コスタネオロマンチカの楽しみ方
カジュアルシップであることを理解し、承知でそれを楽しむ。
ネオロマンチカの楽しみ方はそこに尽きると思います。
私は大体にして部屋にはこだわらず、ギャランティーキャビンで、ローコストにこだわってますので、インサイドのお部屋を利用することがほとんど。
カジュアルシップでは部屋が気持ち狭くなりますから、クローゼットも小さかったり、引き出しが少なかったりすることもあります。
でもそこはカジュアルシップですから、持っていく衣類などを少な目にできるのです。
コスタネオロマンチカのドレスコード
こちらの船は「カジュアル」がドレスコード。 ガラナイトでタキシードやロングドレスを着てもいいですが、着なくてはならないようではない。
逆に、こだわった「テーマ性のあるオシャレ」を工夫すればよいということです。
普段の食事の時も、水着や短パン、ビーチサンダルなどでなければ、夜のレストランでも入れてもらえます。
究極そういうことになりますから、希望なら極力荷物を減らすことも可能ですね。 その上、部屋の洗面台のシンクが他のよりひとまわり大きめで、気にならない方なら衣類の洗濯もしやすいです。
洗濯がしやすい洗面台のシンク
セルフランドリーがないのでアイロンは使えませんが、洗ってシャワールームに干す紐もついています。
部屋は小さめですが、ソファやテーブルも小ぶりですので、スーツケースを立てておいても邪魔にはなりませんでした。
なので、今回大きなソフトケースとキャリーで9日分持っていって、ベッド下に入れにくい大きさのスーツケースを出しておいたのですが、不都合はありませんでした。
そうすると、いらないものはとりあえずスーツケースにしまっておけます。
夜の食事のたびに、あれこれ着替える時間も短くて済みました。
今時の「kutuu」ではないですが、ハイヒールを履く必要もなかったです。
さすがにスニーカーでは夜の雰囲気を壊しますが、楽なフラットのお洒落シューズで済みます。メンズも、ウォーキング用などのシューズやデッキシューズ、レザーのスニーカーなら良さそうでした。
ラグジュアリーシップも最近、リゾートならではのカジュアルスタイルが多くなっているようですが、コスタの雰囲気もその感じです。
サービスも、人手が抑えてあるのか、バーなどもしつこくオーダーを確認しにきたり、ドリンクパックを売りにきたりしません。
なのでお気に入りのラウンジやバーなどでくつろいで過ごすことができます。
人目につかないところでお昼寝している方もいるくらい。 もちろん、プールデッキはデッキチェアが使えますが、暑い上に天気の日には室内の冷房の心地よいところがいいかもしれません。
昼間のワインバーやキャバレーヴィエンナとか ディスコなども 適当な空間です。
コスタネオロマンチカ船内の催し
「気楽な服装で気軽に好きなことをして過ごす」リゾートやクルーズの王道ですね。
そして他方遊び倒したい方には、誰でも参加できるアニメーションチームの催すゲームなどに完全出席という過ごし方もあります。
ただ、本当にカジュアルなゲーム大会ですから、参加者もエンターテインメントの一部とされるようなことも多いので、人目に立って騒ぐのはちょっとという方にはトリビアや工作をしたり、プロのラテンダンサーからダンスを習うこともできますのでそちらがオススメ。
有料レストランのシェフから習うお料理ショーはちょっと通訳が簡単でしたので、英語のヒアリングレッスンになってしまいましたが、パスタづくりのコツや厨房のお話などが面白く聞けますし、クルーズならではのタオル動物の作り方もショーになっていました。
他にもワインテイスティングなども有料ですがあります。
そのほかに寄港がありますから、毎日すぐにすぐに過ぎていきます。
夜は夜でキャバレー形式のショーや音楽演奏のほかに、毎日アニメーションチームと時計が日付をかえてもダンスなどに講じることもできました。
さすがにヨーロッパ風な夜型ライフスタイルですが、なかなかずっとは続けられませんので途中で見学し、最後は挫折も。
これも、汗だくになって踊っても、ロングドレスなどではないので身軽です。
他に珍しいものとして、ラテンチームがハンガリー出身でしたのでハンガリー舞踊のチャルダッシュを習ったり、イタリアの民俗舞踊のタッコプンタ(かかとつま先という意味)もアニメーションチームから教えてもらいました。
イタリアからのおばさまから、ちょっと違うとチェックの入る場面もありましたが、みんなで 踊れる簡単なフォークダンスは明るくてとても盛り上がりました。
他の船では経験のないことでした。
船内の催しはアニメーションチームが担当
このアニメーションチームは数人のグループでお客のための催しを一手に引き受けています。なので一日中とても忙しく、どこの船でも一番乗客との接点も多い人達で人気があったりもします。
今回も結構頑張ってはいましたが、そこがカジュアルシップ。 参加したゲストも観客のための楽しみの種にされてしまいます。 なんとも難しいところですが、自分が吉本興業化したくない場合は観客になる技も必要です。
誘われて連れ出されないように。
そこがイタリアンカジュアルなので、みんなで盛り上がろうと誘いにやってきます。 でも参加したければ杖を突いたシニアのレディでも、まだお話の出来ない小さいキッズでも、出来るだけ参加させてくれます。
なのでオーディエンスは楽しい。
一生懸命盛り上げるアニメーションチーム
で、そんなチームですがハードワークな故か、今回はちょっと気になることもありました。 前回もなぜか、下船説明会なるものがあって参加すると、そこで船からのアンケートを私たちが答える時にぜひ、「10か9のポイントを(つけてください)」と ダイレクターの方がお話なさいます。
その他は書いても数えられないとか、ジェノバの本部に送るアンケートですから全部書いてきっちり送ってほしいとも言われます。
まだ下船まで2泊ほどあったように思いました。 ですが、そんなこんなで書いてしっかり封をしてアンケートボックスに投函しましたら、翌朝朝食へ行くレストランの通路でアニメーションチームのリーダーとお会いしたら、こちらのあいさつがスルーでした。
なにか考えていたとも見えないし、確実に顔をみて「Good morning」と言ったのですが、すうっと。
あれれと思っていましたら、その日の午後にはあるべきトリビアがドタキャンです。 みなさん集まっていましたが何も始まらない。 でも待つしかないので待っていましたが、30分しても誰も来ない。
しびれを切らした、アメリカ人の方がフロントに掛け合いにいらして、帰ってきてなんだかPCの故障だとか言っているというお話でした。
でしたら最初にそう言えばいいのです。 忘れたのか、意図的だとは思いたくはありませんが、アメリカ人の方はかなり立腹されて、未提出のアンケートを書き直すとおっしゃっていました。
今までの経験では説明のない催し消滅は未体験です。
ましてや今回は大勢の方が待っていらして、間つなぎにウェイターの方が素敵な美声を披露してくれたくらいです。
前回もそんなことはなかったですし、アンケート提出の翌日ではどういうことかと、みんなあらぬ勘繰りもしたくなります。
私は今回、カジュアルだからと心得て来ていますから、多少のことはもう当たり前だと思って過ごしていましたが、このことはちょっと問題視します。
こういう事はお客の中で、強く印象に残りますし、今ではSNSもあるし、気を遣うべきところでしょう。
今回のクルーズで、次もぜひ乗りたいという声がほとんど聞かれなかったのは、こういう小さいことの積み重ねかもしれません。
また皆さん、豪華客船の期待も持って来ていますから、イメージが壊れた部分もあるかもしれません。
「カジュアルシップは気軽で肩が張らないところ」ですが、サービスもそういう部分があると承知して楽しまなければ、良さが生かされないでしょう。
でもやはり、楽しみにしているお客をがっかりさせると、リピーターが呼べなくなるので、船の方もちょっとしっかりしてほしいとも思いました。
スタッフは何か月も家を離れてハードワークなのは良く分かりますが、やはり一人ひとりが船の看板。小さいことでも結構気にされてしまうのが日本ですから、どうかうまく折り合っていけたらいいなと思うばかりです。
コスタネオロマンチカの催しを担当するアニメーションチームスタッフ
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