アメリカのアールデコ関連の写真集などでよく見かける流線型のこの船。
アメリカ、ミシシッピ河の遊覧船S.Sアドミラル(トン数不明、全長114メートル、全幅28メートル)です。
インターネットって本当に便利なもので、以前から気になっていたこの船。ずっと詳細がわからずにいたのですが、突然調べたくなっていろいろ検索したところずいぶんといろいろなことが分かってきました。
もともとこの船のもととなったのは1907年に造られた同じ河用外輪客船のアルバトロス。この船の船体をベースにして、1940年に全く別の上の絵のような船として完成しました。
1920〜30年代のアメリカで大流行したアールデコ様式の流線型を取り入れたデザインと、当時の河用客船としては最大のサイズはミシシッピ流域の人々を驚かせ、かのマーク・トゥエインは「いかだに載ったウエディング・ケーキ」と評したそうです。
船内には3層をぶち抜いたボールルーム(ダンスホール)があって毎晩この船でパーティが開かれていたとのこと。古き良き時代のアメリカを彷彿とさせます。
写真はこちらのサイトにたくさん載っていますのでご覧ください。
戦後の1979年にリタイアしたこの船はセントルイスの河畔でカジノ(店名はプレジデント・カジノ)となって現存しています。
ただし近々解体も噂されているようで、なんとかずっと保存しておいてもらいたいものです。
この記事のタイトルは松任谷由実の初期のアルバムのタイトルからもじったものです。このアルバムに入っている名作「埠頭を渡る風」の作者がイメージしている埠頭は東京港の晴海埠頭だそうです。わたしはずっと横浜港の山下埠頭をイメージしていました。
いかだに乗ったウェディングケーキとは旨い表現ですね。本当にそんな姿です。ミシシッピー川には大きな客船が航行しているのですね。今後、機会が有れば、アマゾン川を航行している客船について調べていただけると嬉しいのですが。済みません。
つえださん、こんばんは、
いまでもミシシッピ河は多くの外輪船が就航しているようです。
アマゾン川の客船については開高健氏の名著「オーパ!」でその船旅が紹介されていて興味深く読んだことがあります。
住民の生活に密着した航路でヨーロッパなどのリバークルーズとはまったく別物のようです。
体験してみたいですね。
大きなミシシッピ河ではこの位の船が似合うのかな、船体が浅く何となく河専用もわかりますね。
これはヒミコ以上にびっくりの船ですね。やっぱり隅田川とはスケールが違います。同じアメリカで同時期に造られたエレクトロライナーという電車にも似ています。
http://www15.plala.or.jp/hidekih/gijyutushi1.htm
それにしても戦争しながらこんな物造れるなんて、日本が勝てるわけないですね。
shouさん、いかにもアメリカならではのデザインですよね。
外国の河用客船にはいろいろ変わったものがあります。
松本あずささん、確かに似てますね。この時代の遊び心が感じられます。
わたしはこの船、日本でもよくイベントなんかの屋台で使われているアメリカ製キャンピングカーの「エアストリーム」によく似ていると思いました。http://www.airstreamjapan.co.jp/←ほ、欲しいぞ!
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