むかーしむかし・・・・それはまだ私が学生だったころの事です。 まだスマホもYouTubeもなかった時代、私は飛鳥Ⅱに乗船しました・・・・・。
当時アルバイトで新聞配達をしていた私は、 バイト代で買ったゲームにも飽きはじめ、貯金もあることだし、どこかに行きたいと思っていました。 当時16だった私は、「そういえば昔は(小学校低学年の頃)タイタニックとか、船旅に憧れてたなぁ。」 と思い、船旅に出ようと思いました。
そう思い私は、ぱしふぃっくびいなすのプロモーションビデオを、 毎日眺め、船旅への憧れは日増しに高まっていきました。
そんなある日、母が 「高知新聞観光のチャーターで飛鳥Ⅱの2泊3日のクルーズがあるよ。」と勧めてくれました。
これが現在にもつながりのある船旅の第一歩でした。
秋も深まり寒さが厳しくなる11月15日、 私は母に連れられ(というより船旅に行けることでハイになっていた私が早朝に)高知新港へと向かいました。
船はまだかと待つこと数時間・・・・・・・。 今思えば、これが運命の出会いというものでした。 飛鳥Ⅱはこの時点でクリスタルハーモニーとして就航して以来すでに17年が経過していましたが、 白く美しい船体は朝日に照らされ、より一層美しく輝きを放っていました。 テントが設営され、仮設の受付所が設置されます。
見送ってくれる母を後に、私は飛鳥Ⅱへと乗船しました。 乗船と共に広がるいい香り、それが高級ホテルなどでも使用されるアロマの香りだとは 知る由もなかった当時の私。 バルコニー客室は高かったため、現在ではできない相部屋となりました。 泊まったEバルコニー。 おのぼりさん状態の私は、一心不乱に撮影します。 船内のどこもかしこも美しい!! 客船はなんて素晴らしいんだ!!フェリーなんかじゃない!!最上級の空間!! 階段だけでも絵になる美しさ!! どこもかしこも息をのむ美しさ!! そうしてるうちに、出港の時間がやってきました。 船が汽笛を鳴らし、高知を後にします。向かうは横浜!! ふと岸壁から手を振っている母を見つけると、なんと父までもが!! わざわざ来てくれて手を振ってくれたではありませんか!!!! この当時、埠頭はここしかありませんでした。 後にクルーズブームがやってきて、飛鳥Ⅱをもしのぐ巨大船が入港できるように 新しい埠頭が作られ、客船ターミナルまでもが完成するとは、 この時は夢にも思いませんでした!!
この時、私の人生は始まったのかもしれません・・・・・・。
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