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幻の日本客船(たぶんその1)

「東洋郵船」という船会社を知ってますか?戦前の東洋汽船ではないですよ〜(ってもっと知らないか?)

昔、乗っ取り王で名をはせた、あのホテルニュージャパンの故横井英樹氏が持っていた日本最初(?)のクルーズ客船会社です。

1958年、戦前の関釜連絡船、興安丸(7079トン、1932年建造、引揚げ船としても有名)を購入して東京湾のデイクルーズに就航(これは大失敗)。

その後、オーストラリアのカニンブラ(11004トン、1935年建造)と言う客船を購入、最初パナマ船籍でメッカ巡礼船として使っていましたが、1964年から日本船おりえんたるくいん(のちオリエンタルクインと改名)として東京港起点のクルーズに就航していました。

東京〜グアム・サイパンの12日間のクルーズが最低7万円を切っていたそうです(6人部屋、シャワー・トイレなし)小笠原クルーズは4万円台。乗って見たかった〜マジで!

やがてこの船も老朽化のため解体することになり、1975年ごろ、横井社長の目に止まったのが英国キュナードラインから売りに出ていた、元欧州カナダ航路のクルーズ客船四姉妹のうち、フランコニアとカーマニア(22592トン、1954年建造)の二隻。

オリエンタルクインのノウハウ(?)を生かして、世界一周クルーズに就航させる計画をぶち上げました。

実現していれば日本最初の2万トン超の客船になるはずでしたが・・

売り主のキュナード側もどうもあやしい会社だと思ったのでしょうか、結局、この計画は実現せず、2隻はソビエト連邦に売られ、それぞれフェドール・シャリアピン、レオニード・ソビノフと改名、1994年まで現存していたそうです。

東洋郵船はその後、例のホテル火災もあって没落していきましたとさ。

上の絵は東洋郵船カラーのカーマニアです。もちろん船名はわたしの勝手な想像。

下の絵は小笠原二見港に停泊中のオリエンタルクインです。

ちなみにこのキュナード四姉妹はすべて、かなりの長命で、シトマークルーズに売られ大改装されたカリンシアとシルバニアはいろいろな会社、船名を経て、それぞれチャイナシー・ディスカバリー、アルバトロス(前飛鳥ことアマデアと同じ会社所属)として数年前まで現役でした。

こじ太郎

親父が撮った写真にソビエトの「フィーヨルド シャリアピン」と記された客船の写真があるのですが、どうもその客船が「フェドール シャリアピン」のことかも…。PUNIPさんの描いた絵と似ているんですよ。

こじ太郎さん、たぶんこの船だと思います。ロシア語は日本語表記が難しいので…わたしの記憶に間違いなければ、日本の旅行会社にチャーターされてクルーズを行ったものの、食事とサービスの悪さに乗客が反乱を起こすと言うちょっとした事件があった船としても有名です。

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