本日(5月16日)、夜11時よりNHKで放送されていたドキュメンタリー番組にっぽんの現場「南洋トカラ航路 第一次航」の舞台となった鹿児島〜トカラ列島航路のフェリーとしま(1391トン、2000年建造)です。
たった今見終わったところでこの記事を書いていますが、離島航路ならではの船客それぞれの人間模様、悪天候の中、小さな島の狭い桟橋への緊迫感漂う接岸の様子など、見どころたっぷりの30分でした。
ふだん、このブログでも大型のクルーズ客船とか、長距離フェリーなど、花形の船を多く取り上げがちですが、船旅の原点ってこういう離島航路にこそあるのではないかなあと思わせる番組でした。
この船は、民間の経営ではなく、トカラ列島の十島村が経営しています。それだけ生活航路の意味合いが強く、かなりの悪条件でも航海し、各島に入港できるようにこんなちいさなフェリーでありながら2基のバウスラスターをはじめ、数々の最新テクノロジーを満載した船になっているようです。
建造したのも、つい先日横須賀帆船パレードの舞台となった、数々の帆船や護衛艦など名船を生み出してきた、住友重工浦賀工場。
もうこの工場は造船所としての操業を取りやめてしまっていて、このフェリーとしまが民間船としては最後の船だったとのこと…
この番組、もっと早く分かっていれば皆さんにお知らせできたのですが、残念ながら知ったのはけさの朝刊。帰宅して一時間で上の絵を仕上げてなんとか放映に間に合うことが出来ました。
再放送、ぜひ機会があればご覧になってみてください。
ちなみに「第一次航」とは新年度最初の航海つまり毎年4月の1回目の航海という意味であって、処女航海ではありません。島に赴任する医療関係、教育関係、行政関係のかたで普段の2倍の乗客になる航海だそうです。
*追記 この番組は5月22日深夜2:15〜2:45(つまり23日未明)にNHKミッドナイトチャンネルで再放送されるようです。
yotajiiさんのブログ情報で私も観ました。良くまとまった面白い番組でした。今朝は日本丸の入港を羽田沖で、毎日船浸けです。
地味だが大変な仕事をこなしている、こんな船は島民の生活には欠かせないですね。
離島のフェリーは、ライフラインで、我々も理解を深める必要があります。日本のシーパワーも同じですが・・・ いまの遠洋漁業の船の最新テクノロジー装備は驚きです。
m satttさんも見たのですか!いい番組でしたよね。出来ればもう少し深くほらい下げて欲しい気がするのは船好きだけでしょうかね?。日本丸はいよいよ東京みなと祭り出演ですね。記事楽しみにしています。
shouさん、こういった離島では、フェリーの存在に住民の生活がかかっていると言ってもいいぐらいのものなのでしょうね。入港のたびに船内の売店にお菓子を買うためだけに乗船してすぐ下船する、親子連れの姿が印象的でした。
たかまるさん、たしかにこういった船はもっと知られていいはずなのに一般には理解されていない存在です。この船の最新テクノロジーもすごいものがあります。
「フェリーとしま」の写真などUpしましょうか〜、親方!
お、じゃむおジ諜報員、よろしくお願いします。なにげにかっこいい船です。
地元の人にとってはなくてはならない航路。国際観光船のような華やかさはありませんが、日本の海はこういった船舶に支えられていると言っても過言ではないでしょうね。本放送は逃してしまったので、再放送に期待しています。
sunburnさん、再放送はぜひ見てください。なかなかいい番組でしたよ。
Punipさん、偶然にもこの番組を今朝未明に見ました。思い当たることがあってトラックバックさせていただきました。
石垣の宿さん、トラックバックありがとうございます。那覇本港も昔は離島航路の入船出船で賑わったのでしょうね。いつの時代も出港風景と言うのはいいものです。
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