2019年のゴールデンウィーク時期に、「ノルウェージャンブリス(Norwegian Bliss)」でロサンゼルスからバンクーバーまでクルーズ旅行した際にかかった実際の金額を公開しながら、少しでもお得にするために行ったコツを全3回にわけて紹介しています。
①クルーズ料金編
クルーズ旅行で実際にかかった費用を公開! <2019年GWノルウェージャンブリス編①>
②航空券代編
クルーズ旅行で実際にかかった費用を公開! <2019年GWノルウェージャンブリス編②>
シリーズ完結編である第3回は「寄港地観光」についてです。
クルーズ本体や航空券代に比べれば微々たるものですが、船会社の寄港地ツアーのオプション料金を見るといつも高いなあと思ってしまうので、なるべく自力で回れないかを検討しています。
今回は私たちが各港で訪問した場所とかかった費用を紹介します。
また船会社が提供している寄港地ツアーのうち、今回自分たちが行った内容に近いプランについて、料金や中身を比較してみたいと思います。
寄港地ツアーについては、予約当時の情報を控えていなかったので、ノルウェージャンクルーズライン(NCL)の公式サイトで記事執筆時に改めて検索した内容に基づくものであることをご了承ください。
金額は現地通貨で書いていますが、イメージしやすくするために米ドルは1ドル=110円、カナダドルは1ドル=80円で換算した金額を参考までかっこ書きで入れております。
今回の寄港地と滞在時間
今回のクルーズではロサンゼルスで乗船し、途中サンフランシスコとビクトリアに寄港しました。
下船地はバンクーバーでしたが、バンクーバーには下船日の前日に到着し、現地で1泊停泊してから翌朝に下船というユニークなコースでしたので、バンクーバーも寄港地として観光することができました。
各地の寄港時間は以下の通りです。
- サンフランシスコ港: 8:00~18:00
- ビクトリア港: 13:00~23:59
- バンクーバー港: 11:00~翌日7:00下船
サンフランシスコ港
サンフランシスコでの船の停泊場所はPier27という場所で、観光地として有名なPier39の徒歩圏内でした。
港からもバスなど乗船せずにすぐに街に出れるので、徒歩でも十分一日観光できる港です。
今回私たちは、このエリアの超定番観光スポットである「アルカトラズ島」に行ってきました。
脱獄不可能といわれたかつての刑務所の跡地です。
今も独房などが生々しく残されていますが、島内には美しい花々が咲いており暗い雰囲気はありませんでした。
アルカトラズ島
アルカトラズ島へはAlcatraz Cruisesが運行する船に乗っていきます。
乗船場所はPier33で、クルーズの停泊地から歩いて徒歩5分ほどのところです。
チケットは公式サイトから事前に購入することができます。
行きの乗船時間だけ指定し、帰りは好きな時間の船に乗れます。
往復の船と、アルカトラズ島観光の際のオーディオガイド(日本語あり)込みで、1人US$39.90(約4,400円)でした。
このオーディオガイドがとてもよくできていました。
音声ガイドに従って刑務所内を見て回るのですが、ストーリー仕立てになっているため、歴史を勉強しつつも飽きることなく見学することができました。
私たちは出発の2週間ほど前に予約したのですが、すでに朝出発の船は予約の枠が終了していたため、Pier33を12時に出発する船を予約しました。
結果的にこれでちょうどよかったと思います。
朝はサンフランシスコの名物であるクラムチャウダーを食べたり、スーパーで買い物したりと地元を満喫することができました。
BOUDINのクラムチャウダー
NCLの寄港地ツアーでは、アルカトラズ島だけのプランはなく、サウサリートのショッピング散策込みで1人US$135(約14,900円)でした。
サウサリートは港からバスで小一時間ほど離れており、自力で行くのは大変なので、このエリアに興味があるのであれば寄港地ツアーを選ぶメリットがあると思います。
ビクトリア港
ビクトリアではOgden Pointという場所に停泊しました。
ダウンタウンから3㎞程離れていますが、港から中心部までの間に通る住宅地がとても美しいので、歩ける方には徒歩がおすすめです。
特にGWの時期は気候もお散歩にちょうど良かったです。
寄港地観光としては、「ブッチャートガーデン」に行きました。
ブッチャートガーデンは年間100万人が訪れるビクトリアの有名な庭園です。
エリアごとにテーマあり、なんと日本庭園もあるのです。
ブッチャートガーデン
なるべく自力観光派の私も、ブッチャートガーデンについては寄港地ツアーを利用しようかかなり迷いました。
というのも場所が港から大分離れているのです。
公共交通機関を使おうとするとバスを乗り継いで1時間半ほどかかります。
NCLの寄港地ツアーは、ブッチャートガーデンを含むプランが複数提供されており、最も安いもので夕方に訪問するツアーがUS$109(約12,000円)でした。
ただし、GW時期は開園時間が17時までなのでこのプランは夏季限定と思われます。
昼間に訪問するプランとしては、ブッチャートガーデンとバタフライガーデンのセットの入場付きでUS$139(約15,300円)というものもありました。
結局私たちはNCLの寄港地ツアーは利用せず、かつ公共交通機関で行くのも困難なので、現地のツアー会社が主催する往復バス+入場券のパッケージツアーで行くことにしました。
このツアーの情報は、ブッチャートガーデンの公式サイトで知りました。
ガーデンまでの行き方のページ(How to Get Here)に紹介がありました。
<ブッチャートガーデン公式サイト>
<紹介されていたツアー会社のサイト>
なかなか旅行先の国の現地のツアー情報は調べるのも大変ですし、また信頼できるかどうかも不安になってしまいますが、公式で紹介してくれているとその点はありがたいです。
こちらはビクトリアのランドマークである、フェアモントエンプレスホテルからの往復送迎バスとブッチャートガーデンの入場券のセットで1人CA$73.50(約5,900円)でした。
上記のサイトから出発日と行きのバスの時間を選択して予約ができます。
こちらもアルカトラズ島の時と同様、帰りの時間は自由に選べました。
バンクーバー港
バンクーバーでは、Canada Placeに停泊しました。
すぐ近くにWaterfront駅があり、とてもアクセスが便利です。
NCLの寄港地ツアーとしては、下船日に空港までの送迎のついでに市内観光をするというプラン1件のみで、こちらは1人US$69(約7,600円)です。
荷物が多い方にはいいかもしれません。
自力で移動する場合もWaterfront駅からバンクーバー国際空港まで電車1本で約30分で行けるので、私たちは電車を利用しました。
料金も数百円とリーズナブルです。
バンクーバーは下船地だけでなく寄港地でもあったので、観光もしています。
「BC Place」(サッカー兼フットボールの競技場)のスタジアムツアーに行きました。
夫がサッカーファンなので、海外旅行時には試合を見るかスタジアム見学に行くことがよくあります。
BC Placeスタジアムツアー
こちらはスタジアムツアーと併設されている博物館(BC Sports Hall of Fame)の入館料込みで1人CA$24(約1,900円)でした。
参加者が3組だけでしたのでとても丁寧に解説してもらえました。
人工芝のため、グラウンドにまで入ることができました。
また博物館はおまけ程度かと思っていたらこれがなかなか良くて、オリンピックの展示物が充実しており、1964年の東京オリンピックのメダルなどもあって胸熱でした。
個人手配のいいところ、寄港地ツアーのいいところ
今回のクルーズ旅行では寄港地では船会社の寄港地ツアーを利用せず、自分で手配をしたことにより、価格の面では類似の寄港地ツアーの1/3~半額程度に抑えることができました。
また時間の融通が利いたので、各観光地ではゆっくり自分のペースで回ることができたのもよかったです。
一方で、それなりの量の下調べをするために時間もかかっていますし、万一現地で何らかのトラブルに巻き込まれたり、船に乗り遅れてしまった場合は自己責任になるので、寄港地ツアーの代金にはこれらの労力や安心料が含まれています。
実際に、以前のクルーズ中には個人で寄港地の観光中に交通事故にあい、入院したため船に乗れなかったこともあります・・・。
これは極端な例かと思いますが、安心をお金で買うために寄港地ツアーにするという選択肢もありです。
さて、これまで3回にわたり2019年GWのクルーズ旅行の際に実際にかかった「クルーズ料金」、「航空券代」、「寄港地観光費用」とお得にするための工夫を紹介しました。
お役立ちポイントが1つでもあったならうれしいです。
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