まるで水車のように回転する外輪(パドルホイール)を使って進む船には大きく分けて二種類があります。
ひとつはアメリカのミシシッピ河などでよく見られる船尾に外輪が付いているタイプ。日本では琵琶湖のミシガンや東京ディズニーランドのマークトゥエインが有名です。
もうひとつは幕末にペリーが来航してきた際に乗ってきたサスクェハンナのような船体中央の両サイドに外輪が付いているタイプ。
こちらはサイドパドルホイールと呼ばれ、日本では唯一、長崎ハウステンボスにある徳川幕府軍艦の復元船の観光丸(353トン、1988年建造)で見ることが出来ます(ただし、この船は通常タイプのスクリューも装備しています)
この外輪船が世界で一番たくさん見ることが出来るのはスイスとフランスにまたがるレマン湖(ジュネーブ湖)。
ここでは、定期航路およびレイククルーズでCGNという会社が8隻のこうした側部外輪船を所有して運航しています(現在うち2隻が運休中)。
どの船も素晴らしく美しい外観を持ち、その全てが信じられないことに1920年代以前の建造、さらにうち5隻はなんと昔ながらの蒸気エンジンというわたしのようなクラシック客船が好きな者には憧れの存在です。
イラストはその中でも最も古いモントルー(1904年建造)。
建造されて100年以上経っているとは思えない良好なコンディションを保っているそうです。
もっともこういったタイプの小型の外輪船はヨーロッパのあちこちで就航しており、一番古いのはスキブラドナーというノルウェーのミョサ湖で就航している、なんとなんと建造1856年というから日本では幕末の頃の船だそうです。
古いものを大切にする文化を持つ国民性の違いとはいえ極東ののどこかの島国とは大違い。
本当にうらやましいですね。
愛嬌のある可愛い船ですね!萌ですw
fismajarさん、こんな船、日本にも一隻欲しいような、悲惨な末路を想像してしまって欲しくないような、微妙なところです。
スッキリとした線の美しい船に見とれています。
ポチ論!です。
外輪についてもお勉強できました。観光丸は見たのに全然気が付かなくて...船好きが恥ずかしい、私は何も観ていない。
外輪船というのですね、なんとも美しいラインです!!
らつ子さん同様に、うっとり見惚れてしまいました〜♪♪
永世中立国スイスですか、お国がらわかるような気もします、物を大事にする精神は学ぶべきかも知れないですね。
キキさん、スイスに旅をすることがあればぜひ乗ってみてください。素晴らしい船旅が味わえると思いますよ。
ただし、最近作られた普通の客船も就航していますので気をつけてください。
わたしはたぶん…一生行けないかな?
shouさん、わtしもスイスの客船って初めて絵に描きました。
こんな古い船を保存展示でなく、現役で活躍させているところがすごいですよね。
横浜港のロイヤルウイングもここまでなって欲しいです。
らつ子さん、観光丸の場合、地味な黒色ですから外輪も気が付きにくいかも知れませんね。
わたしも長崎に行ったらぜひ乗ってみたいと思っています。
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