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砕氷船乗船記―冬の北海道初体験マイナス20度?

クルーズというにはあまりに短いのですが、暑いので砕氷船体験をお届けしましょう。実際、船に乗ったのは3時間くらいかと思います。

暑い夏には想像もつかない寒さでした。

JTBの旅物語で組んでいるツアーで大体、2月の末から3月のはじめくらいまで行われています。

冬の一番寒い時の南風の吹くときに、大陸のほうから流氷が流れてきて一面海を埋め尽くすことがあるというのですが、これもきまったことではなく、そして気まぐれなことに風がやめばとどまり、また吹き続けるとどこかに流れていってしまったり、逆にもどっていったり。

よく、野生生物見学などでいわれているような心もとない体験なのです。

自然現象ですから、もちろん仕方はないことで、とりあえず一回行ってみて見られなかったらまたリベンジしようと挑戦してきました。

羽田から飛行機でいき、陸路を泊まって冬の風物詩やおいしいものを楽しみながら回っていく2泊3日のツアーです。

タンチョウヅルをみたり、カキをいただいたり、また、雪の深いところばかりかと思えばそうでもなく、とてつもなく積もっているところも、ほとんど雪のないところもあって北海道の広さを感じます。

陸は決まった旅物語の観光バスでしっかり暖房されてまわります。

でも場所によっては本当に寒くて、マイナス20度とか。

晴れて青空が広がり、お日様が燦燦と陽光をそそいでいてもです。

凍った滝を見に行ったときには、ほんの十分ほどの写真停車で降りましたが、スマートフォンで写真を2,3枚とるのに、タッチしにくいので手袋をとったら手が凍えて痛いくらいで写真が撮れない状態に。

タッチパネルokの手袋でもなかなかやりにくいのでつい外しますが、本当に本当に冷たいんですね。

服装も最初の釧路はまだ雪も少なく寒いですがまあまあ。

宿泊の場所の阿寒湖に至ってはマイナス20度で、空気の中にきらめくものが。

これが有名なダイヤモンドダストだそうです。気温が低く太陽が出ていると空気中の水蒸気が凍ってそれがきらきらするものです。

風も本当に冷たくて、帽子は必須、地元の方はこういう時はフードをかぶりますと教えてもらいました。こういう時のためにフードはあるそうです。想像以上ではありましたが此方も冬の北海道ということで装備はありったけしてきました。

行くときは東京ですからなんて大げさなという感じですが、寒いとどうしようもないですし、砕氷船がうみにでますから、絶対寒いと思っていましたから。で、結局陸でも役に立ちました。

私は普段スカートをはく人種なのですが、これがなかなか便利なのです。ズボンは そう何枚も重ね履きできませんが、私のギャザーの入ったスカートはそれこそ、タイツはいてもこもこの裏付きスパッツはいてウールの薄手のゴムスカートをペチコート代わりにはいてとたっぷり、着込めます。

その上、もこもこハイソックスもはき、スノーブーツで足元完成。上はユニクロの極暖にウールのセーター着て、裏に毛皮ライナーのついているロングコート。

砕氷船の船上では、そのコートの下にウルトラライトダウンのロングコートをさらに重ねようと思っていたくらいですが、それは着ないで済みました。

毛皮って本当に暖かいんですね、ごめんねリスさん。(リスの毛皮でした。)

室内とバスの中でもコート以外は着ていました。

砕氷船は二日目の午後で私たちの船はガリンコ号。

室内でお茶やコーヒー肉まんなども売っています。

そそられましたが、写真スポットを逃せないので帰りまでお預け。

中からも窓はあるので 景色は見えますが外とは迫力が違いますが、中は暖かです。

海外のお客さんの中では 薄着の方もいらしてそいう方は 砕氷船のデッキにはでられないので船内から写真をとっていました。

わたしたちは装備もしっかりなので早くから砕氷船のデッキの写真ポイントを探して、そこに陣取っていました。氷の多いところに着くのに結構遠くて30分以上かかりますが移動すると場所がなくなるので、立ちんぼで頑張ります。

海上は風もあるしとても寒いです。

マフラーも帽子もしっかり身に着けて手袋は写真のために我慢。

スマートフォンを落としたら大変ですので気を付けて構えていなくてはなりません。

でも、だんだん、氷が増えてきたり、鷲を見つけたりして夢中ですので、何とか頑張れました。

何隻かの船が回っているので 他の砕氷船が進む姿も見ることができます。

多い時は浜辺まで氷が押し寄せるそうですが、今回は沖まで行きました。でも大きな氷がびっしり海にはまって本当に砕いて進んでゆくので大迫力。深い深い海の色と白い氷がとてもきれいで 荒々しい中の美しさに感動です。

アラスカの氷河も素晴らしい物でしたが、どうしてどうして北海道の流氷も素晴らしいと思いました。

こんかいは陸路ですが、どうでしょう、海外の探検船などはこの辺に行ったりできないんでしょうか。やはり、氷が厚いかもしれませんがクルーズ船で回れたらいいなとおもいます、ポナンのブルーアイで、氷海の中を見てみたいようです。

世界中、素敵な自然の見るものがたくさんありますが、日本にもたくさんありますね。

船の好きな方には短時間過ぎるかもしれませんが、面白い体験です。

春前の北海道、訪ねてみてください。

砕氷船「おーろら」

小さく黒く見えるのは、凍った滝を登っている人です。

阿寒湖と摩周湖の全面結氷です。この下は湖です。

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