車椅子でも存分に楽しめるのがクルーズ
先日乗ったパナマ運河クルーズは非常に興味深いものでした。それは乗客の年齢層が高く、車椅子や杖等の歩行補助器を使っている人が非常に多くいたこと。
そしてその人達がクルーズを大いに楽しんでいたことです。朝早く起きて散歩、朝食を取りプールで日光浴、適度な運動やゲーム、カード等をした後に昼食、午後の催し物に参加して、夕方食前酒を飲んでから夕食。食後はシアターでコメディーを大笑いして楽しんだ後はカラオケ、ダンスに参加して、疲れたら寝る。こんな生活が船の料金に含まれているのですから、欧米人の中高年齢層が参加してるのも頷けます。
この様な風景を見ているとクルーズ船は ”動く老人ホーム” と思ってしまいました。老人に優しく、掃除、食事の用意が不要、エンターテイメントも選び放題。お医者さんも居ます。こんな素晴らしい老人ホームがありますか?もしあったとしてもかなり高価が施設でしょう。オーストラリアから来た老父婦は、クルーズはアパートを借りて生活するより安く上がるのよ!一年350日乗っている人も沢山知っているよと教えてくれた。年金生活者の選択肢としてクルーズがある、日本人にはまだ考えられない発想です。アメリカのクルーズ人口は1,000万人で日本の50倍、先進国でクルーズが伸びないのは日本だけのようです。何故伸びないのか?
豪華客船 ⇨ 高い
正装・ディナー ⇨ かた苦しい、面倒臭い
金持ちの遊び ⇨ 一部の成功者のイメージ
こんなイメージを持つようになったのはTVの旅番組です。
スーツ、ドレスを着た金持ち乗客が、優雅な船旅を過ごしている、頻繁にこんな放送をしたため、クルーズは一般人の旅でないこと、金持ちの遊びであるイメージを植え付けてしまった。
最近は多少カジュアル船の宣伝が増えてきたが、視点はまだまだ”豪華客船”なのです。 旅行会社のパンフレットでも豪華客船の旅、優雅なディナー等特別感をアピールしているものを見かける。アメリカの宣伝は”オールインクルーシブで一日2人で$100、年金生活者に優しい旅です”。
政府へ「クルーズお試し券」の配布の提案
最近”急増する中高年の引きこもり、60万人”と言う記事を見ましたが、もし政府がこの対策にお金を使うようでしたら、”クルーズお試し券”を無料で配布してはどうですか?欧米、北欧に認知症患者が少ないのは、社会保障と行動力の差では無いかと思います。今回はまさに老人のパワーを感じましたが、それは若い時からクルーズを楽しんできた、一般人の集団だったからでしょう。
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