またまた久しぶりになってしまった多摩点描、船とは関係ない記事なので、いつもはファン限定記事なのですが今回は一般公開です。
調布市の古刹、深大寺に程近く、武蔵野の森に囲まれた高台に日本の天体観測のルーツ、国立天文台の三鷹キャンパスがあります。
イラストはその中にある一番古い建物、1921年に完成した太陽の黒点を観測するための第一赤道儀室です。
ここはわたしの住んでいるところからそんなに遠くは無く、前々からいって見たいと思っていたのですが、駐車場が無いのと路線バスに乗るのが苦手でつい最近まで行きそびれていました。
行ってみると、なんとそこはわたしの大好きな古い建物の宝庫じゃあありませんか!
入り口の守衛所兼案内所からしていかにも古そうな建物。トトロに出てくるさつき&メイの家の洋館部分になんとなく似ている気がします。
一般見学者はここで名前を書いて、最後にアンケートに記入するだけで入場、見学は無料です。
ここから入って左手すぐにイラストの第一赤道儀室があります。
次はレンガ造り風(実際は鉄筋コンクリート)の太陽分光写真儀室、通称アインシュタイン塔。1930年に完成しました。太陽光を波長ごとに分けて観測するための建物ですが、塔全体が望遠鏡の筒の役割を果たしていることから「塔望遠鏡」とも呼ばれています。
うっそうとした森の中にあるせいかなんとなく廃墟風の不気味オーラが出ています。
大赤道儀室という観測ドーム。高さ19.5メートル、直径15メートル。1926年の完成で、当時これだけの大きさの半球形ドームを作る建築技術がなく、造船所の支援を得て完成したそうです。
現在は天文台歴史館という展示施設になっています。
大赤道儀室の内部にある国内最大級のカール・ツァイス製65センチ屈折望遠鏡。
もちろん現在は使われていませんが、その大きさと美しさに感動するとともに遠い宇宙のロマンに思いを馳せました。必見です。
天体の精密位置観測に使っていた観測装置、ゴーチェ子午環の建物、1924年完成。
内部の観測機器「目盛環」、ガラス張りの中にその存在を見ることが出来ます。
ただし天文に関してはズブの素人のわたしには何がなんだか全然分かりません。
と、こんな感じに日本の天体観測の黎明期に活躍した機械や建物をつぶさに見ることが出来、天体の不思議に触れられる都内では珍しい場所。お時間があればぜひ訪ねてみてください。
クルマでも近くの神代植物公園か調布飛行場の駐車場に駐めれば歩いてどちらも15分ほどです。
ただ残念ながら現在観測で稼働中の建物には当然のことながら立ち入り禁止。そうした施設は年に一度の特別公開日に見ることが出来るようです。
さて、次回はこの天文台から程近くにある調布飛行場&プロペラカフェのリポートです。
船のブログなのにヒコーキのイラストつきですよ〜ん。お楽しみに!
国立天文台を始めて拝見しました。古いですね。
グリニッジ天文台の000000度子午線跨ぎを、人並みに経験しましたが、変な気分でした。
先日、僕の住むまちで国立天文台の渡部潤一准教授の講演会があったので行ってきました。
テーマは“冥王星とは何だったの?”ということで昨年夏の惑星の定義論争についてでした。
ユーモアのある語り口で、大変わかりやすい説明。さらに事前申し込みだけの入場無料ということで大満足して帰ってきました。
たかまるさん、グリニッジほどではありませんが由緒ある建物という気がしました。
もっと知られてもいい場所だと思います。
カワイさん、冥王星って結局、太陽系の惑星じゃなくなってしまいましたね。
いまは冥王星族の準惑星というのですか?
う〜ん、天文の世界って奥が深い〜
懐かしい〜!!
いつだったでしょう・・・入ったのは・・・
我が家近くのレポート、次回も楽しみです〜!!
そういえばキキさんのおうちの近くなんですね。
わたしの妻の実家の近くでもあるのですがなかなか行く機会がありませんでした。
キキさんもお散歩がてらまた行ってみてはいかがですか?
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