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クルーズマンズではじめよう
クルーズ航程
- 2017/06/04 — チビタベッキア(ローマ県)
- 06/05 — リヴォルノ(フィレンツェ / ピサ)
- 06/06 — モンテカルロ
- 06/07 — ヴィルフランシュ=シュル=メール(ニース・リビエラ)
- 06/08 — アジャクシオ
- 06/10 — アルメリア
- 06/11 — セウタ(モロッコ北部保護領)
- 06/13 — マルセイユ
- 06/14 — セット
- 06/15 — バルセロナ
CERTIFIED mr. shiawasemon's 9th time voyage
2017-06-04 家族で 内側キャビン 0
妻が地中海にまた行きたいと言い出し、娘のベニス滞在の終わりを機に、一家三人でクルーズに行くことに。
以前乗ったHALのフォーレンダムの雰囲気が良かったので、同じクルーズラインにした。
普通においしくいただきました。
普通に丁寧でした。
内側キャビン
四人部屋の三人使い。
昼間のソファーが夜はベッドに。毎晩ありがとう。
普通よりちょっと良かったが、シーデイの少ない地中海では遊び倒せず。
ただ、新しい試みとして、船首部上階のスペースを、カフェやゲームコーナー、フューチャークルーズデスクや乗客の出身地渡航歴等で遊べるようにしており、使い方によっては面白いこともできるかも。
ローマは、大ファンである娘の案内で徒歩で回った。
駅裏をはじめ、見るからに危なそうな場所が幾らもあるが、それはまあいつもの緊張感で。ドア一枚隔てた宿内に入ると、そこは別世界のようで安心だった。
港までは鉄道一本で一時間ちょっと。混んでいて座れなかったが、車両は綺麗だし、車窓の風景を見ていて飽きなかった。
駅から港まではバスで行ける(チケットは駅の売店で数ユーロ)が、運行状況に関する情報がなく、まわりのクルーズ客も右往左往していた。歩いても20分ぐらいと思う。
船から降りたところの街はそれなりの大きさだが、バスしかない。
鉄道までは20分以上歩くが、方向さえ間違っていなければ真っ直ぐなので問題ない。街中の道路沿いの店などを見ながら行くのもいいかも。
電車の切符を買うのは問題ないが、電光掲示板の便表示は多く、ピサまで行くのにどれに乗ればいいのかはよく見ないとわからない。電車自身は普通に快適。
駅を降りたら、だいたい人の流れについて行けば斜塔方面。最後に川を渡ってから左に曲がるのがポイントだが、それを逃しても復帰は可能。
歩いて行くと、段々と世界的名所が近づいてくる。そんな経験も感動。
市内を歩いて回れる。有名なヘアピンを含むラリーのルート、カジノやホテル、クルーザーや高級車。
生産的活動を一切やめ、その代わりに世界中からお金(持ち)を引き寄せる制度を揃え、その富で国を運営する、興味深いシステム。
ニースまではバスで行けそうなので、行って見た。途中のルートは曲がりくねっているが、海沿いの景色は秀逸。ニースの海岸は流石に綺麗だった。
ニースでは、公衆便所が見つかりにくいので、カフェに入った時に使う。
強風のため、サン=トロペに入港できず、代わりにビル・フランシュにテンダー。
ここは二回目なので、気楽に散策。
以前来た時に買ったクロワッサンが絶品だったので、もう一回買おうと散々探したが、不思議なことに見つからなかった。
クルーズターミナルに無料WiFiとトイレ、小さな土産物売店と観光案内がある。
何と言ってもナポレオンの生地。フランス人だと思ってたらイタリア生まれ?ヨーロッパ史の勉強が必要。
ローカルのマーケットがあったり、海水浴場があったり、徒歩で回っても飽きない。
アルハンブラには行きたかった。遠いのと入場制限があるとのことで、現地のツアーを奮発して予約、正解だった。
グラナダは大都市で、それだけでも観光できそうだったが通過して、アルハンブラ宮殿に向かった。宮殿は美しく広くて、庭園まで充分堪能できた。
途中オリーブ畑の覆いが一面に広がる光景も、一度は見ておきたい。人の手がここまで風景を変えることができるのだと思う。
帰りの道が遠くてちょっと心配だったが、結局帰船時間5分前ぐらいに戻れた。前を船のツアーのバスが走っていたので心配はしなかったが、ちょっとどきどき。
生まれて初めてのアフリカ大陸。
それも、普通のアフリカ諸国ではなく、モロッコの一部のような位置にありながらスペイン領のセウタ。つまり、アフリカにありながらヨーロッパの一部で、ここまではややこしいビザ関係の問題もない。地続きのモロッコへの観光は可能だが、専門の業者を通さないと大変らしい(船のツアーがそれだったのだが、それでもいろいろ揉めていた)。
さらに、ジブラルタルと同様、イギリスのEU離脱で、領有権統治権でイギリスとスペインの権益が問題になりそう(今まではEU単体として共同統治していたらしい)。こんな現代社会問題の一断面を居ながらにして見せてくれるのも、クルーズの醍醐味。ちなみに、自力でここまで来るのであれば、ヨーロッパのハブ空港からスペインの対岸の街まで移動して、そこからフェリーで来るしかないと思う。
セウタの街自身は、普通のヨーロッパの港の都市。ビルもあれば商店もある。海水浴場も公園も墓地もある。何となくイスラムの雰囲気は感じるが、スペイン的な情景も多々見られる。
港から街までは、船の有料シャトル(15ドルぐらいだったか)しかないという話だったが、実は港の無料シャトルがある。ただし頻度は一時間に二、三本だし、クルーズ客数千人はとても運べない。
帰りも、来た時に降りたゲートでクルーズカードを見せると船へのバス乗り場へ行ける。
マルセイユは観光用のプチトランに乗って丘の上の教会で展望とカセドラルを堪能。
調査不足で聞いたこともなかった街セット。
降りてみると、なかなかに興味深かった。
運河の街だけど、歩いて行くと博物館とか灯台とか墓地(ポール・ヴァレリーの墓がある)とかいろいろある。
運河で、船に作られた最後尾のステージみたいなところに戦士が乗って、すれ違う瞬間に矛で突いて相手を落とすという競技開催中だった。当日は子供の部の日だったようで、結構盛り上がっていた。イッテQで見たような気がする。
バルセロナはやはり最強の観光都市の一つ。特にガウデイの天才が光る。前回行けなかったカサ・ミラの内部ツアーに行けて、本当に感動した。
グエル公園も二回目なので、今回はローカルのバスで。時間はちょっとかかるが、ゲート前まで連れて行ってくれるので楽。
相変わらず妻におんぶに抱っこ。ありがとう。
ヨーロッパに一年いた娘のヨーロッパ総括にもなっただろう。
西地中海に興味がある方(身も蓋もないが)。
ただ、地中海クルーズはポートデイが多く、忙しい感じなのは事実。
あと、航路的に、なぜセウタ(西の端)の後にまた東に戻ったのか不思議。まあこれで1日シーデイが増えている感じだが。
とにかく、こんなクルーズでなければ、知ることも行くこともないセウタというアフリカ大陸のヨーロッパに行けたことが、個人的には最大の収穫。
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