Selverseaを100%傘下に
Carnivalの13隻売却に対して、Royal Caribbean(RCL)は「攻め」の守りを選択したのであろうか。49%保有のPullmanturの破産申告で後ろ向きな姿勢かと思いきや、今週2件「攻め」のニュースが入ってきた。
一つ目を纏めてみる。本日(7月10日)Silverseaを100%傘下に収める合意のニュース。2018年に67%(全株式の2/3)を創業オーナーから買収したRCLは残りの1/3をオーナーから買い取ることに決めた。株式交換でRCLの普通株520万株(全体の2.5%)との交換であり、RCLは現金を使っていない。Silverseaの創業オーナーも、RCLの株を手に、今後の成長に賭けたことになる。
Luxuryブランドの拡充
Luxuryなブランドが、AZAMARAのみで少しカジュアル路線だったRCLにとって、Silverseaを100%保有の自社ブランドにしたことは、コロナ禍で「攻め」の守りになったと感じる。それも株式交換であり、今一番必要な現金を温存している。単独では生き残りが厳しかったSilverseaにとっても、親会社の保証が確実となり渡りに船であろう。2018年より2/3の株を持っていたのであるから、実質経営権を握っていたことになるが、100%となり、融資取り付けなど完全に自社でコントロールすることになった。
今後の動向
Silversea, Regent, SeabornのようなのLuxuryブランドの会社は、それぞれ大手3社グループに入っている。CrystalはGentingなので、残っているLuxury Brandも単独生き残りを模索するか、MSCなど、まだLuxury Brandを持っていないグループに入ることになるのか。Luxury Line として有名なHapag Lloydの動向を別ニュースから得たので、もう一つのブログにまとめておく。
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