さんふらわあ、日本海へ

みなさんはさんふらわあという名前のついたカーフェリーに乗ったことがありますか？

わたしはさんふらわあ（１）とさんふらわあ８、そしてさんふらわあえりも（現しゃとるよこすか）に乗ったことがありますが、一番好きだったさんふらわあ１１はとうとうこの目で見ることも出来ませんでした。

ところで来年早々、大洗〜苫小牧航路のカーフェリーさんふらわあつくばとさんふらわあみとの２隻が、日本海の室蘭〜直江津〜博多航路のニューれいんぼうべる、ニューれいんぼうらぶの２隻とコンバートされるそうです。

この間の事情はいままでも大洗苫小牧航路で共同運航していた商船三井フェリーとリベラ（東日本フェリー）のあいだでいろいろあるようですが、はっきりしているのは両航路の船がすべて３月には「さんふらわあ○○」になってしまうということ。

つまり、大洗航路に残ったへすていあも新たに大洗航路に加わるニューれいんぼう姉妹もあのオレンジ系グラデのレインボーカラー＋いるかのマークから、昔からおなじみのお日様（ひまわり？）の意匠とさんふらわあを冠した名前に切り替わります。もちろん日本海航路もそのままさんふらわあつくばとみと。

いままでも就航中の大阪〜別府の２航路および大阪〜志布志（鹿児島）とあわせると合計５航路なんと１２隻！のさんふらわあが日本中を走り回るわけで･･･

大洗→苫小牧・室蘭→直江津→博多・別府（もしくは志布志）→大阪と日本一周の７０％ぐらいまでをさんふらわあ限定で出来るという異常事態。

あの島根の塩津小学校の窓から見える白い船もまたしても形がかわり、さらには船体に描かれたデザインまで変わってしまうことになってしまいます。こどもたちはどう感じるのでしょうか？

それにしても「長距離フェリーといえば、さんふらわあ」と言うぐらい３０年以上も慣れ親しんで日本人に浸透したあのデザインと名前、けっして嫌いと言うわけではないのですが、あまりに増えすぎてどうかなあと言う気もしてしまいます。

運航会社はどんどん変わり、そして増えてゆき、最初にこのデザインを取り入れて第一船さんふらわあを就航させた、日本高速フェリーはいまや陰も形もありません。

これだけ長い期間いろいろな別の会社に使われ続けているデザインと言うのもある意味、珍しいのではないでしょうか？

イラストは１月から大洗〜苫小牧航路に就航し、３月からさんふらわあしれとこに船名を変更する、ニューれいんぼうべるです。

どちらかと言うとＲＯＲＯ貨物船のようなスタイリングで先代れいんぼう姉妹のような客船的な立派さや豪華さはありませんが、シンプルで力強い感じで好感がもてるデザインです。

果たしてさんふらわあマークが似合うかどうかは皆さんのご判断にお任せします。