【出港4日前】
チャンスは突然やってきました。
旅行記やGWのチャータークルーズに行った知人の感想を聞いて気になってたMSCスプレンディダ。
「食事がまずい!」
「クルーのミスが多い!」
「予約してる人はキャンセルをっ!」
とにかく酷評の嵐。
本当のところはどうなのか、実際この目で確かめたくなってウズウズ。
休みもなんとかなりそうだな~と思ったものの、クルーズは安いけど帰国の片道航空券が高い。
あの手この手と考えたけど、やっぱり高過ぎと一度は諦めました。
でもその直後、一人$148(内側)の価格が、$77.7まで爆下げ!!!
安いぃぃぃぃ、行きたいよぉぉぉ。
でも一番安い航空券でも一人5万円。
うーん、どうしよう?
そんな時、ふと思い出しました。
「塩漬けにしてたデルタのマイル、あるんじゃない?」
デルタで特典航空券の検索をすると「残2席」で空席アリ!
これはもう『行っておしまい!』と言われているようなもの、と出勤前の朝の6時から航空券を手配&クルーズ申し込み。
航空券は直前で、しかも提携航空会社(中国東方航空)利用だったせいかすぐに確約が取れず「デルタに電話してください」の表示。
窓口オープンとともに電話して、何とか確保!
キャンセルポリシーもしっかり聞いて「大丈夫!行きますっ!!!」と意気揚々と4日前に手配完了したのでした。
■クルーズ代 $77.7(内側)+$150(ポートチャージ)=25,878円
■特典航空券出入国税他 6,530円
超激安のクルーズ旅行。
塩漬けマイルも思いがけず使えてスッキリ!
酷評クルーズを怖いもの見たさで申し込んでみたけど、これだけ安いなら例えイマイチなクルーズだったとしても十分「アリ」でしょう。
だって3食付で3泊して移動費まで入れて1日あたり1万円ほどだもの。
上海の友人に再訪する旨を連絡すると、港~空港まで送ってくれるとの申し出が。
7時入港で、遅くとも9時には何とか下船して11時には空港に到着してなくてはならないのでお茶する時間も無いと伝えると
「空港まで1時間くらいだから車の中でお喋りすればいいじゃない」
というので有難く申し出を受けることに。
彼とは5年前に母と行った横浜~上海のコスタ・ビクトリアのリポジションクルーズで会ったのがきっかけで、1年前にも上海で再会しているので「知り合った記念のクルーズでまたお母さんと来るんだね~」と行く前から盛りあがってました。
【出港1日前】
いよいよ明日出港。
今回はたった3泊のクルーズなので手荷物のみ。
一応フォーマルがあると言われたので準備し、後は出港を待つばかり。
乗船は16時、出港は20時。
今回はファーストシーティングをリクエストしたので乗船したらバタバタしそうだけど、大丈夫でしょう。。。
初のMSCでのクルーズに胸膨らませていた時、突如やってきた衝撃の知らせとともに緊急事態発生!
なんと、台風の影響で上海入港が「10時間遅延」になったとのこと。
電話で知らせてくれても良さそうなものなのに、メールでのお知らせ。
メールに気づいて良かった・・・
14時半に連絡を受け、そこからは怒涛の午後。
到着日の入港が7:00→17:00なので、13時の特典航空券はキャンセル。
泣く泣くキャンセル料$150を支払い、マイルを戻し(ノーショーにしてマイルも支払い済みの税金も捨てることも出来たけど、デルタのマイルは無期限なので有償で戻しました)、改めて帰国便を手配。
元々考えていた下船後の深夜便の航空券も、入港遅延によりさらに遅れたりするとリスクも高いので、上海に1泊して翌日の便で帰ることに決定。
やっと見つけた中国東方航空の航空券、入力したパスポートナンバーが一桁間違っていて、入力し直していたら2万近く跳ね上がっちゃいました。
私のバカバカ!
そんなわけで結局旅費は以下の通り。
■クルーズ代 $77.7(内側)+$150(ポートチャージ)=25,878円
■特典航空券キャンセル料 $150(16,930円)
■中国東方航空(PVG-HND) 60,980円
■マジェスティプラザホテル1泊 6,000円(12,000円/1室)
たった10時間の違いで旅費が3倍になっちゃいました。
怖いもの見たさのはずが、出発前に怖いもの見ちゃったよ!
遅延の連絡があと20時間早かったらキャンセルチャージの150ドルがかからなかったのに・・・・
一応、申し込む前に台風は気にしてたんです。
18号は中国に行っちゃって影響なさそうだし、19号も20号も太平洋沖で影響なさそう。
帰国便にも影響無さそうだし、問題ないでしょー!と後泊のないプランで予約。
いつもなら予備日を入れるのに。
でもまさかその台風が影響するとは。。。
私はてっきり19号、20号が日本の沖合にあるので海況が原因の遅延かと思ってたんですが、どうやら18号が上海を直撃して、それで港のスケジュールがずれたとのこと。
こんなこともあるんですね・・・
でも良いんです。
船に乗れるんだから!
乗船時間も上海滞在時間も増えたんだからっ!!!
夫にも「これがカリブ海や地中海じゃなくて良かったね。航空券代、こんなもんじゃすまないよ」と言われまして、ホントその通りなんです。
あぁ、でもあと遅延の連絡がちょっと早かったら・・・
私がパスポートの入力間違ってなかったら・・・
ちなみに10時間遅れたお詫びは何かというと、乗船中のWi-Fiを無料にします、と。
たったそれだけかい・・・
まぁ、乗船してからの変更じゃなかっただけ良しとしなければならないのかな。
Wi-Fi無料になっても乗船中ひたすら航空券の手配やホテルの手配に追われることになったと思うと、まだ救われたほうなのかも。
でもこのWi-Fi無料もなんだかな~という感じで若干不満。
乗る前からドタバタで、ホント疲れました。
■シップデータ
総トン数:137,936トン
乗客定員:3,247名(2名1室利用時)
乗務員数約:1,370名
キャビン数:1,637室
全長:333.30m
全幅:37.92m(ポストパナマックス型)
全高:66.80m
就航年:2009年7月
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8/18 MSCスプレンディダ乗船 横浜出港
8/19 終日クルーズ
8/20 終日クルーズ
8/21 上海入港 上海泊
8/22 上海→羽田着
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MSCの日本発着クルーズは全て代理店が担っているようで、自分でMSCのサイトにアクセスしてオンラインチェックインすることができません。
乗船券が旅行会社からメールで届いたのは乗船2日前。
集合場所は大さん橋、13万トンを超えるMSCスプレンディダはベイブリッジを通れないので出港は大黒ふ頭とのことでした。
オンラインチェックインができないのってとっても不便。
橋の向こうに乗船するMSCスプレンディダが見えました!
と、遠いっ!
大さん橋からシャトルバスの案内を貰っていましたが、中には山下公園からシャトルバスという案内を貰ってた方もいるようです。(今回は山下公園は無し)
MSCの案内のいい加減さと言ったらないです。
20時出港で乗船時間は16時。
ファーストシーティングのリクエストをしていて、この時間はかなりギリギリだな、なーんて思って思いつつ港へ。
15:30に日本大通り駅到着。
大桟橋までは徒歩なんだけど、駅の案内も町の案内も相変わらず不親切!
15:50にターミナル内に入ると、MSCの案内の人が「あの列に並んで荷物を預けてシャトルバスチケットを受け取れ」と手際よく案内。
預け入れ荷物がないと伝えても、列は同じと言われて受け取ったシャトルバス番号は20番。
列はどんどん伸び続けます。
椅子も少なく、空調も場所によってまちまちで相変わらず不便なターミナル。
無料Wi-Fiもなく、無料電源もなく・・・
16時になったらシャトルバスがバンバンスタートするのかと思いきや、一向に呼ばれずひたすら待機。
やっと空いてる椅子を見つけてなんとか休むことが出来ました。
でもここからが本番。
シャトルバス1番が呼ばれたのは16時半。
30分遅れでスタートしたものの、次々呼ばれるわけでもなくじっと待機。
すっかり夕暮れ。
MSCスプレンディダも夜仕様になりました。
シャトルバス20番が呼ばれたのは18:50。
ファーストシーティングは17時半のはずなのに。
出港は20時のはずなのに。
バスに乗る前に大さん橋を出る際に美しい横浜の夕景が見られた事だけがせめてもの救いです。
でもここからも更に長かった!
大さん橋から大黒ふ頭T3バースまではバスで30分もかかりました。
ここからテントで乗船券チェック、カードの受け取り&写真撮影を終えて出国審査。
待たされたお陰ですっかり夜。
夜の船を見ることもあまりないので良しとしましょう。
乗ったら全体像を見ることも出来ないのでこれが見納め。
しっかりMSCスプレンディダを目に焼き付けます。
とてもきれいな船!
後からわかったことですが、大黒ふ頭に直接入った中国人団体客を先に受け付けてしまったそうで諸々遅れたのだとか。
これはどう考えても日本の港側の問題なのでは・・・
はー
何とか乗船できたのが19時半。
もちろんキャビンだってすぐ使えちゃいますよ!
一番安い部屋なのに、思った以上の広さ。
ベッドもそこまで狭くない。
シッティングエリアが十分にあり、清潔で明るくて落ち着いた色合いなのはとっても好印象。
ドレッサーには電気ポット完備。
これぞアジア人向けのサービスでしょうか。
収納も十分にあり、使い勝手は良さそうです。
クローゼットはハンガーが2面、棚が2面。
セーフティーボックスは4桁仕様。
引き出しも沢山あるので使いやすいです。
MSCはドリルにライフジャケットを使うので、ドリルの時はここから持ち出しします。
バスルームも広め。
これは意外でした~
ただタオル類が他社より1つ少ないのが減点ポイント。
もちろんいえば貰えるでしょう。
ハンドシャワーでシャワーの強さもお辞儀系~ジェット系まで調節できるのが高ポイント。
温度調節のコツを掴むまでが難しかったけど、排水も問題ないし、何より清潔で広々してたのが良かったです。
初日はバスマットが無く、ハウスキーピングを呼ぶ番号もわからないのであちこち電話したけど全く出ず。
外に顔を出してクルーを探したけど、これまた誰もおらず。
仕方なく、プール用タオルを代用しました。
アメニティは壁付のボディーソープとシャンプーのみ。
クルーズカードを見るとテーブル番号も時間も書いておらず、船内新聞を見るとオープンシーティングの表示。
オープンなのか~
じゃ、これからダイニングへ・・・・
と思うとダイニングは19時半まで。
19時半って、やっと乗船できた時間なんですけど!!!
仕方なくビュッフェパゴパゴ&ボラボラへ。
MSCスプレンディダはビュッフェが充実と書かれていたけど実際その通り。
美味しそうなピザの香り、シーフード、肉料理、中華、和食、盛りだくさんでした。
間違った和食がないのは乗船されていた「天ぷら小野」の小野さんが乗船されていたからでしょう。
そういえばこの船に乗ってから全然「Welcome aboard!」って言われてない。
クルーも皆さんまじめで一切無駄口叩かず、というか挨拶もあまりなくフレンドリーじゃないんです。
イタリア人って「Ciao!」の精神じゃないの!?と思ったけど、これがMSCのカラーなのかな。
ケーキだけWelcome aboardしてました。
ビュッフェで食事をする前に「ドリル何時から?」と聞くと、「いつもならもう終わってるんだけど、まだ全員乗ってないから・・・でももうすぐはじまるんじゃないかな?」と。
席について食事を始めたらいきなりはじまりました。
ジャケット持ってアセンブリーステーションに集合せよ!と。
まだ慣れない船内を移動してジャケットを持って自分のステーションに行くも、「マダム!」こっちこっち!と手招きで呼ばれます。
いや、そっちはFで私はEなんだけど・・・
カードを見せても「OK!」とニコニコしてスキャン。
OKじゃないだろーーーー
これ、避難訓練だろーーーー
もうあんなカオスなドリル、見たことない。
RCIだとカードスキャンして並ばされて静かに待って説明を聞くのが一般的だけど、MSCのドリルはスキャンしたら後は適当に待機。
警笛がなるのを聞いたら救命胴衣を持って集合!って説明されたけどただそれだけ。
あれ?もしかして浮沈船?
待機所もクソガキどもが、、、じゃなくて、お子様方が笛を吹いてあそばしてまして大変賑やかでございました。
キタねーだろっ!!!
何となく始まって、何となく解散。
危険だな~
ジャケットを部屋に戻して再度食事へ。
プールサイドも真っ暗闇。
食事する元気も無くなっちゃったのでフルーツをいただきます。
桃丸ごとが中国人に大人気。
日本の桃なのかな?
MSCはフルーツ類がとにかく多く、剥かずにそのまま出てるものが多いので好きな所で食べられる感じでした。
でも不思議と持ち出す人をほとんど見かけなかったかな。
プールサイドで食事をする人もごくわずかでした。
初日の劇場でのショーは見逃す羽目に。
いきなり色々逃してショック!!!
そんなわけで22時からのプールサイドでのダンスパーティーに参加します。
舞台上にいるのは「クルーズアンバサダー」と呼ばれる、クルーズディレクター集団の方々。
ヴィレッジピープルのファッションで登場し、音楽に合わせて様々なダンスを披露。
インディアン飾りの方は日系ブラジル人なのかな?
内山フェリペさん。
彼は英語と日本語担当で様々なイベントで日本語案内をしてくれます。
中国人はとにかくダンスがお好き。
日本人は寝てしまったのか全然見かけません。
クルーズアンバサダーのステップを真似てガンガンダンス。
子供たちも踊る踊る、そして習得するのが早い!
寝る前に船内散策。
こちらはザ・パープル・ジャズバー。
デザインと色合いがオシャレです。
お隣にあるスポーツバー・ボーリング。
ボーリングは思った以上に小さかった!
スポーツバーなのでユニフォームなど。
MSCと言えばスワロフスキー。
キラッキラの階段がアトリウムにあり、皆さんお気に入りの写真スポット。
母は「割れそうで怖い」と嫌がってました。
MSCは乗船したら自分でクレジットカードをクルーズカードに登録しなければなりません。
一応日本語表示が出てきたけどビミョー。
めんどくさー!
そして寝る前にもう一つやらなければならないこと。
それは時計の針を1時間戻すことです。
翌日からは既に上海時間、東京都は1時間の時差となります。
スマホは自動設定にしてしまうと日本時間になってしまうので、解除して手動設定で上海時間に直しました。
ドタバタの前日~初日は疲れ果てて終了。
明日からは楽しいクルーズになりますように!
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