日本が誇る客船、飛鳥Ⅱに乗る日がやってきましたー!
記念すべき20回目が日本船でした。
飛鳥Ⅱは私が今まで乗ってきた外国客船と比べると1泊当たりのお値段はおよそ3倍。
それがパンデミックのせいで今や5倍。(今は外国船も円安の影響で跳ね上がっているのでもっと差は小さいかもしれないけど)
「食事が美味しい」
「サービスが行き届いている」
なんて聞くけど、そりゃ当たり前でしょうという価格なので今まで調べたこともありませんでした。
でも日本ではダイヤモンドプリンセスの悪夢で長引く外国客船への制限。
今国内で運航している船は日本船しかありません。
ちょっとサイトを覗いてみると、金~日のショートクルーズがちらほら。
お値段的にもショートなので手が出る範囲。
日本の船も1度くらいは経験してみたいかも、という気持ちが突如大きくなってしまい日程とイベントでブルーノート東京のコースに決定。
出港3週間前に申し込みをし、グアム旅行のあと1週間で乗船!
準備期間が全然ないけど2泊3日だしグアム旅行の荷物をそのまま小さいスーツケースに入れればいいだけだし大丈夫でしょう。
帰国日に乗船券や日程表を受け取り、グアムからいきなりクルーズモードへ。
日程表を見てびっくり。
たった2泊なのにインフォーマルのドレスコードがある。
さすが飛鳥Ⅱだ。。。
乗船前の質問票に「2週間以内に海外に滞在してましたか?」の設問がありドキドキ。
乗船前のPCR検査もあるし、ここで陽性になったりしたら乗船できないので本当に乗れるのか不安を抱えながらの船旅スタートです。
クルーズをまとめた動画はこちら↓
9/30 横浜発:ブルーノート東京スペシャルステージ
10/1 終日クルーズ:ブルーノート東京スペシャルステージ
10/2 東京着:東京国際クルーズターミナル初入港
直前のクルーズは台風の影響で12日→9日に減泊。
その前のクルーズも2泊3日だけれども航海は1泊のみで2泊目は港に停泊。
台風シーズンの日本近海は何かと不安定。
でもこの日はお天気に恵まれました、、というより暑すぎる!
大さん橋ターミナルのくじらのせなかに初めて上るも日陰が無くて船首まで行くのを諦めました。
お天気が良いこともあって郵船クルーズのファンネルマークと白い船体が青空に映えます。
私が今まで乗った中で一番小さい船はHALのZaandam(61,214トン)、一番古い船はRCIのSplendor of the seas(1996就航・現Marella Discovery)
正直、小さいな、古いなと思ってしまうけど2年前に大改装しているし中はピッカピカらしいので楽しみです。
■シップデータ
総トン数 :50,444トン
乗客定員 :872人
乗組員数 :490人
全長 :241m
全幅 :29.6m
喫水 :7.8m
巡航速度 :21.0ノット
就航年:1990年7月(クリスタルハーモニー)2006年~(飛鳥Ⅱ)
改装年:2020年3月
船尾越しの横浜みなとみらい。
この船尾も変わった形だけど実際に乗ってみるとウッドデッキで気持ち良く過ごせるエリアでした。
飛鳥Ⅱはオンラインチェックインなんてものには対応していません。
紙の乗船券を持って窓口に向かいます。
3回目の大さん橋ターミナル。
乗客が少ないのでしょう。
ガラガラでした。
そして店も結構撤退してるっぽかったなぁ。
タグをつけた手荷物はこちらで預けることが出来ます。
ハンドキャリーなので持ち込みもOKだけど貴重品も特にないので預けることにしました。
ここで預けた荷物はキャビンに運ばれるそうです。
CIQエリアはこちら。
紙の乗船券を見せ、事前質問票を提出したり身分証明の照合とワクチンの3回接種を確認。
PCR検査を受け結果が出るまでひたすら待ち続けます。
集合が13時。
PCR検査30分前から食事が出来ないので検査を受け、乗船できたのが15時前だったため空腹もMAXです。
時間が時間なのですぐにお部屋も使えるし食事も出来ると言うけれど・・・
集合前に軽く食事しておけば良かったなー。
PCR後は食べてもOKだからお菓子でも持ってくれば良かった。
ここで陽性になったら乗れませんが無事でした!
改めてチケットを確認しクルーズカードを受け取って乗船です。
ボーディングブリッジは外が見えないタイプ。
何度も折れ曲がりまあまあ歩きます。
しかも下っていくので乗船口が低いんだなぁと実感。
ようやく船が近づきましたーーー
乗ったらずらりとお出迎え。
ご乗船ありがとうございます、ようこそ飛鳥クルーズへなんて言われて「乗ったぞー!」と実感。
乗船口はデッキ5のアスカプラザでした。
ゲストリレーションズのあたりも人気がありません。
誰もいないのでついでにクルーズカードにクレジットカードの紐づけをお願いしました。
このあたりがオンラインで出来たら楽なんだけどね。
その際、今回の乗客数を聞いてみると230人とのこと。
ガラガラなわけです。
ラッキー!
こちらが大改装で登場したモニター、アスカビジョン。
今回はJAZZ ON ASKA2 with BLUE NOTE TOKYOです。
エレベーターでキャビンのある9階に向かいます。
エレベーターホールにもずらりと客室係が並び右舷、左舷などと部屋の場所を教えてくれます。
そしてその先はやっぱり人気なし。
ポートサイド、スターボードサイドで覚えてしまっているので久々に右舷、左舷なんて言われてちょっと戸惑っちゃいました。
キャビンはDバルコニーの9038。
扉を開けて一番最初の感想は「狭い!」でした。
なぜかというと、デッキプランに22.9平米と書かれていたから。
今までだいたいバルコニー付きだと18~19平米+バルコニー5平米だったので「飛鳥は広いんだな~」と期待。
でもどうやら飛鳥はバルコニー込みの表示だったようです。
期待しただけに狭く感じたけど、これと言って日本らしさも船齢も感じさせない造りで極々普通のキャビンでした。
お部屋担当のネームカードがあったり、コロナで手指のアルコール消毒推奨のためハンドクリームのプレゼントがあったり小技を利かせています。
ネームカードはあるけど挨拶は無し。
そんなわけでお部屋の備品のリクエストはいちいち電話しなければなりませんでした。
キャビンはポートサイドで丁度みなとみらい側を向いていました。
お陰で明るくて気持ちの良い景色を堪能。
贅沢だーーー
ドレッサーにはアスカデイリー(船内新聞)やマスクケースなどが置かれています。
このドレッサーのライトが消せず、深夜1時に困り果ててフロントに電話してスイッチの場所を聞きました。
テーブルの上やライトにはスイッチがなく、近くの壁にもありません。
どこにあるかというと、椅子を引いたテーブルの下の右側。
こんなわかりにくい場所にあるとは・・・
これで次からは大丈夫!
次があるとは思えないけど。
ソファーテーブルには今回のブルーノートのグッズなどプレゼント。
生花があるのがカジュアル船との違いかな。
バスルームはタイル貼りで一昔前の雰囲気。
日本船らしくウォシュレット完備です。
そしてバスタブも全室完備。
飛鳥Ⅱといえば大浴場なのでバスタブ利用者はあまりいないのかもしれないけど、こちらも広さも深さも十分にあるので使いやすかったです。
でも排水は若干難ありかな。
ちょっと時間がかかります。
アメニティも一通り揃ってます。
こちらもアメニティポーチ。
使いやすいサイズです。
ブラシ、レザー、シャワーキャップ、歯ブラシセットなどなど。
中身を置いてポーチだけ頂きます。
歯ブラシは2日目に追加されていました。
クローゼットなど。
冷蔵庫が意外な所の意外な高さにありました。
もうちょっと低い方が良いのになー。
金庫はよくある数字のタイプ。
クローゼットとしてはここしかないので広いとは言えないけど、引き出しがそこそこあるのでカバーできているのかも。
空腹が限界なのでリドカフェに向かいます。
天気も良いし暑いけど、さすがにプールに入っている人はいませんでした。
横浜の景色を楽しみながらかなり遅いランチタイム。
アクリルパネルが客席を覆う程の大型なので安心感アリ。
席に着くとサーバーがクルーズカードをスキャンしに来ます。
誰がどこにいるかをチェックしているようです。
ちなみに後方エリアのビュッフェカウンターはクローズしてました。
座席は利用可能というので人の少ないこのエリアで静かにランチタイム。
デザートコーナーが日本だーーー
わらび餅、団子、八つ橋。
かりんとうまであったりして驚きです。
飛鳥のリドといえばハンバーガーが有名なので注文。
オーダー品を待っている間、バフェカウンターを見ていると「カレーも美味しいですよ」なんて言われてついつい貰ってしまいました。
空腹って恐ろしい。
夕食の時間が18時だというのに・・・
どちらも美味しかったです。
味は良いんだけど種類がかなり少ないのが残念。
サラダもレタス、キュウリ、トマトしかありません。
フルーツもバナナやキウイとかで全然心動かない。。。
バフェエリアの
「どれも美味しそうで目移りして決められない!どうしよう!?」
という気分が上がるということがないのがちょっと残念。
まぁ、食べ過ぎ防止になって体には良いのかもしれないけどね。
16時。
避難訓練のためアセンブリーステーションに行きます。
クルーズカードをスキャンしたらそれで終了。
16時半。
ボーディングブリッジが外れました。
乗船も30分ほどであっという間に終わってたし、トラブルもなさそうです。
出港イベントがあるので7階プロムナードデッキまで船尾の階段を下りていきます。
おや?
銅鑼を持った人が待機しています。
写真を撮って良いか聞くとどうぞどうぞと銅鑼をこちらに向けてポーズをとってくれました。
この後母も一緒に撮影。
この方にはこの後も船内で何度もお会いして気さくでとても良い方でした。
出港しました。
出港時のバンドの歌う曲はなぜか蛍の光。
いや、その選曲はどうなんだろう?
この青い箱型のものからシャボン玉が噴き出しています。
銅鑼の人は2周してました。
横浜さようならー
今回は戻らないよー
横浜もすっかり夕日となってしまいました。
晴れてて良かった!
飛鳥のジムです。
勝手に平均年齢高そうだからもっと小さいかと思っていたけどそこそこの広さでした。
出港して20分ほどするとベイブリッジを通過します。
橋くぐりはちょっとしたイベント。
NYのヴェラザノナローブリッジを思い出す!
ベイブリッジは低すぎるよね。
当時の最大客船に合わせたのだろうけど・・・
船首方面。
どこに向かうのかな?
夕焼けと船のライトが良い感じです。
再び船内散策。
もっと早く来ていればここでウェルカムドリンクがあったらしいけど、なんだか忙しくて忘れてました。
ここでも出港イベントで演奏していたフィリピン人バンドが生演奏。
母世代の洋楽の懐メロ(といっても私もさんざん他の船で聞いてお馴染み)を数曲演奏。
その後、母が突然イントロを聞いて「日本の歌だ!」と。
え?こんな曲知らないけど。
「絶対知ってる、始まったらわかるよ」と。
ハイ、私でもわかりました。
ブルーライトヨコハマ。。。
まぁ、ここ横浜だけどね。
やっぱりその選曲はどうなんだろう、と・・・・
そういうのが日本のお年寄り世代にウケるのかな。
母は「なんか白けちゃうね」なんて言ってたけど。
イースクエアのモニターには地図と航跡が表示されています。
船目線の地図だと沿岸部の灯台ってものすごく多いのね。
18時。
今回は乗客が少ないので食事は1回制でした。
ダイニングのアクリルボードも大型です。
「お食事の準備が出来ました」なんて放送が流れるのは飛鳥だからなのか日本船では当たり前なのか。
驚きです。
テーブルセッティングもされています。
メニューはアミューズ、前菜、スープ、海鮮、メイン、デザートとなっています。
この日はスープとメインがいくつかの中から選べるようになっていました。
アミューズ
北海道産ホワイトコーンのパンナコッタ
コーンブレッド 生ハム添え
パンナコッタというよりは濃厚なムース仕立てのような感じ。
自然の甘味で美味。
コーンブレッドは口の中の水分を全部持っていかれます。
生ハムも美味しいけど一口で行くには大きいし、かといってナイフで切ろうにもコーンブレッドはボロボロして生ハムは切れないという地獄。
コーンブレッドはパンナコッタをちょっとつけて食べると良い感じでした。
前菜
シマアジと鳴門若布のサラダ仕立て
見た目からしてオシャレです。
彩りも味も楽しめました。
スープはシェフお薦めのムール貝のクリームスープを選びました。
こちらに関してはまぁ普通。
お皿が可愛いので良しとします。
海鮮料理
アワビのグリル アワビの肝醤油ソース
エリンギかな?
と思うまさかの形のカットで出てきました。
アワビは柔らかく、この肝醤油ソースがクリーミーで絶品。
このソースだけスープのように飲みたい。
メイン
宮崎県産霧峰牛のグリエ
チポレットとマデラの二種のソース
こちらもシェフお薦めを選びました。
霜降りのお肉が美味。
少なく見えるけど脂が多いのでこれくらいが適量です。
黄色いのはかぼちゃの入ったキッシュのようなポレンタのような。
そしてその上に置いてあるズッキーニと茶色い丸。
マッシュルームかと思ったらペコロスでした。
ソースはマデラソースが基本。
チポレットソースは辛いしスモーキーなので好みがわかれるかも。
デザート
タルトタタン シナモンアイス添え
シナモン好きの私には嬉しいデザート。
外国船のように大量じゃないので嬉しい量です。
母はシナモンが得意ではないのでアイスなしで注文。
でも届いたのはアイス付き。
あれー、忘れてるなー。
再度伝えるとアイスなしで出てきました。
で、思った。
多分ロイヤルカリビアンなら「バニラアイスにする?」って聞いてくるだろうな、って。
アメリカ人、アイス大好きだもんねー。
夕飯食べた後だというのにリドカフェで開催されている「アスカバル」に来てみました。
ちょっとしたおつまみやチョコレートなんかもふるまわれています。
カリフォルニアロールが美味しそうだったので頂きました。
噂の飛鳥もなか。
美味しいらしいと聞き、数量限定だというので乗船後すぐに予約。
購入したから別にいいやと思っていたらここで見かけてしまったのでついつい手を伸ばしてしまいました。
最中だし煎茶をお願いしたけど、マグカップにティーバッグで出てきちゃった。
そこはせめて湯呑にしてほしかったなー
ま、たっぷり飲みたいから良いんだけどね。
飛鳥もなかの中はこんな感じ。
求肥に包まれた小豆生クリームが最中に入ってます。
美味しい!求肥好きの夫のお土産にして正解。
食後のお楽しみはブルーノート東京のショー。
ビッグバンドなんて久しぶり!
劇場が驚きの狭さだけど、それだけにステージまで近いから有難いかも。
ショーの5分前くらいに入ったので後方になってしまったけど、割と良い席でした。
ショーは圧巻。
エリック・ミヤシロさんのトークも面白い!
実は乗船してすぐにエレベーターでエリックさんに遭遇。
降り際、今日のショー楽しみにしてます!と言ったら気さくにお喋りしてくれました。
アーティストが身近にいるのもクルーズ船ならではです。
ファンならアーティストのオフの姿を間近で見ることが出来るので最高の時間になるのでは???
演奏中、騒ぎまくる躾のなってない子供と全く注意しない親と「まぁ、なんて可愛いんでしょ」なんて目を細めて孫を愛でる婆というトンでもなくどうしようもない3世代が近くにいてゲンナリ。
演者にも申し訳ないし、日本はこういう分野においては後進国だと改めて実感。
外国船も海外のオペラやバレエも子供たちは大人しく観ているのになぁ。
メインステージが終わった後、ラウンジでブルーノートのメンバーによるセッションがありました。
こちらも圧巻のステージです。
これが2晩も味わえるだなんて最高!
さて、今度はお夜食タイム。
何が出るのかなーって見に行くとついつい頼んじゃう。
ジャズラーメンという名のトマトラーメンです。
具は枝豆たっぷりだったので無しでお願いしました。
今回のお茶はなぜか湯呑でした。
お腹一杯になってしまったので夜の船内をお散歩。
星もキレイに見えました。
初めての日本船、飛鳥Ⅱに乗って感じたことは
「思ってたよりも外国船みたい!」
ということ。
言葉は全て日本語だけど、レストランのサーバーは全てフィリピン人。
日本語の能力はとても高く、教育もよく行き届いていています。
挨拶もにこやかで(マスクだけど)、すれ違う人一人一人が声をかけてくれるので歓迎されている気持ちになり、それだけで楽しくなります。
ただ、日本らしいなと思うのは挨拶以上に踏み込んでくることが一切ないこと。
逆にこちらから話しかけると楽しく会話も弾みます。
話しかけるゲストはあまりいないのか他のサーバーが「何話してるの?」と寄ってきたりもしました。
今回仲良くなったサーバーの男性はクリスタルハーモニー時代から乗船しているので17年この船で働いているベテランさん。
パンデミックの時はフィリピンに帰ってアルバイト。
また船に戻れて嬉しいと言ってました。
それを聞いて私も嬉しくなりましたー!
船はやっぱいいよねー!
私もクルーズ船に乗れて嬉しーーーー
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