実際にご乗船されていかがでしたか?評価とご感想をお聞かせください。
お食事、ダイニング
【食事】レストランでの食事内容について書きます(会場については「ダイニング」の項をご覧ください)。
1) 朝食はビュッフェとオーダーを利用しました。朝食のビュッフェは最低限の料理が揃っているものの、他の船会社と比べるとパン・野菜・料理等の種類は十分とは言えませんでした。オーダーでは様々な様式の朝食が用意されていました。
2) 昼食で利用したビュッフェは朝食に比べてサラダ・野菜・料理等、ほぼ十分な種類が有ましたが、私達はゆったり出来るオーダー方式のウィンドウズ(デッキ6)に行きました。
3) 夕食の無料レストランには洋食のウィンドウズとアジアン・フュージョンのシルク(デック8)等が有りました。洋食は他の船会社に比べてメインの肉料理の量は多くなく、私達にとっては適量で美味しかったです。シルクではアジアン・フュージョンと銘打ち中華と和食が提供されました。洋食メニューはtoday’sがありますが、アジアン・フュージョンのメニューはずっと同じメニューでした。酢豚、鶏肉のピーナッツ炒め、春巻き、イカのフリッター、わかめサラダ等が有りましたが、日本で食べる中華料理とは少し異なっていました。
4) 1年以上前に予約(アーリー・ブッキング)したことで、有料レストラン(スペシャルティ・レストラン)を5回利用する権利を頂きました。権利を得ている場合はキーカードには「5UDP」と表示されますが、乗船した第1日目はこの権利がスタッフに認識されておらず、ゲスト・サービスにレストランの予約を申し出た第2日になって判明、キーカードの交換となりました。
5) 私達にとってスペシャルティ・レストランの「すし」及び「鉄板焼き」(デック8)は和食を食べることができるという点で大歓迎です。主人が血糖値を気にしている為、できればスペシャルティ・レストランは航海日の昼食に利用したかったのですが、昼食の利用可能なレストランは「鉄板焼き」のみでした。
①寿司カウンターの板さんはマレーシア人で、メニューはカリフォルニアロール、スパイダーロール等7・8種類の巻寿司及び握りと刺身が有りました。スペシャリティ利用権では1人が4メニューを選ぶことができましたが、握りの種類が3つだけ(サーモン、マクロ、ブリ)でロールと組み合わせて戴きました。
② 昼食の「鉄板焼き」は調理器具の故障やお客が私達二人だけと言う事で中止になり1回のみ利用しました。鉄板焼きは牛ヒレ肉と大きな海老、チャーハンと食材は良かったものの、とても塩辛く残念でした。
【ダイニング】
1) ビュッフェはガーデン・カフェ(デッキ12)を利用しました。多くの食材は自分で取ることができました。この船の乗船客の特徴としては、オーダー方式を選ぶよりもビュッフェ方式を選ぶ人達が圧倒的に多かったことです。従ってビュッフェで席の数が充分とは言えず、昼時は空いてるテーブルを探すのにやや苦労しました。
2) オーダー方式の食事は主にウィンドウズ(デック6)で頂きました。乗船当初はサービスにやや時間が掛かりましたが、お気に入りのレストラン・スタッフができてからはとてもスムーズでした。他の船会社に比べてもほぼベストと言えるダイニングでした。私達は数回目からはお気に入りのスタッフを受付で指名する事が多かったです。利用客が少なかった為、周りを気にすることなく食事を楽しむ事ができました。なお夕食はフリー・シーティングとなっていました。
3) シルク(デック8)も利用客が少なく落ち着いた夕食を取ることができました。シルクはイクスカーションで遅くなった時や西洋料理に飽きた時に重宝しました。なお照明が暗くメニューが読めないテーブル、イスがテーブルに比べて高過ぎ食べにくいテーブルがあったので、入店の際に私達の希望を伝えました。
サービス、スタッフ
【スタッフ】乗船客数2,018人に対する乗組員数は912人で2.2の比率になっています(注)。スタッフの配置を考えると、他の船会社に比較して食堂・ダイニング関係は多いものの、ゲスト・サービス、イクスカーションへの人員配置は足りないように思いました。
注)これはプレミアム船セレブリティ・コンステレーションの比率2.2(乗船客数2,170人に対して乗組員数999人)と同じです。
【ゲスト・サ-ビス】1) 出航スケジュールが変更されたため、第1日と第2日には情報を求めてゲスト・サービス(デッキ7)には長蛇の列ができました。
2) 第14日目の航海日に部屋の保守点検作業を行うという事だったので、前日の第13日目に私達は時間を「正午12時間から午後2時にお願いします」と指定しゲスト・サービスに伝え認められました。ところが当日の午後4時、「Don’t Disturb」のキャビンの表示にも関わらずキャビンに点検作業の人達が入ろうとした為、ゲスト・サービスに抗議をしました。NCLでは本件のような指定もきちんとペーパーで行うこと、認めてもらった担当者の氏名はメモに書き留めておくことをお勧めします。
【食事】私達のお気に入りはインド出身のトニーさん(ウィンドウズ)とミャンマー出身のミョーコウさん(シルク)です。私達の趣向を覚えてもらい、料理・飲み物等を勧めてもらう等、レストランはオールモースト・パラダイス(ほとんど天国)状態となりました。なお、日本に比べて大きな国の人達は自分の故郷に誇りを持って働いています。例えばインドで一括りとすることでなく、インドのどの辺りの出身なのか、こちらも興味を特定して話を聞く事が、スタッフと親しくなる第一歩であるとクルーズを通じて感じました。
【ルーム】担当はフィリピン出身のノビーさんで、航海の期間中、誠実な対応がずっと変わりませんでした。これは私達にとって非常に珍しいことでベストなスタッフと言えます。
【イクスカーション】ギャングウェイ(船出口)に向かうまでの手順は、他の船会社とは異なり次の通りです。①待ち合わせ場所の劇場(デック7)に行く。②できれば前の方の座席に座る。③下船準備ができたイクスカーションが発表される。④劇場から出て参加イクスカーションのシールを入手する。⑤もらったら自分で船出口に向かう。この手順で問題なのは、行った人からシールを渡し、イクスカーション毎に劇場内の座席を指示してあればスムーズなのに、アナウンスがあるまで適当な座席ずっと待っています。バスで良い席を確保したい為、シールを入手するのに近い劇場戸口に立って集まり、座席に座らず、イクスカーション担当者は絶えず座席に座るように怒鳴るというクレージーな光景が毎朝起こりました。また船出口に向かう際、スタッフの先導がないため競争状態、デック7から船出口のデック4まで下りる階段はぎゅうぎゅう詰めの混乱状態となり、いつ転倒事故が起きてもおかしくない危険な状況となりました。さらに驚いたことはイクスカーション不参加の下船者も同じ時刻に下船を許された為、混乱に拍車を掛ける結果となりました。
注:他の船会社の手続きでは①待ち合わせ場所の劇場に行く。②参加イクスカーションのシールを入手する。③イクスカーション毎に指定された劇場の座席に順番に座るように案内される。④下船準備ができたイクスカーションが発表さる。⑤スタッフに先導され、1、2列で船出口に向かう。とてもスムーズです。
【出入国管理・検疫】1) ビザを要する国々に寄港するため、パスポートは次のように取り扱われました。①チェックインの際に船会社がパスポートを徴集、②(イスラエル入国前)パスポートが返され、1人ずつイスラエルの入国審査を受け、上陸許可証(Landing Permit)を入手(パスポート上にはイスラエル入国跡が残らない)、③(エジプト入国前)前日もらったパスポートが徴集され、パスポートにビザ印が捺された後、返され入国、エジプト出国の際に徴集、④ヨルダンとオマーンにはパスポートのコピーを持参してイクスカーションに参加、⑤(アラブ首長国連邦入国前) パスポートにビザ印が捺された後、返され入国
2) コロナ・ウィルスに関する検疫・検査は次のように行われました。①チェックインにおいて非接触体温計による体温測定と健康に関する調査票を記入・提出、②エジプト入国の当日早朝5:20amに日本人5名、台湾人4名、タイ人4名がサービス・カウンターに集められ、エジプトの検疫官が非接触式体温計を用いて平熱であることを確認しました。私達は日本出国からエジプト入国まで24日間経っており、エジプト検疫官の関心のある14日以内に出国した日本人という条件から外れています。さらに私達は旅行会社を通じて乗船前にこの旅行の日程をNCLに連絡していました。結局、NCLが日本人については手を抜いて出国日と場所を確認せずエジプトの検疫官の検査を受けさせたという事だと思います(滞在していたハワイを出て乗船した日本人にも検査を受けさせたという事実はNCLがアジア系乗客を軽視しているように思われました)。③オマーンにてマスカットのイクスカーションから戻り、乗船した際、私達が隔離され非接触式体温計で体温を測られました。係員になぜ私達だけに体温測定をするのか説明を求めるも、答えられず。検疫官?が私達の抗議に応じてサービス・カウンターまで同行しました。ここでオマーンの検疫官と面接、何が起こっているのが判明しました。サービス・カウンターが乗船口のスタッフに「本件がオマーンの検疫官の要求である」という背景をきちんと説明していなかった為、私達は嫌な思いをしたわけです。
お部屋
海側バルコニー
1) 2018年12月末の予約の際、部屋がメインダイニングと昼食会場に近い後方、また航路から陸地の見える左舷を指定し、ベランダ付き客室の候補から「9688」のキャビンを予約しました。乗船後分かりましたが、この部屋はスターダスト・セアターに近い為、練習中や公演中はかなり大きい音が聞こえきました。
2) 通常波静かな地中海・エーゲ海も低気圧の為か少し船の揺れを感じました。逆に紅海を出た後、海が鏡の様に滑らかでビックリしました。
その他、気がついたこととしては、
1) キャビンの状況:チビタベッキア就航の前にフランスのマルセイユで改装を終えたということでしたが、シャワー室ドアの取っ手が外されたままになっていて困りました。又乗船した当日、シャワー室の天井換気の部品が落下し大きな音で何事が起きたのかビックリしました。幸いシャワー室に入る前だったので、怪我をせずに済みました。以上の2件はキャビンアテンダントによって上層部に報告され、またホテルマネージャーへの投書、ゲストカウンターへの苦情申し立てを行いましたが何の処置もされず、航海7日目に日本人スタッフに相談をしたところ、担当のカーペンターがすぐに来てようやく解決しました。解決したポイントとしては「ドアの取っ手の部品がキャビンに残されていた」ことで、同じトラブルでも部品が残されていないキャビンでは、そのままにされているようでした。
2) 空調は室温の微調整が効かず、頻繁に温度を上げる「ホット」か、下げる「クール」のスイッチを捺す状況でした。
3) シャワーのお湯ですが、温かいお湯が出ず風邪を引きそうになる日が何日かありました。
4) 洗濯:靴下等小型洗濯物を干す為、折り畳みハンガーを持参しました。なおロッカー備え付けのハンガーは他の船会社の様には外せず、ハンガーを使ってシャツ等干す事はできませんでした。
5) 収納:収納スペースは充分あり、服を吊るすバーには多数のハンガ−があり、困りませんでした。なおベッドの下にはスーツケースが収納できる様、高さ25cmのスペースが取られていました。注:その分ベッドが高くなっており、落ちても怪我をしないように対策した方が良いです。
6) トイレのフラッシング・ボタンが効かなくなることが何回かありました。去年3月の南米クルーズでは友人カップルが同様にフラッシング・ボタンを数回押した事で洪水事故を起こしていた事があり、心配しましたが、時間が経てば自然に治る事が判明しました。
船内の施設、アクティビティ
【設備:レストラン】メインダイニング(デッキ 6)の内装は、モダーンなデザインでした。
【設備:シアター】デッキ7とデッキ8の船尾を吹き抜けにしてスターダストセアターが設けられていました。プリンセス・クルーズやロイヤル・カリビアンの劇場に比較すると小さな劇場でしたが、上演内容は後方列の座席からもよく見ることができました。
【設備:ジム】デッキ12の船首にジムがあり主人と二人で航海日は良く利用しました。かなりの数のウォーキングマシンがあり、混みあうこともなく利用できました。
【設備:プール】デッキ12にはプールがあったものの日中気温は上がって20℃程度とプールに入るには少し寒く利用しませんでした。
【エンターテイメント】他の船会社のエンターテイメントと異なり、著作権の観点からカメラ撮影も禁止されていました。1) 2日目に男女混合十人ほどのグループでダンスと歌謡のショー「ブレージング ブーツ」が披露されました。アメリカのカウボーイとショーガールを模したキラキラした装いで煽情的なダンスは刺激的でした。残念ながら曲目には知っているものは有りませんでした。
2) 3日目に行われたスコットランド出身のソプラノ歌手エレーヌ・グレイさんの歌謡ショーでは高音域まで伸びる澄み切った歌声に感動しました。披露された曲目もスコットランド民謡の「ロッホローマンド」、映画ボディーガードのテーマ曲などお馴染みの歌が歌われ、会場は盛り上りました。
3) 7日目に行われた男女4人の「アンコラ・ボーカル・グループ」は音域が似たような男性2人・女性2人のグループでオペラの有名な歌曲や「ユー・レイズ・ミー・アップ」などお馴染みの曲が歌われ、大変楽しめました。
4) 11日目に男女混合十人ほどのグループでダンスと歌謡のショー「ワールド・ビート」が披露されました。スペイン・アイルランド・ギリシャ・南アフリカ・インド・中国・韓国・フィリピン等の世界各国を歌とダンスで紹介したものでしたが、残念ながら日本は有りませんでした。これらの国はNCLの寄港地を考えて宣伝の為、選ばれたものだと思います。
5) 12日目の「ミスティカ」は男性手品師イヴァン・キメラとアシスタントの女性メイによるマジックショーで観客も参加したテーブルの空中浮遊、箱に入ったアシスタント女性を切断するなど、スピード感あるマジックで会場は盛り上りました。
6) 13日目の「クリストファー・ケレスによるコメディー催眠術師」は観客の応募者の中から10名ほど催眠術にかかりやすい人を選び催眠術をかけるというものでした。ショーとしては面白いものの、45分間という短い時間のショーですが、数秒で深く催眠術に掛かったりするのがちょっと信じられないというのが本当の気持ちです。
【アクティビティ】トリビアという題名のクイズ、折り紙クラス、ダンス教室などが開かれました。なおプリンセス、ホランドアメリカ等他の船会社では、寄港地観光の前日その街の紹介等行っていましたが残念ながらありませんでした。
コメントを投稿する
コメントを書く