ほぼ満室状態の横浜のホテル
「横浜市内の主要ホテルの稼働率は約90%、ほぼ満室状態が続いている」という記事を読んでその稼働率の高さに驚きました。毎年夏に行われるJCの全国会議・サマーコンファレンスには、全国から1万人以上の人が横浜に集まるということです。
また今後予定されている2019年のラグビーW杯や2020年東京オリンピック・パラリンピックなどの開催で横浜は吸収しきれないほどの臨時の宿泊需要が発生する可能性があります。
この解決策として客船を横浜港に停泊させ、その船をホテルにする「ホテルシップ」の取り組みが有望視されています。
“すでに横浜では、30年前の「市政100周年・開港130周年記念事業」において、『クィーンエリザベス2』が、改修前の大桟橋に約60日間着岸してホテルシップとイベントシップとして活用した実績があります。他に国内でもいくつかの事例があり、海外ではリオ、ソチ、ロンドンなどここ最近のオリンピックではホテルシップが毎回活用されています。”
(引用:選挙ドットコム2017.12.29)
参考1:2014年ソチオリンピック時ホテルシップ:セレスティアル・オリンピア
参考2:2016年アメリカナショナルチームのホテルシップ:シルバークラウド
すでに開催されたオリンピックでもホテルシップが活用されていたという事実は初めて知りました!
ホテルシップ実現への課題は?
”「ホテルシップ」実現にあたって、客船を長期泊めておく場所がない、つまりは、車で例えるならば、数十日間借りられる「駐車場」の空きがない、という事が横浜の課題の1つです。しかし、数千人が泊まれる大型客船だけでなく、200人程度の宿泊が可能な中型豪華客船もある事から、様々なケースを想定して、ホテルシップの誘致を進めて頂く事を、市当局(港湾局)に求めています。”(引用:選挙ドットコム2017.12.29)
横浜大さん橋や大黒ふ頭、山下ふ頭にはクルーズ船が停泊しており、また2019年にはみなとみらい21に「新港地区旅客ターミナル(仮称)」が建設予定とされています。新港地区旅客ターミナルでは大型船の着岸も可能となってくるので、ホテルシップが可能となればその収容人数はかなり多くなるのではないでしょうか。
参考:横浜市港湾局:新港ふ頭
クルーズ船によるホテルシップへの期待が高まる中、断念したケースも。
G20首脳会合「クルーズ船ホテル」断念警備に課題
”2019年に日本で初めて開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合の開催都市に名乗りを上げている福岡市の高島宗一郎市長は21日の記者会見で、各国首脳らの宿泊先に大型クルーズ船を活用する案について、警備面で実現は難しいとの認識を示した。”
船上での要人警備は日本では経験がなく、警備がネックとなりクルーズ船の活用案に警備当局が難色を示したようです。
(引用:西日本新聞朝刊2017.12.22)
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