さて、今回は大洗港フェリーターミナルに停泊中の2隻のさんふらわあの紹介です。
水戸から鹿島臨海鉄道鹿島大洗線(とってもかわいい鉄道!廃線になってしまうなんて残念!)に揺られること15分、今回の目的地茨城県大洗に到着。
駅までわざわざ迎えに来ていただいたfismajarさんのクルマで、いざ大洗港へ
おっと、その前に腹ごしらえ…ってな訳で、水戸名物のあんこう鍋を昼間っから堪能させていただきました。
恥ずかしながら生まれてはじめてのアンコウちゃん!もっと脂っこいのかと思っていたら意外と淡白、実に美味しくいただき、fismajarさんとの船談議に花が咲きました。ごちそうさまでしたぁ〜♪
**********************************
ここで簡単にこの大洗から北海道に行く長距離フェリー航路についてご説明を
もともとは1985年(昭和60年)にいまのこの航路の会社、「商船三井フェリー」の前身である「日本沿海フェリー」が大洗〜苫小牧航路で、さらに「東日本フェリー」が大洗〜室蘭航路でほぼ同時に始めた北海道航路でしたが、2002年(平成14年)に2社の航路を大洗〜苫小牧に一本化して共同運航。
さらには東日本フェリーの経営悪化で、現在この航路は商船三井フェリーのさんふらわあシリーズ4隻による一航路体制になっています。
その間の船舶のコンバートは両社の他の航路などの事情もからみ、かなり複雑になっていますのでここでは割愛させていただきます。
この航路よりもっと古い歴史を持っていた東京〜北海道航路の閉鎖後、首都圏から北海道にむかう海の物流、旅客の柱として今や無くてはならない存在の航路になっています。
*************************************
まずは本来はこの時間にはこの港にいないはずの深夜便「さんふらわあ しれとこ」(11401トン、2001年建造)
この日は月曜日、前日の日曜日が休航だったためこの場所に停泊したままになっておりました。
もとはこの船、東日本フェリー系の「九越フェリー」という会社の室蘭〜直江津〜博多航路の「ニューれいんぼうべる」。船体のところどころにその頃の船体マークや社名、船名の名残を見ることが出来ます。
先代の「れいんぼう べる」に較べると客室部分が小さく、貨物フェリーに近い外観ですが、わたしは現在のさんふらわあシリーズの中では一番好きなスタイルです。
この船尾の船名、クリックして拡大してみて下さい、船名の下、ローマ字表記や船籍港表示の間に「RAINBOW BELL」という文字がかすかに残っているのを読み取れますでしょうか?
ちなみに姉妹船の「ニューれいんぼう らぶ」は この航路の「さんふらわあ だいせつ]です。
左舷側からのショット。
山陰の日本海に面した小さな小学校からはるか沖合いに見えていたのはこの姿でした。
いまはもう校舎の窓から子供たちがこの船を見ることは出来ません。
あのフェリー会社から贈られた双眼鏡に白い船が写るのはいったい何年先なのでしょうか?
そんなことを考え、柄にもなく感傷に浸ってしまいました。
さてお次は現在さんふらわあシリーズ最大の[さんふらわあ さっぽろ](13654トン、1998年建造)です。
ほんとうは昼間便であるこの船の2時の入港を見るはずだったのですが、やはり前日の日曜日が休航ですでに停泊していました。
もとは東日本フェリーの室蘭〜大洗航路の「ばるな」
車両デッキをトン数に加えない日本のフェリー独特の総トン数計算方式により1万4千トン足らずの船になっていますが、実際は2万7千トン近い「ぱしふぃっくびいなす」よりも大きい、3万トン近いのサイズがあります。
さらにこうして間近で見上げるともっと巨大に見えます。
折から格納式救命いかだの交換作業中でした。
左舷から見たショット
船体に残る「ばるな」当時の面影は見つけられませんでした。
それにしても本当に青い空、船の撮影には最高の日和でした。
次回はこの大洗のとなりの港、那珂湊港に保存展示してある漁業実習船「常陽丸」をご紹介します。
フェリーの船舶のコンバートって複雑。この業界の長期におよぶ不況を象徴してます。
北海道好きの友人ライダーたちが、いつも使うのがこのフェリー。
大洗話題でひとしきり盛り上がりました〜♪♪
那珂湊港楽しみにしています〜!!
プー太郎さん、本当にフェリー業界の船の行方は入り組んでいますね。
でも一般のひとは「さんふらわあ」って一つの会社のフェリーのシリーズだと単純に間違った解釈をしている人がほとんどではないでしょうか?
キキさん、夏のこの航路は北の大地で過ごすライダーたちで賑わっているそうですね。
そんな若者がうらやましいです。いいな〜
美しいですね。晴れの日にさんふらわあ・・・。絵になります。
思い出の船なのに、大人になってからはちゃんと見たことないですね。ゼッタイに見ておかないと。とおもいつつ、大洗って東北に帰省する通り道ではないし、それだけのために行こうと思わなければ行かずに終わってしまうんですよね。
いまはもう東京にはさんふらわあ来てないんですか?ROROはきてるみたいですが。
アントンさん、この夕陽を浴びたさんふらわあはもっときれいでしたよ。
さんふらわあを見るなら思い切って東日本フェリーで八戸から苫小牧に渡って見るというのはいかがですか?
帰りは函館経由でナッチャンReraっていう手も有りですよ!
コメントを投稿する
コメントを書く