ことの発端はY!ブログ仲間のアントンさんのブログを見たときでした。
アントンさんが撮られた八戸港のフェリーはちのへ(5603トン、1989年建造)の写真を見た瞬間、この船の船体の錆びの出方にすっかり目を奪われてしまいました。
どうもわたしはドック明け直後のピカピカな船より、何十航海もこなして船体に錆びの浮き出た船のほうが絵心をくすぐられる傾向にありまして…なんとなく苔むした日本庭園の趣きを感じるといってしまうと言いすぎでしょうか?
今度の絵はサビサビのフェリーにするしかないけど、さてはてどんな構図に…と思案しながらほかのブログ漁りをしていると今度はfismajarさんの恍惚したいモナカでさんふらわあえりも(11272トン、1989年建造)の回頭シーンの写真を発見!
「おお〜!これもサビサビだぁぁぁぁ!」
しかもこの船はわたしが十数年前、東京から苫小牧までの航海を楽しんだ懐かしのフェリー。その時の航海はたまたま同室になったニューヨークから来たアメリカ人の兄ちゃんとお互い片言同士ながら大盛り上がりになって、道中をすごした楽しい思い出があります。
ちなみに、この船、もとは日本沿海フェリーのえりも丸として建造され、現在はしゃとる・よこすかとして横須賀〜大分航路に就航しております。
「こっちの船も描いても見たいな、それにしてもやっぱり船は大型フェリーが最高だね〜」などと、つい先日までは「船は離島航路に限る」なんて言っていたのに超いい加減なヤツでございます。その前は「外輪船が一番!」などと口走っておりました。
ここでどちらを描こうか?真剣に迷ってしまって悩んだ挙句、この2隻はどちらも苫小牧を発着する船であることに注目、しかも同じ建造年、これ幸いとちゃっかり2隻まとめて描いてしまったのが上の絵でございます。
と言うことで、絵のイメージはずばり「苫小牧港」!なんて安直なんだあ〜。
しかも構図は以前わたしがパソコン画で描いた太平洋フェリーきその反航シーンの絵とそっくりだし…
アントンさん、fismajarさん、せっかく大事なお写真をお借りしたのに失礼いたしましたっ!
さらにこの絵を描きあげたあとにrvskyさんのY!ブログでもさんふらわあえりもの神戸入港の写真があるのを発見しました。この写真もこの絵と同じアングル、しかもやっぱりサビサビ!うれしくなってしまいました。
取り上げて頂きありがとうございます!う〜む、いつもながら速い筆さばき!少し、自分も見倣わなければ。しかも、この2隻の反航シーンにするとは、とても楽しいシーンでワクワクです!!
fismajarさん、わたしの場合、描きたい船と構図が決まって、資料が揃うと自分でも驚くぐらいあっという間に描きあげてしまいます。この絵も1時間半ぐらいで描いちゃいました。しかし某フランスの名客船の絵は、いまだ構図が決まらずに全く進んでいません(泣)
2隻とも描いてくださったとは!!これまた感無量でス。錆び錆び、撮ってきてよかったです。こうして絵にすると魅力的なのだから不思議ですね。
なるほど〜月日が経過し仕事をしているだけさびも出てくるんですね、木の年輪みたいなものですね。
アントンさん、船会社からするとこういう絵や写真はあまり見せて欲しくないのでしょうけどね。でも魅力的に映っちゃうのは何でなのかな?きっと一生懸命働いているアカシだからだと思います。
shouさん、ドック入りしてペンキを塗りなおして綺麗にしても数ヶ月で錆びは発生してくるようです。とくにこういったピストン輸送の定期船はなかなか港で塗りなおしている時間がありません。その点、クルーズ客船は寄港地で丸一日とか停泊していることもあるのでお化粧直しがしやすいようです。だから大型クルーズ船は割りときれいなんです(トパーズを除く)
紹介していただきありがとうございます。絵には写真では伝えられないものがありますね。さびさびの船私も好きです。
rvskyさん、こちらこそありがとうございました。錆を絵にするというのは賛否両論があると思いますが、リアリティがあって、わたしは気に入っています。でも写真にはかないません。
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