今回は、先日、某名門クルーズ会社の新造船に乗船したときの悪口?です。会社名は伏せますのでご了承ください。
順番にいくつか書きますと、
1.初日のディナーは、要望した席指定からオープンシーティングに変更された上に、何故か初日は時間指定だったので、その時間に行きましたが、待つ人の結構な列で驚きました。その結果、着席後も待ちに待たされ最後のデザートが出てくるまで2時間も掛かりました。翌朝、朝食を食べに行ったレストランでは、注文を間違えた上に、料理を持って来るまでの時間があまりにも遅く、隣席の方は食事を諦め途中で退席しました。食事はクルーズの大事な要素ですからお金を取ってのクルーズで訓練や準備不足だったというのは言い訳にならないでしょう。
2.船は新造で以前に乗船した船より一回り大きくなっているのに、乗船客数を増やした関係か、いろいろな施設が微妙に小型化しているように感じた上に、レジャー施設も増えておらず、最近のカジュアル船に負けていると思いました。
3.航海中、波が静かなときは静かで良い船だと思ったのですが、波が高くなると揺れが結構ありました。特に、船尾部レストランでの揺れがあまり経験した事のない揺れ方で、サイドキールやスタビライザー等の設計に問題があるのではと気になりました。
4.高級品を売るショップは広くて立派なのですが、船のオリジナル商品や雑貨を売るショップは、大きな船なのに何でこんなに小さく狭いのか、と思う程でした。その為、購入者がレジに並ぶと展示品を塞いでゆっくり見る事も出来ません。
5.航海中のある日、スマホが無いのに気が付き、レストランに置き忘れたかとレセプションに申し出たのですが、結局、出て来ませんでした。ま、それは私の不注意ですので仕方がないのですが、損害保険会社に提出するための紛失届受理証明を出して欲しい、と頼んだところ、船内で紛失したと明確でない、と断られました。船に責任が無いのは常識的に分かりますが、紛失の届が有った事自体を認めない訳で、この会社は船内で物を紛失あるいは窃盗に有った場合は一切関知せず、後日、その品がもしも発見されたら自社で勝手に処分するのかと思いました。
新造船という事で期待が大きかった反動もありますが、上記以外にも正直なところいろいろ有ってガッカリした事が多いクルーズとなり、このままではこの会社の落日も近い、と感じ寂しいです。
junさん、こんにちは。
ちょっと調べてみたのですが、例の某新造客船(笑)は、HALのピナクル級を継承しています(ロッテルダムやコーニングスダムなど)。
なんですが、トン数が12%程度増加しています。
外殻は一緒なのにトン数だけ増加な上に乗員乗客数も上記船より多いので当然復元力及び安定性は低下します(問題になるレベルかどうかは別です)。
折角の新造船なので飛鳥Ⅲの様にトン数は増えても乗員乗客数はむしろ少なくするなど、「ゆとり」の方向に舵を切って欲しかったですね、某名門らしく。
サービスの課題は運航と共に教育と習熟とオペレーションが改善される様、期待いたしましょう。
fukuyamaさん
コメント並びに詳しい説明を大変ありがとうございます。
乗船した船は船首側から船尾側に行けないデッキも有り、私には有名客船を単純に大きくして乗客数を増やす事のみに注力した失敗作としか思えません。
また、小型船に結構乗っている私には、小型船でも頑張れば航行できる程度の波で10万総トン超えの船がこの揺れなら大荒れの海ではどうなるんだろうというのが感想でした。
名門会社も今やアメリカ企業の傘下ですから、残念ながら、利益重視で歴史的な価値や気品とは縁遠くなってきていると私は思っており、非常に残念です。
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