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クルーズマンズではじめよう
なぜ、今回のクルーズを選ばれましたか?
“ホーランドアメリカライン(HAL)ザーンダムで航く香港~神戸チャータークルーズ5日間29,800円~ ”の広告を初めて見た時から『絶対に乗ろう!』と決意しました。余りにも安いクルーズ料金は印刷ミスではないかと思い、旅行会社に確認し間違いないと回答してもまだ納得ができませんでした。
アラスカ・メキシコ・ハワイ海域で周航しているザーンダム(オランダ船籍・総トン数61,400トン・乗客定員1,432人)は2011年度よりアラスカのオフシーズンはハワイ・メキシコ・南太平洋・オーストラリア・東南アジア海域に周航しています。香港からアラスカに回航する際にHALの日本総代理店2社が今回は日本経由でアラスカへ回航するようにチャーターして実現したクルーズであることが分かりました。
香港~神戸4泊5日クルーズ料金は内側ツイン29,800円、海側ツインは39,800円、ベランダスイートは7階Aでも6階Bでも49,800円なので迷わず7階のベランダスイートAを申込みしました。早々と予約した甲斐あり、客室では最上階の7階ベランダスイートが希望通りに取れました。最上階の客室を利用してのクルーズは自分の客船乗船史上では最高ランクの客室で、こんな破格値でHALの船に乗れるのは夢のようで、今回のチャータークルーズには感謝している次第です。
こんな廉価なクルーズは滅多にないと思い、船友のTさんと友人、知人に勧誘した結果、名古屋地区だけで無報酬で31名集客し乗船する事になりました。
今回のチャータークルーズは香港~神戸5日間と神戸~台湾周遊~那覇~奄美大島~神戸11日間の2種類が販売されましたが、お誘いした人の殆どがクルーズは初体験でもあり、5日間クルーズを選択されたため、香港~神戸クルーズに乗船することにしました。
今回同行した人達の8割はクルーズ客船を初体験でしたが、クルーズとはこんなに楽しくてコストパーフォーマンスの高い旅である事を認識され、クルーズを楽しまれたようです。今回のチラシ広告のタイトルは「プレミアム客船体験クルーズ6日間」と表記されていましたが、文字通り体験クルーズとしての使命は十分に達成されたと感じます。しかしチャータークルーズは私の主観から言えば手抜きされている点も目立ち、物足りない点もあるので、今後は乗るなら船会社が企画する自主クルーズを選択しようと思います。
ホーランド・アメリカ・ラインの人気エリア
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お食事、ダイニング
チャータークルーズは原価計算がはっきりしているためか、前年に乗船したHALのザイデルダムの自主クルーズよりは明らかに食材の質や内容が落ちていると感じました。
爆弾低気圧と言われる低気圧の影響で日本国内でも大荒れだったようですが、北西の強風が吹き、船は右舷側に若干傾いたりして、ティータイム時には乗客は左舷側に座らされたりしました。大きく揺れたこともあり、食器を運ぶワゴンが勝手に動いてしまい食器が割れる音もあちこちで聞かれ、久しぶりに大荒れの航海。貴重な体験をしました。
サービス、スタッフ
ザーンダムにはオランダ人の船長、上級船員をはじめ、サービス乗組員主力のインドネシア人以外に世界30カ国からのインターナショナルなクルーが勤務しており、殆どが勤勉で物腰が柔らかな印象でした。
「これだけ多くの国々の人々が調和を持って働くためにはユーモア、笑顔、そして感謝の気持ちを持つことである」とのクルーズディレクターのお別れ挨拶の言葉が印象的でした。この船のクルーメンバーにとってのキーワードはrespect(お互いに認め合う)ということでした。
日本マーケットでは初就航と言うことでクルーには日本語の挨拶言葉を覚えることが課せられていたようで、日本語を覚えようと熱心に語りかけたり聞いたりする姿勢には好感がもてました。
今回は日本人の乗客が殆どのため、船内新聞やメニューも日本語版が配布されると共に、フロント・案内所では日本人スタッフや日本人の通訳が精力的に活躍していました。
チャータークルーズと言えどもスタッフのサービスの質は維持されていました。但し自主運航クルーズ時よりも乗組員数は少ない。
出港前の避難訓練には感心しました。イタリアでのコスタ・コンコルディア座礁事故から間もない事もあり、避難訓練に参加拒否する人については乗船拒否も辞さないと厳しいアナウンスがあり、緊迫した雰囲気で行われ、乗組員も気合いが入っていました。
お部屋
海側バルコニー
海側客室は全室バスタブ付きでホーランドアメリカライン(HAL)ならではの客室です。
ザーンダムは『音楽をテーマにした洋上の美術館』と銘打っているだけにパイプオルガンがアトリウムに設置され、HALらしい格調高い雰囲気が漂い、海側キャビンは全室バスタブ付きで客室と公室のフロアはきちんと分離され、分かりやすいレイアウトで配置されていることに注目しました。
船内の施設、アクティビティ
船内はHALならではのクラシカルで格調高い雰囲気です。
音楽をテーマにしたザーンダムだけに、連日ラウンジやバーでは弦楽四重奏団「アダージョ・ストリングス」の生演奏を毎晩聴くことが出来ました。毎晩聴きに行き、大阪の交響楽団に8年前在籍していたというクロアチアの女性チェロ演奏家と休憩時間に親しくお話する機会がありました。「日本で演奏していた頃、大変お世話になった指揮者がいるが、満足に御礼を言う事も出来ず離日してしまい心残りである。名前も忘れてしまい連絡先が分からないが、何とかならないものか」と相談を受けました。その恩人を捜す手掛かりを基に下船の翌日から照会し尋ね回った結果、大阪交響楽団事務局(堺市)から稲垣さんという指揮者に間違いないとの情報が得られ、インターネットで検索し、5日目でついに尋ね人を捜し当てることが出来ました。空路でアメリカ西海岸に帰国したチェロ演奏家に早速、連絡してあげて恩師と連絡を取り合うことが出来、大変感謝されました。微力ながら国際親善が出来たと喜んでいます。
寄港地での移動や観光についてお聞かせください。
香港
出港の前日午後に空路で香港に到着。オープンバスの観光バスに乗り、ビクトリアピークをはじめ香港の観光名所の夜景を見て回りました。
神戸
神戸で下船した時には桜が満開でしたが、予め自分達でチャーターしたバスで神戸から真っ直ぐに名古屋へ帰って来ました。
予約・手配に利用した事業者の対応や利便性はいかがでしたか?
今回のクルーズは、どのような方にオススメですか?
ホーランドアメリカラインはクルーズの王道を歩んでいると思います。遊興施設が豊富な最近のクルーズ船とは一線を画しており、本来のクルーズを楽しみたい方にお薦めです。
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