カルチュアルなHALの船内アクティビティ
2016年のアラスカまでいったMSフォーレンダムのクルーズでもそうだったのですが、このホーランドアメリカは船内での催し(船内アクティビティ)が遊びというよりカルチャーな感じのものが多い。
寄港地観光の案内には、実務的に毎日の新情報も加えて、とてもしっかりしたものですし、そのほかの文化の案内もスタッフによるセミナーでも詳しいし、大きなシアターでおこなわれるものは講師が行う講演会のようです。
もちろん前回も今回もアナウンスはフル英語ですので、耳をダンボのごとく集中して聞かねばなりませんでした。
大きいセミナーは中国の歴史と文化の紹介で、年代別に3回くらいに分けておこなっていたようです。私は他のことをしていて、出席できませんでしたが、多くの人が参加していたようです。
小さいセミナーでも、風水、点心、寿司、箸などについて、歴史や由来の説明に始まり、食べ物は店のメニュー、オーダーの方法、寿司の食べる順番、に至るまで細かい説明があります。
箸のセミナーの時は、使い方を一人一人、割り箸を使って練習までしていました。皆さん熱心で私もここではちょっと、お手伝いさせてもらいました。中国ツアーを選んできた方たちの中には、お箸を上手に使える方もいらっしゃいました。
中国航路ならではの風水の説明
船に乗るとたくさんのパンフレットが部屋に届きます。
毎日のプログラムはどの船でもありますし、ほかの船だと、バーゲンやスパのサービスの話とかが多くて興味がないとあまりしっかり見ないこともあります。
ですが今回のクルーズでは、ショーなどのプログラムの予定表が来たり、エクスカ―ジョンの案内も結構詳しく、お料理ショーではレシピがもらえたり、寄港地につくと入国の案内のほかに、緊急時の連絡先を持って歩きやすい小さな紙に印刷したものを持たせてくれたりもします。
今回プログラム案内もきれいな桜の柄で、カラー刷りのきれいなものでした。見開き3ページで、表紙だけでなく、ページの中までカラー写真でした。
ズンバのような活発なアクティビティは、ほとんどなかったですね。
ちょっとだけダンサーがきて、教えてくれるラインダンスクラスが3回ありました。
ボールルームのレッスンはなく、ヨガなどはインストラクターをオーダーする有料レッスンのみ。
ほかには パソコンや、スマホのカメラのクラス、BBCのフィルムを大きなスクリーンでみる会、トリビアや実演のお料理ショーなど。
体を動かして頑張りたい方は デッキウォークやジムなどを使ったりになります。なので、たまにある無料のストレッチや太極拳などは大賑わいでした。
代わりといってはなんですが、クラシックコンサートは毎日3回くらいしていて、テーマがあったり、アーティストもかわったり、クラシック好きな方には夢中になれる催しだったようです。
これまた、私はほかのことをしていてあまり聞く機会がありませんでしたが、立ち見が出るほどの人気でした。
ほかには宝石セミナーや、スパや鍼灸の講習、ビンゴやカジノなど、船らしい催しがありました。バーゲンなども小さくワゴンでやったり地味な感じです。
圧巻のピアノショー
夜は大きなショーのほかに、小さいゲームショーや、ラウンジでのゲーム大会などもありましたが、私がこの船で特におすすめなのはビルボードオンボードというバーで行われるピアノデュオショーです。
バンドのショーはB.Bキングスクラブというところでもしていましたが、こちらのピアノショー、バーの真ん中にグランドピアノを2台据え、男女のシンガーが弾き語りを二人でするというもの。
2台のグランドピアノで圧巻の演奏
フォーレンダムでも似たものはありましたが、ピアノは1台でした。
2台のグランドピアノの迫力とシンガーのデュエット力の強い、演奏が素晴らしい上に、最後はリクエストタイムもあり、ほとんどのリクエストをこなしていきます。観客も巻き込んで一緒に大合唱したり、間のMCも軽快で、立ち見はもちろん、ご贔屓のお客がべったりかぶりついていらっしゃいました。
シアターのすぐそばでしていましたが、シアターの集客がへるんじゃないかと思うほどの人気でした。一見の価値はあるし、ぜひまた見たいとおもわせるものです。
船の良いところはこういうショーがあちこちで無料で見られるところです。
バーでしていても何一つ注文しないでいつまでもそこに座っていてもいいのですからお得です、時には気を利かせて、お水を持ってきてくれるウェイターがいたりもしました。
英語の懐メロがほとんどでしたが、この船が日本周遊クルーズになったら、どんな催しをするのか興味がわきました。
ワインテイスティング、料理ショー
そのほかには ワインテイスティングなどのドリンクテイスティングやカクテルの作り方などのクラスもあります。
ワインテイステイングはスペシャルなものは有名なピナクルグリルでおこなわれ、カナッペもいたって豪華です。
簡単な紹介程度のワインテイスティングはピナクルバーで何回かありました。こちらは簡単なおつまみがついて5$とリーズナブル。
ミニテイススティング
おつまみ関係は、夕方ごろハッピーアワーがある時間にバーにいると、何も頼んでいなくてもおつまみが無料サービスでやってきます。ボトルに入ったピーナッツなどではなく、ちゃんと調理されたフィンガーフードが供されます。
お酒無しでおつまみだけ頂いたことも何度かありました。英語フル回転で頭を使っていますので、ありがたく頂いてしまいます。
よくホーランドアメリカは大人の落ち着いた船といわれますが、落ち着いているというより、修学旅行のようにいろんなことを学べてしまうような感じです。
お料理ショーは結構な人気で、「乗船する度に良いレシピを仕入れて帰るのよ」とおっしゃるリピーターの方もいらっしゃいました。
HALのお料理ショー:「America’s Test Kitchen」
真面目な雰囲気が心地の良いホーランドアメリカ
ほかに、シアターやラウンジなどで上級スタッフやキャプテンが乗客の質問に答えるというイベントもあり、乗客からの質問に対して皆さんいたって真剣に答えていらっしゃいます。
乗客からの質問に対して真剣に答えるキャプテンや上級スタッフ
全体的にスタッフが何でも真面目に取り組んでいるように思えたのは今回の船ウェステルダムだからか、ホーランドアメリカ全体がそうなのかは、まだホーランドアメリカが2回目なので分かりませんが、私にとっては英語も鍛練されますし、しっくりくる過ごし方ができる、お気に入りのクルーズラインです。
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