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非日常のクルーズ旅行をもっと身近に。
クルーズマンズではじめよう
CERTIFIED mr. ranpou's 22th time voyage
2024-12-04 家族で 内側キャビン 1
9月のツーリズムEXPOジャパン2024のフィリピンブースにて、自分がセブ島のウォーターフロントホテルペア2泊宿泊券や空港ラウンジ利用券等に当選。母がマニラ往復航空券とマニラのダイアモンドホテルペア2泊宿泊券やゴルフコースの利用券等に当選。そこで、マニラとセブの往復航空券だけ買い足す形で二人で旅行しようという話に。フィリピンは日系の巨大カジノリゾートが有名で、自分はマニラもセブも行ったことがありますが、母はフィリピン自体初めてとのことで、例によってスケジュールを任されました。
その過程で、フィリピンの島々の移動は船という選択肢が豊富で、セブとマニラを結んでいる2GO Travelの船は、特にポップなイメージで楽しそうと思うように。日程を入れてみると、セブからマニラまでは1泊の場合と2泊の場合があって、2泊のところで運航している2GO Masinagという船は、元は日本の名門大洋フェリーの「フェリーふくおか2」だと判明。(以前エーゲ海クルーズの際に、航程に含まれなかったクレタ島に別に滞在し、そこからピレウスまでHellenic SeawaysのNISSOS RODOSというクルーズフェリーで移動したことがありますが、この船も元は太平洋フェリーの「きそ」でした。当時クルーズマンズに航程の追加申請しましたが、通ってないので、レビューは掲載していません。)元日本の船が海外で頑張ってる姿を見てみたい的な思いが。
あんまりお金かけたくないので、豪華なキャビンの必要は無いけど、最低限プライベートが守れる個室キャビンで、カフェでの食事も全て込み(朝食2回、昼食1回、夕食2回)なチケットが一人7000円未満とお手頃だったので、乗ってみよう!となりました。
蛇足:
変な話ですが、実は母の当選した航空券だけは一人分だった(他は皆ペアチケットなのに、航空券だけ一人分なんて馬鹿な組み合わせで当選させるフィリピン政府観光省の意図は理解不能ですが。)という落ちが後から判明。仕方ないから自分の一人分だけ買い足すかと思ったら、母の当選しているフィリピン航空で一人追加するより、新規に2名分をLCCで購入した方が遥かに安く、結局当選した航空券は無駄にしました。
まー期待してはいけません。安いのですから仕方ない。2泊3日の乗船中計5食とも、これだけかーという食事でした。(要写真参照)
味としては、自分は食べられましたが、母の口には合わなかった。自分としては、これがフィリピンの普通な気がするので、文句言うべきじゃないとは思いましたが、一応ここでの評価としては「とても不満」としておきます。
ビジネスクラス以上はホライゾンカフェ、下のクラスはオープンな飲食スペースで食べていましたが、食事の内容は同じようでした。売店や他のカフェもあるので、足りない人や口に合わない人は、そこでお金出して食べれば良いと思います。
・フロントデスク、ホライゾンカフェ
どちらのスタッフも、外国人と分かると丁寧に接してくれました。
・サロン
マッサージやネイル、ヘアカットが出来るサロンが船内にあることを事前に知っていました。船内のアナウンスでも、確かにサロンでヘアカットと言っていたのですが、いざヘアカットしようとサロンに行ったら、何故か今日はヘアカットはお休み(Day Off)と言われて断られました。納得出来ませんでした。代わりにマッサージはどうかと言われましたが、意味不明でした。
・ポーター
船のサービスとは違いますが、乗船前は色々とありました。これから乗船する人には注意点となるかと思うので、以下書いておきます。
セブのフェリーターミナルには、タクシーで行きました。まずタクシーで桟橋に入ること自体に、PHP10の入場料のようなものがかかり、運転手からゲートを通過する時点で支払いを求められました。
次に、タクシーを下車した途端、ラフな格好の人が近寄ってきて、行先とか聞かれて何かと思ったら、タクシーのトランクから降ろした荷物を勝手に運び始めてしまいました。ポーターなのです。ターミナルに入場するためのターミナルフィー(一人PHP25)の支払いとか、説明してくれるので付いていくと、チェックインカウンターに到着。ここで、予め自分で印刷していた乗船券を提示し、彼が持って行ってしまった荷物の重量が計測され、45KkgだからPHP450払えと言われて吃驚。彼が客室まで運ぶ荷物は、PHP10/kg払わなければならないシステムだと教えられます。自分で背負うつもりのリュック等も持っていかれてしまったので、それは自分で運ぶからと、キャリーバッグだけ任せると言って測り直ししてもらいました。このキャリーバッグ、飛行機の受託手荷物20kgをクリアーしていた荷物なのに、結果は25kgでPHP250と。ポーターが、荷物の上に体重をかけていたのをハッキリ見ました(苦笑)
コノヤロウと思いつつ、早く落ち着きたいので、面倒なので支払いました。
乗船時は、長いタラップを登る必要があり、重いキャリーバッグを自分で運ぶのは大変です。しかし、ポーターは必要の無い荷物まで勝手に持って行ってしまうので、預けるべき荷物を事前に明確にし、拒否すべき場合はしっかり断る必要があるわけです。
またこのポーター、キャビンにキャリーバッグを運んでくれてありがとうでは終わりませんでした。ニコニコしながら、ハングリーとかイートとか...さっきあんなに体重かけてぼったくったのに何言ってると、ホント呆れました。しかもハングリーって何だよと。仕方なくPHP50渡すと、喜んで帰って行きました...orz
なおこのサービス、乗船時しかありませんでした。下船時も、同じタラップを今度は下るわけですが、誰も助けてくれません。普通のクルーズ船のように、下船前日に荷物を預けるようなシステムはありません。キャリーバッグを自分で持ってタラップを降りるのは、結構大変でした。
内側キャビン
この船には、大部屋に二段ベット仕切り無しなプライベートゼロのMEGA VALUE CLASSと、二段ベットだけど仕切りがあって個室感のあるTOURIST CLASS、一人、二人、四人部屋とある個室のBUSINESS CLASS、ソファー等もある二人部屋のSTATEROOM、一番上の二人部屋のSUITEROOMとあります。今回、荷物も多いしプライバシーは必要なので、個室で一番安いBUSINESS CLASSにしました。そもそも、当たったから行こうと思ったフィリピンなので、余計な出費はしたくありません。
それで、二人部屋にしたかったのですが、どうも先に売り切れてしまったようで、一人部屋と四人部屋しかありませんでした。そこで、一人部屋を2部屋としてみたところ、不思議なことに一人当たりの金額が割高にならない価格設定だったので、別々の部屋を予約することとなりました。(四人部屋もあまり差額が無かったのですが、一人当たりがあまり変わらないということは、これはもしかして相部屋になるのではという疑問が拭えなかったのでやめました。)
BUSINESS CLASSの一人部屋とは、ベットと机、テレビと洗面台があるだけのこじんまりとした部屋で、トイレもシャワーもありません。しかし、一歩部屋を出れば共用のトイレが使えるわけで、それで良いわけです。元日本の船なので、ダイキンのエアコンがそのまま残されており、見覚えのある操作パネル。(というか、日本語読めないと操作難しそう。)快適に過ごせました。
ただ、リネン類も最低限で、ベットシーツ、枕カバーはかかってましたが、掛け布団とかは無し。必要な人は、ブランケットを有料(PHP60)で借りる仕組みでした。(料金表は写真参照のこと)
こういうの、東南アジアで民泊とかしたことあると分かると思うのですが、温かい国で掛け布団が無いことは、珍しくありません。ベットにシーツと枕だけというのは、ケチってるわけではないのです。
自分はエアコンの温度調整で十分快適で、ブランケットとか要りませんでしたが、母は欲しいというので、デッキ5のMINISOUで2GO Travelのロゴ入りグッズとして売られていたブランケットを、土産を兼ねて購入(PHP360)しました。
・SALON
上にも書きましたが、ヘアカット出来ませんでした。自分は、なるべく船で髪を切りたいと思っており、結構楽しみにしていたので残念でした。ネイルやマッサージには興味無く、サロンは期待外れでした。
・MINISOU+KULTURA
フィリピンの土産物屋として有名らしいKULTURAと店名を並べて、東南アジアでよく見るMINISOUが、この船にもありました。2GO Travelのマグカップ(PHP110)とブランケット(PHP360)を購入しましたが、良心価格で良かったです。ただ、何故か無関係な縫いぐるみを沢山陳列して売っていたのは、意味不明でした。
・Watsons
ドラッグストアチェーンのはずですが、スナックやドリンク、軽食をメインに販売していました。ホライゾンカフェの食事が口に合わないと、ここで軽食を買うことになります。
・ステージのカラオケ?
乗船してすぐ、一応歌謡ショーみたいなのをやっているように見えましたが、これは最初だけで、二日目以降は乗客がカラオケを歌ってました。イベント案内とか船内新聞は無いので、どういう仕組みなのか全然分かりませんでした。
・CLINIC
探してみましたが、場所が分かりませんでした。
セブでの移動は、最初は配車アプリのGrabを活用するつもりでしたが、結果的にはトライシクルやトゥクトゥクに価格交渉して乗ることが多かったです。タクシーもそうですが、Grabで値段を確認し、それをもとに安くしろと言うと、結構すんなりと負けてくれました。(つまり、タクシーもメーターを使ってくれないことが多く、基本は交渉ありきという...)フェリーターミナル等人が多いところでは吹っ掛けられますが、ターミナルから一歩外に出ると、負けてくれるタクシー等が出てくる客を待ってる感じでした。
乗船前、セブには5泊して観光していましたが、正確には前半のマクタン島と後半のセブ島の2島ということになります。セブというと、ビーチリゾートなイメージを持つと思いますが、実はそれはマクタン島のアクティビティで、セブ島自体は都市部の観光スポットがメインに思います。2島は橋でつながっており、セブの空港自体がマクタン島にあるマクタン・セブ国際空港だったりします。
マクタン島の特徴は、プライベートビーチのあるホテルのデイユースがお得というものです。様々なホテルが、宿泊していなくてもビーチやプール、ビュッフェ等を利用できるデイユースというプランを提供しており、これを競っているのです。自分はBluewater Maribago Beach Resortのデイユースを利用しましたが、宿泊はAirbnbで安く民泊しました。とても良かったです。
セブ島に移動してからは、少し奮発してFili Hotel at Nustar Cebuに宿泊。ショッピングモールと大きなカジノに併設したセブで一番新しい5つ星ホテルで、最高でした。新しいカジノでは、もちろんブラックジャック勝負。その後、ツーリズムEXPOで当選したウォーターフロントホテルも泊まりました。が、ここは元々セブのカジノホテルとして有名で、昔泊まったことがありましたが、今となっては古さが目立ちました。カジノも場末感が...
この航程では、12/4の夜到着し、12/5早々に出発してしまうので、乗下船するお客や車等が出入りするのみで、マニラまでのお客が降りて観光するような機会はありませんでした。しかし、実は乗船したセブの前にボホルを先に訪れ一泊し、観光していました。ボホルでは、チョコレートヒルズ、ターシャ保護区、ロボックリバーのランチクルーズの3つは外せないと思い、これらを効率よく回ってくれる安い現地ツアーに参加しました。
ボホル島も、空港は隣のパングラオ島にあり、2島は橋でつながっています。空港では、配車を仕切ってるカウンターのような場所で、ボホル島へはPHP1000と決められているようで、交渉の余地はありませんでした。たまたまかもしれませんが、トゥクトゥクとかタクシーが待っておらず、カウンターで依頼すると車が来る状況。Grabでも呼ぼうとしましたがダメでした。(後に、パングラオ島のNorth Zen Villasというホテルから宿泊先のボホル島側のホテルに帰ろうとした時も、やはりPHP1000で車を呼ぶことになるが構わないかと確認されたので、そういうものなのかもしれません。)
ビーチリゾートなホテルはパングラオ島に集中し、観光名所はボホル島にある感じですが、フェリーターミナルはボホル島のパングラオ島に近い側にあります。ここから、ボホルとセブを2時間でつなぐ高速フェリーも、毎日何便も出ています。宿泊先の選択には、そういう位置関係を考慮し、効率的に観光できるかどうかを検討すると良いでしょう。また、片道2時間ですから、早朝にセブを出て、日帰りでボホル観光して戻るという人も多いようです。
下船したノース・ハーバー・ピア 4からGrabで検索。2GO Travelの特典で、港発着Grab乗車15%割引クーポンがあり、宿泊するDiamond HotelまでPHP185でした。しかし、車がヒットしない。仕方ないので外へ出ようと門に近づくと、タクシー運ちゃんたちが声をかけてきた。しかし、PHP700とか800とか言ってる。法外過ぎる。Grabが185と表示出てると言っても、無理だと断られる。困ったなと思いつつ歩きながらGrab見てると、貧相なおっちゃんがまた声かけきた。今度はトライシクルの運転手で、Diamond HotelまでPHP185で大丈夫だと。多少いぶかしがりながら乗ることに。トライシクルは狭く、荷物と二人でギュウギュウで少し後悔しましたが、乗って少ししてからやはりPHP200だと言ってきて、大きな後悔に。更に、GoogleMap見せろと言われ、ホテルまでのルートを見せながら走行。何のことは無い。このおっちゃん、Diamond Hotelの場所を知らないのだ。そうしてやっと到着したら、降りる前にもっと欲しいとせがまれた。結局、PHP185のはずが、最後は250払ってました。事前交渉の意味が無い。
マニラでは、降りる時に事前交渉と違う値段を言ってくる類似パターンは他にもあって、悪質なのには明確に支払いを断ったこともありました。トゥクトゥクで、PHP200と交渉して乗ったのに、下車時になって二人だから400だと言うのです。こちらが知らないと思って、人数で料金が変わると騙そうという魂胆。降ろすホテルを見て、もっと金を取れると思ったのでしょう。(こっちは無料宿泊券が当たっただけなのに(苦笑))
「ノー!」と怒りを示し、200しか払わない意志を明確に伝えて支払ったところ、それ以上何も言われませんでした。皆さんご注意を。(だから、明朗会計なGrabが重宝されるのです。現地の人にも言われました。)
他にマニラでは、日系カジノホテルとして有名な、オカダマニラにも宿泊しました。ラスベガスのような、巨大な噴水ショーがある、豪華なカジノリゾートです。マニラには巨大カジノが沢山あるので、カジノツーリズム的にはいくら時間があっても足りません。
そして、マニラで絶対に外せないのがサンチャゴ要塞。かつての日本兵の悪行をリアルに見せつけてくれます。ここでの日本の残虐行為を知った上で、それでも親切にしてくれるフィリピンの方々に感謝する気持ちを忘れなければ、トゥクトゥクでぼったくられるくらい、どうってことないと思えるでしょう(^^;;
船会社へ直接の予約方法としては、公式サイトからの予約と、公式アプリからの予約とがあります。他に、フェリー専門の予約サイトや、オプショナルツアーを販売しているようなサイトでも扱いがありましたが、公式と比べると格段に値段が高かったです。客室の選択肢も少な目。なので、公式がオススメなのですが、これがちょっとよく分からない部分がありました。サイトとアプリで値段や選べる部屋が違うことがあったり、電話番号の入力欄で日本の国番号を選べなかったりしたのです。つまり、不具合が多い。確か、公式サイトは電話番号で日本が選べたけれど、アプリでは選択出来なかったと思います。しかし、アプリの方が安かったので、試しに電話番号に0を並べたところ、問題無く購入出来てしまいました。
この頃フィリピンは、季節外れな台風がニュースになっており、日程変更やキャンセルが相次いでおり、そういう連絡が来ないと困るので、購入後に問い合わせ先にメールしました。電話番号を修正したいと。しかし、全く返事は無く、修正もされませんでした。問題無く乗れてしまったので良かったですが。
フィリピンは、7641の島々からなります。当然、島と島を結ぶ海上ルートが無数にあります。マニラ発着の巨大クルーズ船は少ないですが、フェリークルーズは色々あります。近い島々は、高速フェリーでも結ばれている。船旅好きで、自分で問題解決できる、旅行経験豊富な方なら、苦労含めて楽しめるでしょう。フィリピンの島々を船で回るの面白そうと思えるなら、選択肢の一つとしてオススメです。
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