
元々、母がエーゲ海クルーズを希望しており、クレタ、ミコノス、ロードス、サントリーニに行きたいという話がありました。この4島を含むクルーズは限られ、ガイドブック等でよく紹介されているCelestyal Cruisesか、この夏から就航予定のVirgin VoyagesのResilient Ladyしか見つかりませんでした。値段的には大差ないけれど、Celestyal Cruisesの船は小さめですが寄港地ツアーが一部料金に含まれるのに対し、Resilient Ladyは船自体がとても魅力的なVirgin Voyagesの新造船。悩みましたが、Virgin Voyagesに乗ってみたいという気持ちが勝り、9/25出発のResilient Ladyを予約しました。ところが6月中旬、来年(2023年)5月まで欠航(就航延期)という連絡が...上記4島に寄れるのはCelestyal Cruisesしか選択肢が無くなりました。
しかし、自分は大きい船が好きなので、どうにか他に選択肢が無いかと再検討。4島にこだわらず、船で行けない島は乗船前後に普通に旅行すれば良いではないかと考え、条件を3島に。結果、このNCLが手頃な価格であることを見つけました。(寄港しないクレタ島は大きいので、乗船前に一週間滞在してじっくり観光することにしました。ところが、クレタの前にローマで新型コロナ陽性になってしまい、予定変更し結局3泊に短縮になってしまいましたが(苦笑))
ノルウェージャン・クルーズ・ラインの人気エリア
実際にご乗船されていかがでしたか?評価とご感想をお聞かせください。
お食事、ダイニング
普通、メインダイニング等で最初に渡されるメニューにデザートまで全て書かれていると思うのですが、この船では違いました。レストランの外に掲示されていたメニューにもデザートは書いてないのです。変な話ですが、NCLってデザートはビュッフェでも行くしかないのかと、最初誤解してました。
夕食時、メインを食べ終え食器を片付けられ、しばらく待っても何も言われないので、終わりなんだと思って席を立ってしまっていたのですが、Grand Pacificで4日目の夜、席を立ったところでデザートは要らないのかとウエイターに聞かれ、「やっぱデザートあったのか!」となりました。当然、その後のコーヒーor紅茶もありました。
まあ、常識的に考えればデザートあって当然なわけで、こっちから質問すべきだったのでしょうが、デザートメニューが別に存在するなら、メイン食べ終え食器片付けたら直ぐにウェイターは持ってくるべきでしょう。説明無しに放置され、まだ見せられていないメニューがあるとは気付きませんでした。せめてメインの注文時に、「デザートは後でお聞きします」と言ってくれるだけで良いのに、何の案内もありませんでした。つまりは、そういうサービスレベルということなのです。
NCLのフリースタイルダイニングは、メインダイニングの席の指定も時間の指定も無い自由が利点と思っていましたが、つまりはテーブル担当のウエイトレスなど応対するスタッフも毎回違うので、顔なじみにもなりません。一度限りのお客と思われてると思えば、納得の対応でした。
また、いくつかのレストランで日本語メニューがあるか聞いてみましたが、Jasmine Garden以外の対応は、とてもぞんざいでした。(そんなのあるわけ無いじゃんという感じ。)
●Grand Pacific
朝食
朝はメニューから個別に選ぶのが面倒だったので、一通りセットのエクスプレスブレックファストを選択。他にグレープフルーツとオレンジ、ヨーグルト、コーヒー、オレンジジュース等を注文。オレンジジュースが甘すぎるのと、ヨーグルトを忘れられてサーブされなかった以外、満足な朝食でした。
夕食
船内で各種予約等に使用するNCLのスマホアプリで見たら、20:30以降しか予約枠が残っていないという日に、18時前位に予約せずに行ったらガラガラでした。直ぐに窓際の席に案内されました。アプリの表示で諦めてはいけません。
メインダイニングなので期待していましたが、上記のように最初に渡されたメニューにデザートは無いし、AppetizersとEntreesの2品というのが拍子抜けしました。
●GARDEN CAFÉ
最初にランチで行った際、入口で消毒ではなく、ソープ使って手を洗うよう案内されて驚きました。ビュッフェなので、新型コロナ対策で手洗いが重要というのは分かりますが、この手洗いでちょっと行列が出来ていました。(船全体が新型コロナ対策を徹底しているなら分かるのですが、この手洗い以外の対策は杜撰でした。例えば、マスクを着用するよう言われたのは乗船時のチェックインでクルーズターミナルに到着した時だけ。以後は、船内でマスクしていなくても全く何も言われないのです。マスク着用を義務とする案内板はあったりしましたが、船内でマスクをしている客は、ほぼゼロでした。クイーン・エリザベスとの違いに驚きました。)
夕食時は、メキシカン・ナイト、オリエンタル・ナイト等のテーマがあり、オリエンタル・ナイトの日に麺類とカレーを目当てに利用しました。
その他、毎日寄港地で下船するので、マイボトルにドリンクが欲しくて、レモネード等を入れに毎晩来ました。通りがかりにソフトクリームだけ食べたりも。
●Ealy Risers
5:30からという早朝オープンで食べられるということで、寄港地での下船が早い日に行ってみたのですが、GARDEN CAFÉの一部の菓子パンやヨーグルトが取れるようになっているだけでした。ならば、GARDEN CAFÉのままで良いと思うのですが、Ealy Risersと違う名称で船内新聞に掲載する理由が分かりませんでした。仕方なく食べてると、徐々にGARDEN CAFÉ本来のビュッフェがオープンしてゆき、温かい食事が食べられるようになりました。
●Jasmine Garden
夕食で利用した際、入口で日本語メニューかと聞いてくれました。かなり使い込まれた日本語メニューでしたが、他のレストランでは日本語メニューなんて無いと断られていたので、ここだけでも日本語メニューがあるのは嬉しかったです。(日本料理を扱っているからなのでしょうが。)
ただ、料理の味付けはイマイチで、うどんは、醤油をスプーン2杯入れて良くなりました。
●O` Sheehan`s
朝食
アメリカン・ブレックファスト、ブレックファスト・サンドウィッチ等、簡単なセットメニューで軽く食べるには良かったです。
昼食
渡されたメニューに、今日のオススメみたいなのがあったので選んだら、それは夜だけだと断られました。ならメニュー渡す時に言えよと思うのですが、この時のウエイターの態度は何故か冷たく、メニューから一品オーダーしただけでまだ続きがあるのに、聞かずに切り上げ立ち去ろうとするので呼び止めたりしました。何か変でした。ブルーチーズバーガーは美味しかった。
●Great Outdoors
夜10時過ぎ、屋外のデッキで真っ暗な海を見ながらピザを食べました。
●TOPSIDERS
クシャダスで参加した寄港地ツアーが午前中で終わり、特に見るものもないので早めに船に戻った日、天気が良かったので屋外でランチを食べたくて利用しました。大した食事は無いですが、ホットドッグやポテト等の軽食をプールサイドで食べられるような場所でした。
●Alizar
夕食
Grand Pacificと同様で、AppetizersとEntreesの2品のメニューを最初に渡されました。最初に利用した際は、Entrees食べ終えて片付けられた後、何も出て来ないので帰ってしまったのですが、Grand Pacificでデザートの存在を知った後、ここも同じだろうと粘って待っていたら、やはり後からデザートメニューが出て来ました。
なお、AppetizersとEntrees1品ずつでは足りないので、Appetizersから自分だけ2品+Entrees1品に。母のAppetizersは1品でしたが、こちらが2品食べ終えてもまだ食べており、Entrees提供のタイミングは母を待つかとウエイターが聞いてくれました。その程度の配慮はあった。
●La Cucina
朝食時、混雑しているGARDEN CAFÉのビュッフェから食事を持参して来る客用に、テーブルのみ解放されていて自由に座れるようになっていたので利用しました。GARDEN CAFÉの窓際席が埋まっている時でも、ここなら窓際に空席がありました。ただし、追加の食事をGARDEN CAFÉへ頻繁に取りに行くには、ちょっと不便ではありました。
サービス、スタッフ
フリースタイルクルージングをうたうNCLなので、色々と自由なのは良いですが、サービスやスタッフに依存しない自由という側面もあります。ダイニングのスタッフにつては、上に書いた通りなわけです。なので、それがマイナスと言えばマイナスなのですが、担当が固定される客室のジュニアステートルームスチュアードはちゃんと仕事してくれフレンドリーだし、毎日通って顔なじみになるカジノのディーラーやピットボスも、サービス精神がありました。NCLのサービスやスタッフを評価するなら、この様な他のクルーズラインとの違いの理解が必要でしょう。(ただ、それでも、ダイニング等の私の評価が低いのは、上に書いた通りです。)
●ランドリーサービス
前月にクイーン・エリザベスを下船して約一カ月、スペイン、フランス、スイス、イタリアと旅行する間、スーツ等全く着る機会が無かったので、荷物に押されて折り目がきたなくついていました。汚れは特に無いので、アイロンがけだけしたいなーと思っていたら、洗濯無しのプレスのみを安くオーダーすることが出来たので利用しました。
●JADE CASINO
ディーラーと親しくなることで、テーブルによるブラックジャックの配当ルールの違い等を教えてもらえました。(詳しくは「船内の施設、アクティビティ」に記載。)
良かったのは、ディーラーがチップを得た時、チップでテーブルを叩くリズムが「タンタタタンタン・タンタン」と決まっていて、最後の「タンタン」をピットボスや周辺のディーラーも一緒にリズムを合わせて盛り上げることです。チップをくれたプレイヤーに皆がお礼するような感じで、これはちょっと嬉しかったです。カジノ全体がチップに反応するというのは、初めての経験でした。つい、他のテーブルのチップで「タンタタタンタン」と聞こえると、自分も「タンタン」とリズムを取ってしまったくらいハマりました。
なお、下船してから分かった大失敗なのですが、NCLには「Casinos At Seaリワード プログラム」というカジノ利用者向けの特典サービスが存在します。
https://www.ncl.com/jp/ja/why-cruise-norwegian/casino-cruise
「メンバーになると、ノルウェージャンクルーズライン、オーシャニアクルーズ、リージェントセブンシーズクルーズの全てのクルーズでゲームを楽しみ、ポイントを貯めることができます。 プレイすればするほど、無料のドリンクカードや寄港地観光ツアー、VIP優先下船など、より多くの特典をご利用いただけます。」と紹介されていますが、私はこれに入会し損ねてしまいました。入会は無料ですが、カジノ内のホストデスクで申し込む必要があり、それを怠ってしまったのです。
そういえば、ホストデスクの前で何か質問したことは覚えているのですが、その際、入会について何も案内がなかったのです。メンバーは、専用の会員証をもらい、ゲームする際はそれを提示することで、以後のプレイが記録され、ポイントを獲得して特典につながります。ところが、私の記憶では、この会員証を提示しているプレイヤーには出会っていません。誰かその会員証を提示してブラックジャックのテーブルに座るのを見ていれば、その存在に気付けたと思うのですが...
私は、この手のカジノのリワードプログラムの会員証を集めるのが趣味で、世界中のカジノで会員証を作っていますが、何故かこの乗船中、NCLにはその手のサービスが無いと思い込んでしまっていた気がします。クルーズ船のカジノは、クルーズカードのみでプレイヤーを把握している場合が多く、他に会員登録して会員証を作成しないと特典が得られないというのは、そう多くないと思います。私の経験でも、新型コロナの影響で無くなってしまったゲンティン系列のスタークルーズやドリームクルーズが運営していた「Resorts World at Sea」というリワードプログラムのみが、別途会員登録を必要とする例外的存在でした。
下船してしまった今となっては後の祭りですが、もし入会していたなら、私のカジノでの勝敗が記録され、ポイントがたまって何らかの特典が得られていたのだろうと思います。また、NCL公式ホームページのマイアカウントから、年間の勝敗明細書などを後日ダウンロードすることも出来るようになるはずでした。
https://www.ncl.com/casinos-sea-overview/win-loss-statement
残念で仕方ありません。
https://cruisemans.com/qa/183
このQ&Aも、後で修正しようと思います。
以下、カジノでのやり取りをいくつか...
1、賭け方が無茶苦茶なスペイン人らしき4人組みの客がいて、10が2枚の20からスプリットするようなことを何度もやる人々でした。まあ、そういう無茶をする人は、私の経験では中華系のギャンブラーなら珍しくないのですが、それ以外では珍しいとは思いました。彼らが去った後、ディーラーがそっと自分に、「ディーラーとしては彼らに言えなかったけど、20をスプリットするなんてあり得ないよ」とこぼしたので、「信じられなかったね」と同調。そこから、そのディーラーと仲良くなれました。
日本にカジノはあるかとか聞かれ、法律ができたから3カ所できる予定だけど、まだ決まってないとか、2030年より前には最初のカジノがオープンするだろうけど、場所は大阪か長崎かな...とか、そういう話をしました。
2、2ハンドそれぞれに、ディーラー用のチップをベットし、片方がダブルダウンまでしたのに両ハンド負けという場面がありました。ディーラーのためにそんなにチップを賭けたのに負けたことで、ピットボスに興味を持たれ、そこからよく話しかけられるようになりました。何がきっかけで親しくなるかは、色々ですね。
3、ずっと一人でプレイしていたテーブルに、酔っぱらいや初心者、物知り顔で初心者に助言する集団がやってきて満席に。人のプレイに口出しする酔っぱらいと、慣れてるらしいプレイヤーに挟まれ、非常に嫌な雰囲気になりました。そして、ディーラーのアップカード3、自分が4の2枚で8という場面で、ブラックジャックを知ってるつもりで他人に口出ししてくる輩に面倒な絡み方をされ、「スプリットしろ」なんて馬鹿な助言を頂いてしまいました。
無視するわけにもいかず、スプリットなんてせずにヒットだろとどう説明すべきか、「メンドクセ~」とか内心思ったわけですが、既に親しくなっていたディーラーが「いやヒットだよ」と割って入ってくれました。ここでスプリットはベーシックストラテジーに反するよと、正論を説いてくれ助かりました。
4、最終日、何度か一緒にプレイしていたフィリピン人の男性ディーラー相手に、自分でも驚くくらい連勝し、チップもベットする形で何度も渡せました。そしてある金額まで達した時、そのディーラーが、もう辞め時ではないかと、チップを交換しようかと言ってくれました。こちらが、流れが変わる前にいくらで辞めるべきか悩んでたのが分かったのでしょう。これ以上続けて負けに転じる前にと、心配してくれたわけです。こういう気遣いをしてくれるディーラーは、とても有難いです。
そこで、一度ゲームを止めてもらい、船内アプリで自分への請求がいくらか確認したり、チップを正確に数え直したりして、冷静に考える時間を得ることが出来ました。(このカジノは連続シャッフルマシンを導入しているので、前月に乗ったクイーン・エリザベスのハンドシャッフルのカジノのような、ゲーム終わりのシャッフル待ちで冷静に考える時間というものが存在しません。よって、ゲームをストップしてもらう切っ掛けをくれたディーラーは、とても有難かったわけです。)
ここで1000ドルはキープすることとし、大きい額面のチップにチェンジしてもらい、これはもう触らないよと。残りのチップでゲームを続けたいというと、ディーラーも「それが良い」となりました。更に、それまで自分のミニマムベットを25ドルと決めていたのですが、テーブルミニマムの15ドルに下げると、ディーラーも「うんうん」という感じでした。(まあ、その後も連勝が続き、結局ディーラー交代するまで調子は良いままだったので、ミニマム25ドルのまま続けとけば良かったという気もしましたが(笑))
そして、この後交代した女性ディーラーは、この乗船中何度対戦しても最後は負けるという相性最悪な相手で、この時も連敗に転じました。確か、45ドルからダブルダウンし負けたところで、諦めて終了としました。女性ディーラー自身も、自分が負かしてばかりいることを自覚していて、いつも自分で勝てなくて御免なさいと言われました。(この人相手にディーラー分のチップをベットしても、いつも負けて渡せないということの繰り返しで、こっちも申し訳ないという気持ちがありました(苦笑))
それでも、先の男性ディーラーのお陰で、1000ドル以上残しての終了となり、ピットボスが渋い顔していたのは印象的でした。
お部屋
内側キャビン
毎日寄港し、終日航海日が無かったので、客室でゆっくりする時間は短いと考え、安い内側にしました。初日乗船したのは11:30過ぎで、まだ客室の準備が終わっておらず入室できず。客室の準備が終わったとアナウンスが流れたのは14:30過ぎ。その間は、ビュッフェでランチ等しながら過ごす必要がありました。入室すると、既に荷物は届いていましたが、ツインでリクエストしていたのにダブルベッドにセッティングされており、ゲストサービスのカウンターへ行って、ツインにセパレートして欲しいと依頼。この時、セッティングミスは向こうの責任なのに、ちょっと面倒な依頼をする客のように対応され「あれ?」と感じました。
1時間過ぎてもベッドは直されていませんでしたが、ジュニアステートルームスチュアードが挨拶に。この際、部屋にランドリーバッグ等が無かったので、持ってきてもらいました。
夕食を終えて19:30に部屋に戻ると、やっとベッドメイキング中。仕方なくまた船内散策し、1時間後に部屋に戻ると流石にツインになっていて、この日の船内新聞も発見。21時からスターダストシアターでショーがあることをやっと確認でき、慌ててショーへ。
終始そんな感じで、やはり客室でゆっくりする暇の無いクルーズだったので、安い内側で正解でした。電源は、日本の形状でも使える口があり、スマートフォン充電に使えるUSBの口も。狭いのは仕方ないとして、清掃も行き届いていて、まあ満足な部屋でした。
船内の施設、アクティビティ
●ショー
Stardust Theaterの毎晩のショーは、特別凄いというものはありませんでしたが、「Blazing Boots」のショーは演出がよく、歌もダンスもレベルが高く、全く飽きなかった。最後は、かなりのお客がスタンディングオベーション。(何より、母が眠らなかったのが珍しい。)
自分としては、ラスベガススタイルイリュージョンと書かれていた「Elements」のショーが最高でした。セットからして他のショーと違い、ちょっとシルク・ドゥ・ソレイユ的な要素とマジックを組み合わせ、なかなか良いショーになっていました。早めにシアターへ行って前から2列目に座ったので、眼の前で迫力のある演技が。頭上にも演者がぶら下がっていて、会場全体を舞台にしていました。(それでも母は寝ていましたが。)
「YALBA」のおじさん二人組は、様々な国の楽器と音楽を軽妙に演奏するショーで、まあ大したことはないけど、テンポは良かったかなと。
ただ、毎日寄港し忙しいので、毎晩ショーを見るのは諦めました。
●JADE CASINO
他のクルーズ船と比べ、比較的カジノは広い方だと思います。テーブルゲームも豊富で、ブラックジャック、アルティメットテキサスホールデム、テキサスホールデム、バカラ、ルーレットに加え、珍しくクラップスがありました。クルーズ船でクラップスは、かなり貴重だと思います。
ただ、ブラックジャックをプレイして疑問に感じたのは、BJ役の配当が3to2と6to5のテーブルが混在してるのに、それがテーブル上に何も書かれてない点。見た目は全く同じブラックジャックのテーブル同士で、ミニマムベットの差でルールが違っていました。(そういう差を作るカジノの存在自体は珍しくないですが、そういう場合、プレイヤーにルールに差があることを最初に説明したり、表示があったりするものですが、ここはどちらもありませんでした。)おまけに、ディーラーのソフト17がヒットであることも、テーブルレイアウトに書いてない。インシュアランスが2to1であることしか書いてない、スッカスカのレイアウトでした。BJ配当が違うテーブルがあるとか、ディーラーと仲良くなった後に教えてもらえ、やっと分かったのですが、そういう重要なことを明確にしていないスタンスは、悪いルールを意図的に隠しているように思えました。
なおブラックジャックは、ミニマムベット10ドル、マキシマムベット2500ドルのテーブルは6to5、ミニマムベット15ドル、マキシマムベット2500ドルのテーブルが3to2でした。いずれも嫌いな連続シャッフルマシンで、残念でした。(バカラとブラックジャックのみハイローラーエリアがあり、ミニマムベット100ドル、マキシマムベット5000ドルのテーブルが各1卓ありましたが、オープンしているのは一度も見ませんでした。)
また、テーブルでクルーズカードを提示しルームチャージでチップを買う場合、一律3%の手数料が追加されました。(例:200ドルのチップに対し、206ドル請求されます。)
・ブラックジャックトーナメント
参加費30ドルで、乗船前からNCLの専用サイトでエントリーできました。(まあ、当日でも全然参加可能でしたが。)
予選は、2000ドル相当のチップを配られ、ミニマムベット100ドル、マキシマムベット無制限。サイコロで最初にカードを配られる席が決まり、そこからゲーム毎に最初のプレイヤーが左隣のプレイヤーに順に移動する。賭け金を決める順番もこの順なので、後のプレイヤーほど、前のプレイヤーの賭け金を見て検討できる。全7ゲームで、6ゲーム終わりに各プレイヤーの所持チップをディーラーが数える。それを見て最後の7ゲーム目でいくらベットするか、各自が作戦を立てる。この各予選のトップ1名が、決勝に参加できるルールなので、予選をいくらで勝ち抜いたかは関係無かったです。
なお、自分が参加した予選では・・・
1ゲーム目:300ベット負け
2ゲーム目;700ベット->ダブルで負け
3ゲーム目:300オールイン勝ち
4ゲーム目:600オールイン勝ち
5ゲーム目:1200オールイン勝ち
6ゲーム目:2400オールイン勝ち
この時点で4800でトップ。2位は4200とか。ところが、7ゲーム目は自分が最初に賭け金を決定しなければならないという席順の悪さ。皆が、自分がいくら賭けるか注目する中、どうしようかと悩んでたら、皆に笑われました。少額しか賭けなければ、後のプレイヤーが勝てる金額を賭けてくるだけ。多分正解は、3700だったのではないかと思う。負けても1100残るし、2番手がオールインで勝っても勝てる可能性がある。でも、そこまで考える余裕もなく、結局4800オールインして、皆をどよめかせました(苦笑)
すると、自分以降のプレイヤーは、オールインするか、ミニマムベットの100で守りに入るかの2種類のプレイヤーに分かれました。さてゲーム開始。
最初の2枚で11となり、もしやと期待。ところが3枚目は4、4枚目が9でバースト...
トップが一人でゲーム終了となり、残った皆は盛り上がりました(涙目)
結局最後は、ディーラーがバースト。自分以外のプレイヤー全員が勝ちに。3番目にオールインしたプレイヤーが最高額となりました。一人負けした自分は、いずれにしても勝てなかった気がしますが、もし3700にしていて手元に1100あったら、11になった時点でダブルダウンフォーレスし、4枚目を引かずにバーストしなかった可能性も...というのは後の祭り。
その後、また参加費払って次の予選に参戦しないかと、前日親しくなったディーラーに声をかけられましたが、潔くやめておきました。
寄港地での移動や観光についてお聞かせください。
ピレウス(アテネ)
乗船前日早朝、クレタ島からフェリーで一晩かけてピレウスに移動してきて、前泊ホテルに荷物預け、ピレウス考古学博物館等見て多少観光しました。が、この日の最大のミッションは、乗船に必須の抗原検査でした。予めGoogle Map上でcovid testと検索し、ホテルの近くで評判の良さそうな検査施設の目ぼしをつけていたのですが、行ってみたら安くて吃驚。抗原検査して陰性証明書を発行してもらうのに、たった5ユーロでした。ただ、安かろう悪かろうな部分があり、渡された陰性証明書をよく確認したら、まず自分の誕生日が間違っていて、母はパスポート番号が違っていました。その場で再発行してもらったら、今度は名前も違って別人に。三度目の正直で、なんとか正しい陰性証明書をゲットできました。間違いに気付かなかったらと思うと、ゾッとしました。
同じタイミングで、やはりクルーズのために検査に来たっぽいカップルがいたのですが、その一人が陽性となったようでした。ところが、どうしてももう一度検査して欲しいと頼み込み、本当はダメだけど、秘密ですよみたいなこと言われつつ再検査し、今度は陰性になって喜んでました。酷い場面に居合わせたと思いますが、安価な検査施設というのは、それだけ杜撰ということなのでしょう。(前月、クイーン・エリザベスに乗船する前にアメリカで抗原検査した際は、まともな医療機関で75ドルかかったのですが、そこは再検査など認められる雰囲気ではありませんでした。しかし、条件を満たすなら陰性証明書の価値は同じであり、クルーズターミナルでチェックするスタッフには、違いなど分かりません。そう思うと、陰性証明書を持った乗客だけが乗船しているはずなのに、前月のクイーン・エリザベス船内で陽性率が上昇してサービスを制限する羽目になったというのも、当然の結果だったのだろうと思いました。)
クルーズを終えて下船後は、バス、列車を乗り継いで(クルーズターミナルのあるゲートE12の近くに券売機があり、90分乗車券を1.2ユーロで購入)アテネ中心部へ移動。(ピレウスはアテネ中心部から離れており、アテネ観光の拠点には無理があります。)そこで1週間民泊し、アテネを観光しました。アテネは、見どころの多い観光地なので、じっくり滞在して良かったです。
クシャダス / エフェソス
ツアーに参加しましたが、朝7:45に集合場所のStardust Theaterへ行くと、入口でミネラルウォーター等を販売していました。女性司会者が、暑いからドリンクを買って自衛しろと言っていましたが、そんなところで高い水を買うなんて馬鹿げてると素通り。8:30頃ツアーのバスに乗車したら、座席に500mlのミネラルウォーターがちゃんと配られていました。騙されて買わなくて良かったです。
・ エフェソス(エフェス)考古学博物館
9時過ぎに到着するとガイドが20分弱で一通り説明して回り、その後20分程自由に見学しました。延々と石像を見る感じですが、性的なモチーフのユニークな像が目立ち、面白かったです。もっとじっくり見れたら良かったです。お土産買いたい人などからすれば、あっという間でしょう。
・聖母マリアの家
人気の観光地で観光客が沢山いました。問題の家は、それほど大きくなく、入口に行列が出来ていましたが、わりと直ぐに入れ、内部撮影禁止なので立ち止まることもほぼ無く、そのまま直ぐに出て終わりとう感じで拍子抜けしました。そこに至る坂の途中、各国の言語で説明文があり、日本語もあったので読んでみた限り、1951年に完成した建物と書いてありました。誰々が、この地に聖母が生活していたことを幻を通して見たと断言してるとか、教父のなかには母マリアがヨハネと共にエフェゾに移り住んだと思わせる話を語っているものもいるとか、どこどこの村人がこの場所を聖母の最後の住まいであったとして巡礼の聖地としてきたという話が紹介されていて、正直、それだけなの?と、ガッカリしました。まあ、自分は宗教信じてないので、純粋に歴史的な建物かと興味を持っていた程度でしたが、1951年の建物かぁ...と。
25分自由時間があり、バスに戻る道すがら、お土産を買うかカフェに寄るかくらいで、時間を持て余しました。
・Grand Bazaar
11:40頃、港近くのショッピングエリアでバスを降りると、ガイドが全てのお客をとある絨毯屋に連れて行きました。いわゆる、高級トルコ絨毯の専門店です。嫌な感じはしましたが、買わなくて良いから説明だけでもどうぞという感じでした。ハンドメイドなトルコ絨毯の良さについて説明され、更に2階へと案内されると、広間のような場所を囲むように椅子があり、皆そこに座らされました。次々と大量の絨毯が床に広げられ、ドリンクと自家製の焼菓子を無料でどうぞと。ただより怖いものはないですね。しばらくすると、一気に男性販売員が増え、個別に売り込み開始。セールス会場となりました。高齢な母は、好きな色は何かと質問されましたが、理解できない。それを通訳するのは、自分がセールスを手伝うみたいで変だなとモヤモヤ。ちょっとした玄関に敷くより一回り大きいくらいで3000ドルと言ってましたが、余程興味が無ければとても買う気になるようなものでは無かったです。なんとか断って店を出ることができましたが、時間がたてばたつほど客が減り、逃げ辛くなる感じが怖かったです。店を出ると、外にガイドが立っていて、マーケットを一周して船に徒歩で戻れるルートを教えてくれました。他の店も絨毯屋が多く、しつこい声掛けを払いのけて通り抜けるのに苦労しました。まあ、買い物の目的があるなら良いのでしょうが、苦手な雰囲気でした。
13時には船に戻らなければならないスケジュールだったので、ツアーで効率良く観光するしか無いとは思ったのですが、安いツアーには安いなりの理由があるものです。1人29ドルで、しかも予約時の特典で1人だけ各寄港地ツアーが50ドル引きされることになっていたので、2人で29ドルしか払わなかったので、とても文句は言えませんね(苦笑)
イスタンブール
クルーズターミナルが大型商業施設内にあり、ここを出るだけで時間がかかりました。
自分で路面電車を使って観光するつもりだったのですが、駅の券売機は怪しい連中が仕切っていて、切符は買えませんでした。正規の係員ではない彼らから中古の乗車カードのようなものを買うなら、そこにチャージして乗車できるとか言ってました。無視して券売機を使ってみましたが、何故か1回だけの乗車券を選択できなくなってました。路面電車は、どの駅も同じような連中が券売機を仕切っていて、乗車を諦めました。イスタンブールって、もう少しマシなところかと思っていたので、あの手の輩が堂々と怪しい商売をして正規に切符を買えないという状況が放置されているのは、本当にガッカリしました。
・スルタンアフメト・モスク
母はスカーフを忘れたのですが、入口で無料で貸してくれるようになっていて、無事入ることができました。ただ、中も外も大規模な改装工事中で、評判の美しさは見ることができませんでした。
・エジプシャン・バザール
活気があって、いかにもという感じでしたが、基本的に声をかけられるのが嫌いで、ゆっくり買い物する雰囲気でなかったので、通り抜けただけになってしまいました。
他は、本当は地下宮殿とかアヤソフィアとか行きたかったのですが、物凄く長い行列を見て諦めました。ほぼ、街歩きしただけみたいなことになってしまって残念でした。最初にATMで150リラ現金を出金していたのですが、使い切ることもできませんでした。
公衆トイレ利用で5リラ、スィミット(トルコのパン)5リラ、名物のサバサンド45リラ、その他お菓子を40リラ買ったくらい。船に戻るのがギリギリで55リラ残してしまったのですが、帰国した際成田空港では、トルコリラは両替を中止しているとされていて、ただの紙屑になりました(苦笑)
なお、サバサンドを買ったのは有名なボートのお店ではなかったです。注文してから鉄板で焼き始めるので時間がかかりましたが、美味しかったです。後で知りましたが、よくテレビで紹介されるボートの店は、人気のせいで流れ作業になっていて、冷めていて不味いという話で、違う店で温かいのが食べられて良かったです。
ヴォロス
正午に到着で、12:30には下船したのですが、20:30までに乗船となっていたにも関わらず観光スポット的なものが見当たらず、旅客ターミナルでゲットした地図を見ながら4時間ほど歩き回っただけでした。Volos Info Centerというところで情報収集しようとしましたが、港周辺というより、そこから遠くに行くような情報しか見つけられなかったです。クルーズ客で商売する気が全くない感じの普通の港町で、ヨットハーバー見ながら海沿いを歩く景色は良かったですが、ちょっと拍子抜けしました。
乗船時点で、ヴォロスのツアーは既にSOLD OUT状態でしたし、下船しても観光業者的なものが一切いない、タクシーも何も来ていない状況で、多くの乗客が徒歩で繰り出してました。SOLD OUTのツアーにしても、中身がありそうなのはメテオラの修道院へ行く6.5時間のツアーくらいで、ここからメテオラまでは車で片道2時間の距離であることを考えると、休憩など考慮すれば現地で2時間。メテオラは険しい場所に修道院がいくつもあって、バス降りてから各修道院の入口に辿り着くまで歩くのも脚力が必要で、短時間で回るのは高齢な母では追いつけない可能性が高い。すると、選択肢は無かったと思います。(なお、クルーズ後にギリシャには2週間程滞在したのですが、メテオラ近くのカランバカに3泊して修道院6カ所をじっくり回ることができました。)
なお、ヴォロスの街中で地図を見ながら立ち止まっていたら、自転車で通りかかった地元の女性が、何かお困りですかと声をかけてくれました。迷ってると思って助けてくれようと。迷ってるわけでは無かったので丁寧にお断りしましたが、普通に親切な人で、ほっこりしました。
ミコノス島
テンダーボートのチケットを7:00から配布するとのことで、Spinnaker Loungeへ。最初のテンダーボートに乗れる#1のチケットをゲット。ところが船からミコノスの朝焼けに見とれてたら、とっくにテンダー乗船が始まっていて、せっかく#1だったのにもたもたしてたら上陸が8:20過ぎになってしまいました。とはいえ、戻りの最後のテンダーボートは18:30なのに、結局14:00前には船に戻ってしまったので、もっと遅く出ても良かったかもしれません。(本来、時間を有効活用して路線バス等で遠出しても良いのでしょうが、高齢な母はそういうことに興味を示さず、徒歩圏の観光スポットに行ければ十分ということでした。)
有名なカトミリの風車等の観光スポットは、テンダーボートの上陸ポイントとなるOld Portから徒歩圏。基本的には海沿いを歩けば良いのですが、狭い路地のショッピングストリートに入ると迷路のようで、地図とか無いので迷いました。母が事前にガイドブックで見てお土産を買いたい店があるとのことで、その店を探すのに行ったり来たり。見つけても朝早すぎてオープン前で、帰りに寄ることにしたのですが、休憩挟みつつパラポルティアニ教会に到着したのは10時前くらいになってしまいました。
ところが、教会の目の前の敷地が何故か工事中でフェンスで囲まれていて、正面からは思ったような写真が撮れず残念。想像よりこじんまりとしていて、これだけかという感じもしてしまいました。
カトミリの風車は、流石に開けた場所で見応えはあったのですが、それはよくガイドブック等で見る正面からだけで、近づいたら風車の向こう側はすぐ駐車場で車だらけ。近くにゴミの集積所もあったり、どうしてこういう配置にするかなと、ちょっと残念でした。他にも、海辺の狭い砂浜で寝そべってる人たちの真後ろがゴミの集積所でゴミが剥き出しとか、ちょっと自分とは感覚が違うなと思いました。ショックだったのは、リトルベニス近くだったと思いますが、道路脇の大きな木まで、根本から2mくらいの高さまで建物同様に白く塗られていたことです。白で統一された建物の景色がキレイで評判なのは分かりますが、植物まで白く塗るのはやり過ぎだと感じました。
途中、母がトイレを探し始め、場所が悪かったのか公衆トイレが見つからず、どうせならと考古学博物館に(トイレのために)入ったのですが、入場料4ユーロで、30分程で展示は見終えました。
最後、13時過ぎに母の希望だったお店(narcissus the olive oil shop)へ。ガイドブックで紹介されていた特別なオリーブオイル石鹸をお土産に買いたいとか。ちょっと自分には良さが分からないのですが、1個23ユーロもする石鹸を20個買いたいとか言われて、ちょっと待てと。その店でも、普通のオリーブオイル石鹸は2個で1.5ユーロで売っていて、それと何が違うのか分かりません。とりあえず、お土産ならまだこれから先も色々あるから、ここだけで20個とか、ただでさえ石鹸重いのだからやめてくれと説得。じゃあ10個と。渋々店員に聞いたら、在庫は店頭の9個しか無いと言われ、少しホッとしました(苦笑)
ディスカウントをお願いすると、これは他店では27ユーロすると言われましたが、なんとか、9個で207ユーロのところを200ユーロに負けてもらいました。オマケに、2個で1.5ユーロの普通の石鹸もくれました。その後、他所の店で売ってるのは見つからず、無事船に帰れました。
基本的には、アテネや他の島でも売ってるようなお土産を扱っている店が多い気がしましたが、ミコノスは値段が高めな気がしました。同じものなら、わざわざ高い場所で買わない方が良いかなと思ってしまいました。
ロドス島
港に近いロードス騎士団のグランド マスターの宮殿等の地域と、リンドスのアクロポリスの両方を見たかったのですが、そういうツアーはアクティビティレベルが高いとされていて、高齢な母は追い付けなくなりそうなのでやめました。路線バスを使って先にリンドスへ行き、アクロポリス見た後に余裕があれば、戻ってグランドマスターの宮殿とか行ければいいや程度で、自分らのペースで観光することにしました。
7:30に下船し徒歩でCentral Bus Stationへ。5.5ユーロの切符を買って8時出発のバスに乗車。乗車の際は特に切符を確認されず不思議でしたが、途中で車掌(と言っても私服で乗客と見分けがつかない)が車内をまわり切符を確認されました。
9:10にリンドス(GoogleMap上ではLindos KranaとかLindos Central Bus Stationと書いてある近く)着で下車。アクロポリス方面へ坂を下ったところに公衆トイレがあり、その先は心配だったので母にトイレに行ってもらいました。(50ユーロセント払ったのにトイレに紙は無かったそうです。)
そこからアクロポリスへの上りは、途中まで土産物屋に囲まれた細い路地が続きますが、階段が続くようになると土産物屋を見る余裕等は無くなります。杖替わりにトレッキングポールを使う母のペースで後ろからどんどん追い抜かれていましたが、徐々に観光客の行列が詰まり始め、そのうちなかなか進まなくなり丁度良かったです。(途中で引き返す高齢者もいました。)
この行列は、入場そのものというより、入場チケット購入の行列だったと分かったのはかなり売り場に近づいてからでしたが、予めオンラインで購入可能なチケットもあるので、そういうのを買っている人は行列に並ばずにどんどん追い抜いて進んで良いようでした。ただ、道幅は狭く柵も無く、下りの人とすれ違うのがやっとの場所もあるので、転落しないようご注意を。10:10頃アクロポリスの入場チケット(この時期は12ユーロでした)を購入すると、その先はすんなり進めました。
アクロポリスは高低差もあり歩き辛いので、見終えた時には11:50になっていました。ゆっくり見ることができて良かったです。下りは、行きとは別ルート(ロバに乗ってこれる、遠回りだけれど多少緩やかなルート)があったので、そちらからロバの糞を避けながら戻りました。12:30頃にはバス停まで戻り、券売所でロードスへのチケットを購入。13時のバスが数分遅れで到着しましたが、ロードスのCentral Bus Stationに戻れたのは14:40頃でした。
乗船は17:30までで、まだ時間があったのでロードス騎士団のグランド マスターの宮殿(Palace of the Grand Masters)へ。入場料8ユーロを払って、じっくり見学しました。16時前には見終え、騎士団通り(Street of the Knights of Rhodes)など中世の街並みを散策。ロードス考古学博物館は時間が無いので諦め、母は歩くのが遅いので船に戻ることになり、自分一人、絶対に外せないCASINO RODOSに到着したの頃には16:45でした。
CASINO RODOSはそれなりに大きなカジノで、入口でパスポートを提示し会員証を作成。荷物を預け入場すると...案の定というか、テーブルゲームは18時からオープンで、この時間はスロットマシン等の機械相手のゲームしか稼働していませんでした。ガックリ...
24時間営業のカジノですが、ディーラー相手のゲームは18:00~05:00しかオープンしないようで、その頃には船に戻っていなければなりません。正直、マシン相手は全く興味が無いのですが、ここまで来て会員証も作って何もプレイしないで帰るのは残念すぎます。探すとマシンのブラックジャックがあったので、ここに来た記念プレイとして仕方なく20ユーロ投入。6連敗で一度も勝てずに負けて終了しました。シクシク...
とっととカジノを出たのは17:00で、そこから徒歩で船に戻れたのは17:25でした。部屋に戻ると、内線電話でもう一人は乗ってないのかと確認があったと、母に聞かされました。
ロードスの中世の街並みは素晴らしく、このクルーズで、ここだけは機会があったらまた来たいと思える島でした。今度こそカジノでディーラーと勝負したいので、次来るとしたらクルーズではなく泊まりにしますが。
サントリーニ島
母の要望は、フィラ付近とイアの青い屋根(よくガイドブックで見るアレ)を見たいだけだと言うので、ツアーには入らず、路線バスで移動することにしました。
例によって、テンダーボートのチケットは早めのをゲットしたのに、朝食をゆっくりしてしまって上陸した頃には9時になっていました。ロープウェイの行列に並んでいると、途中で他船(ロイヤルカリビアン)のカメラマンが記念写真の撮影スポット(浮き輪に日付が書いてあるのと一緒に撮るようなやつ)を用意していて、たまたま母がスマホで写真を撮ろうとしたら、猛烈に怒られました。船違うのに、怒鳴られる筋合いは無い気がしますし、止めるにももっと言い方があると思うのですが、上陸早々嫌な気分に。ロープウェイは一人6ユーロで、9:30にフィラに到着出来ました。(なお、テンダーボートを降りた横には、ロープウェイ乗らずに直接イアまで行けるらしいボートの発着所もあり、こちらは25ユーロと書かれていて、それでも結構な乗客がいました。時間が無い人には、ボートも良い選択だと思います。)
ちょっと迷いつつ9:50頃バス停に到着すると、チケット売り場と思った小屋には「pay on the bus」の文字。そこでイア行きのバスは30番と教えてもらい、目の前に停車していたのですが、まだドアは閉じられていました。数分後には乗車開始となりましたが、不思議なことに誰もお金を払わずに乗ってゆきます。運転手は知らんぷり。いつ運賃を払うのか不安に思いつつ、他の乗客に続いて乗車。この際、並んでいた他の乗客が、高齢な母を見て先にどうぞと言ってくれ、助かりました。最終的にこのバスは満席になり、立っている乗客で通路も埋まってしまいました。
10:00にバスが出発すると、数分後にやっと車掌らしき人が車内で集金開始。デニムな私服のおじさんで、本当にその人に払って良いのか一瞬躊躇しました(苦笑)
しかも1人1.6ユーロと、小銭のお釣りとか面倒なやり取りを、この満員の車内で乗客を押しのけて順繰りにやってきます。そんなの、乗る時に払うようにすればスムーズなのに、不思議でした。イアには25分程で到着しました。
どこに行ったら、あの青い屋根の写真が撮れるのかと狭い路地を彷徨い、撮影の行列に並んだりしましたが、先頭でポーズとって写真撮ってる人と、その行列の対比が滑稽(基本的に写真撮影に並ぶのとか嫌いなので...)で、自分はどんどんサメてしまいました。12:50頃イアキャッスルに行ったのですが、自分的にはここが一番良い景色でした。
なお、狭い路地を行ったり来たりしている最中、母がスリに狙われました。幸い、リュックを開けられた時に母が気付き、何も盗まれはしませんでした。(最初から、盗まれても構わないものしか入れてないとも母は言ってましたが。)その時自分は、360度カメラのInsta360 ONE X2を使ってタイムラプス撮影しながら母の前を歩いていたのですが、帰国後先日確認したら、そこにバッチリ、母がスリに狙われていく様子が写っていて面白かったです。自分が見ていない方向も写真に収めてくれる360度カメラならではです。面白いので、この口コミの下にその時の写真もアップロードしています。是非ご覧ください。(※大量の写真の終わりの方に連続でアップロードしたので、「もっと見る」ボタンを何度もクリックしないと表示されないですが...)
帰りは、14時頃バスの行列に並びました。(このバス停の前の公衆トイレは、1ユーロでした。)
不思議なことに、帰りのバスは乗車時に車掌(行きのデニムのおじさんと同じ)に運賃を支払うシステムで、14:15には到着したバスに長い行列の客がスムーズに吸い込まれて行きました。その最後、満員のバスになんとか乗れると思ったのですが、車掌に呼び止められ、後ろの客と交代させられました。吃驚したのですが、高齢な母が満席のバスで立ち乗りになるのは危険という判断だったようです。直ぐに次のバスも控えていて、最前列に乗車させてもらえました。14:25にはこのバスも満員で出発し、行きと同様25分程でフィラに戻れました。
フィラからは海沿いを散策するため、15:15頃一度ロープウェイ乗り場の前を通ったのですが、その際は物凄い行列が出来ていて、これが口コミで皆さんが書かれてるアレかと、納得しました。
海沿いの断崖の上を歩くコースは、景色が素晴らしかったです。遠くに何隻かのクルーズ船が停泊しており、断崖の黒い岩肌と青い海と空、白い建物のコントラストは、何時間でも眺めていられると思えるほど。ただ、先にイアを歩いたこともあり、母にとってはここのアップダウンがキツかったようで、途中から泣き言ばかりとなってしまいました。トレッキングの装備をしっかりした団体に追い抜かれることもあり、この海沿いのコースとは別に、そういう自然を楽しめるトレッキングルートもあるのだろうなと、羨ましかったです。
最後のテンダーボートは21:00とされていて、本来なら日没まで島でゆっくり過ごし、有名な夕日の景色を堪能できるのがこのクルーズの利点だったのですが、疲れてしまった母が船に戻りたいとなってしまい、1人では無理だと言うので、17:05に下りのロープウェイに乗りました。船内新聞で日没は19:12と書かれていたので、こんな時間に帰ってしまう観光客は少ないのでしょう。2時間前には大行列だった乗り場は、誰も並んでいませんでした。そのままテンダーボートに乗り換え、17:30前には船に戻り、サントリーニは不完全燃焼で終了となってしまいました。
予約・手配に利用した事業者の対応や利便性はいかがでしたか?
先にキャンセルになったVirgin Voyagesの予約をIACEトラベルUSAでしていたので、最初はNCLも同じところでと考えていました。しかし、NCLの公式サイトは日本語対応もしっかりしていて直接予約可能で、問い合わせ先も当時は東京の電話番号(11月中旬から日本語窓口が香港の電話番号に)。電話応対もまともで、値段や特典を比較したところ特に差も無かったので、公式から直接予約することにしました。
ただ、支払いのクレジットカード決済で何度か引っかかり、支払いを保留していた時期があったのですが、この間に英語で国際電話がかかってきて、支払いに関してサポートが必要なら手伝う的な話をされたのは驚きました。日本語窓口の東京の電話番号の担当者と何度か電話で話していた後だったように思いますが、わざわざ海外から英語で別人が電話してくるとは思いませんでした。その人からはメールも届き、一度英文メールで問い合わせをしたら、今度は返事が来ませんでした。日本人に対する担当窓口がどこなのか、当時は混乱があったのかもしれません。
なお、NCLのメールマガジンに登録していると、数日おきに様々なキャンペーン価格のメールが届くのですが、継続的にチェックしていると、NCLの割引きキャンペーンは価格設定がおかしいと気付きました。例えば、クルーズ代金35%OFFと40%OFFというキャンペーンを比較した時、最終価格が40%OFFの方が高くなっていることがあったのです。何故かというと、40%OFFの時の割引前のクルーズ代金は、35%OFFの時の割引前のクルーズ代金より高く変更されていたのです。期間限定で割引率が高くなって安くなったと錯覚しますが、元値が高くなっていて実は安くなっていないなんて、普通の人は気付かないでしょう。予約する際は、こういう罠に引っかからないよう、常に最終的に支払いがいくらになるか、確認した方が良いです。
今回のクルーズは、どのような方にオススメですか?
ギリシャの島々とトルコを忙しく回るので、そういう航程を希望する前提で、かしこまらないクルーズに乗りたい人向け。色々とラフな方が良いと思ってる人でないと、NCLのフリースタイルクルージングの何が良いのか理解できないでしょう。それが自分の求めるクルーズ旅行なのか、分かる人にはオススメです。
エーゲ海の島々は近いので、この辺のクルーズとなると、どうしても毎日どこかに寄港する、終日航海日の無いクルーズばかりで、ゆっくりする暇はありません。それでも構わないという理解は、あった方が良いです。
なお、この周辺のクルーズとなると、2023年以降は圧倒的にVirgin Voyagesを検討した方が良いとは思います。
QEに引き続き、NCLのフリースタイルのメリットデメリットがわかりやすく書かれていて嬉しいです。
フリースタイルだとサーバー陣と顔馴染みになり好みを覚えて貰えないのが求めているクルーズと違う気もしますが、終日クルーズの設定がない毎日忙しいコースであればかえって楽かもしれませんね。
私は「昨日来なかったね」とか「今夜も来るよね?」なんて言われてしまうと「行かなきゃ悪いかな」なんて思ってしまう単純でお調子者で小心者なので・・・
クルーズ船のショアExでも絨毯屋に連れて行かれてしまうんですね。
観光もかなり短かったようですしちょっと意外でした。
イスタンブールの退廃っぷりにも驚きました。
券売機に良からぬ輩がいるとは残念でなりません。
確かに港周辺のタクシーはインチキ価格だらけでしたが(しかもなぜかユーロ)トラム乗り場では変な人は見かけなかったので私も母とイスタンブルカードにチャージいてあれこれ観光した思い出があるので信じられません。
それもこれもパンデミックによるものですかね。
一番驚いたのはサバサンドの価格です。
私が行った時は5TL(1リラ50円)~10TL(1リラ25円)だったのでその感覚で読んでたので45TLに驚いてしまいました。
今はさらにリラ安が進んでしまってたんですね。
引き続き、他の島々の情報楽しみにお待ちしてます。
確かに、「行かなきゃ悪いかな」って時ありますね。自分の場合、カジノの前を素通りしたいのに声かけられて困るということがよくあります(苦笑)
イスタンブールは、本当に残念でした。以前は違ったのですね。パンデミックの影響という意味では、そもそもスルタンアフメト・モスクが大規模な改装工事中だったのも、もしかしたら観光客が減ったタイミングでやってしまえということになったのかなと(このタイミングでその手の工事をやってる観光地は多い気がするので)思わなくもないです。
サバサンドの値段は、確かに、紹介してる方のブログとかで書かれてた値段と全然違っていて、吃驚しました。ぼったくられたんじゃないかと疑ってしまいましたが、今は1リラが8円もしないので...いやそれでも高すぎですね。
なお、先程追記を終えましたが、サントリーニのところに書きました通り、スリに狙われた写真を大量にアップロードしましたので、是非ともそちらもご覧ください。
ブルーモスク、改修中でしたか。
アヤソフィアもモスクにするとかしないとか、イスタンブールはこの先も不安定な状況が続きそうですね。
港もショッピングモールに変わったようで、見てみたいような気もします。
私の時は古ぼけた倉庫のような建物だったので、味気ない感じもしましたが今思えば余計なものがなくて良かったのかもしれません。
追記はサントリーニと写真のみ先に見ました!
男女のスリがスリに見えなくて衝撃を受けてます。
一緒に船を降りた旅行者にしか見えません。
ranpouさんの実況コメントも面白くて♪
被害がなくて何よりです。
証拠写真を撮り続けてたのが良いですね!
自ら「開けてない」って言ってる所が怪しさ満点です。
旅先では、自動で2秒に1回の間隔でシャッターを切り動画にする設定(1分が1秒、1時間が1分の動画になる)で360度カメラで撮影しながら歩くことが良くあります。360度カメラは、現地で自分が見ていない方向が記録されているので、後で見かえすと今回みたいな意図していない発見があり、面白いです。
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