現在、横浜の日本郵船歴史博物館で開催中のミニ企画展、あの頃の氷川丸を見に行って来ました。
展示内容はほとんどがパネルで、大きく分けて「現役引退から昨年の公開一時休止まで」「現在の改装工事の様子」「新しく公開される展示施設の予想図」の三つからなっています。
まず、引退後の歴史では、貴重な現在の繋留地に到着する直前など数々の写真のほか、当時のパンフレットやチケットが展示され、当時の世相を反映した内容になっていて楽しめます。
特に興味を惹いたのが昭和36年開業当時の氷川丸の料金表で、「乗船見物料」が大人100円、中高生80円、子供50円とあり、さらに宿泊料」が大人一泊800円で2食付、高校生が一泊450円で三食米持参、小中学生が一泊350円でやはり三食米持参と書いてありました。
「見物料」に較べて「宿泊料」が妙に安いのが気になりましたが、ホテルではなく、あくまで大部屋にカイコ棚式の2段ベッドをずらりと並べたユースホステルなのでまあ良しとしましょう。
それよりも学生の食事が「米持参」というのに驚きました。つまり、「おかずや汁類はこちらで用意するけど、ご飯は自分で食べる分をおうちから持ってきてね」と言うことなのでしょうか?
そんな米事情の悪い時代だったのかなぁ、自分が生まれたころの時代なのに全然分からないです。
もちろんそのユースホステル時代の部屋や大浴場を写したパネルも展示してありました。
新しい公開施設の予想図は「一等児童室(ナーサリー)」(ここは以前は結婚式場の控え室として使っていたようです)、「一等社交室(ラウンジ)」、「一等食堂」、「エントランス歴史コーナー」、「一等喫煙室」「特別室」など。
出来るだけ竣工当時の状態に戻したかったようですが、当時写したカラー写真が無いため、当時のインテリアデザインを担当したマルク・シモン氏の描いたカラースキームと呼ばれる完成想像図をもとに再現すると言うようなことが書いてありました。
かつてのアールデコ・インテリアがどこまで再現されるか興味があるところです。
そのほか、エンジンルームや操舵室、船長室などがどういった状態で公開されるのかは何も書いてありませんでした。おそらく以前のままなのでしょう。
わたしとしては出来れば以前は公開されていなかった(もしかしたら存在自体が保存船後は無かったのかも)2等および3等の船室、病院船時代の病室や手術室、引揚船時代の船内、さらにはユースホステル時代のカイコ棚ベッドなどもぜひとも再現してもらいたいところなのですが、そういった負のイメージは日本郵船としてはあまり前面には出したくないのかも知れませんね。
いずれにしろ、詳しい展示内容は4月1日以降にホームページ上で明らかになるようです。
肝心の氷川丸本船のほうも見てきました。携帯画像のためちょっと写りが悪いのは勘弁してください。
救命艇がすべて綺麗にレストアされて取り付けられていました。
マストやベンチレータの類もきれいに塗り替えられています。
乗降用タラップは真っ白に塗られ、「日本郵船」「N.Y.K.LINE」のロゴと二引きのマークが誇らしげに書かれていました。あのタラップを再び昇れる日が実に楽しみです。
船尾の船籍港表示は「横浜」のまま、何度も言うようですが、本来の船籍は違うのですけどね…
外装の塗装はどうやらほとんど終了したように見えます。こうして見ると本当にきれいな姿で、いまにも外洋を航海していきそうな気までしてきます。4月25日の公開が待ち遠しくてなりませんね。
見違える様に綺麗になりましたね^^
いやぁ〜驚きです。
公開されてからのPUNIPさんの記事が楽しみです。
・・・米穀手帳の事をを思い出してしまいます(笑
もう氷川丸わかるようになりました。
煙突に特徴がありますね。
面白いですね。
黄龍さん、塗装は本当にきれいになりましたよ〜
新造船みたいでした。この状態がずっと維持されることを祈りたいと思います。
えさみさん、米穀手帳って名前は知ってますが、見たことはありません(見たけど記憶に無いだけかも)
たしか身分証明書替わりに使えたと聞いたことがあります。
mintaさん、横浜に来た時はぜひ見学してみてください。
きっと楽しいですよ。
いいですね。氷川丸のスケッチ私もすこし船の絵を練習してみます。もちろんこんなにうまくは死ぬまで練習しても無理ですが。
新装された氷川丸が4月にオープンされるとのこと、楽しみですね。
船齢によっては、外板の錆が気になりますが、塗装の具合がよいのでしょうか。戦中の氷川丸の運航についても知りたいものですね。
うわぁ。。綺麗になったデすね!^^
わぁーーーーわぁーーーー!!
本当に楽しみなことです!!
あれ?なぜ?この素晴らしいイラストが手元に有るぞ??!!
yatokkoさん、船の絵を描くのは楽しいですよ
出来れば港に行って本物の船をスケッチしてみてください。
つえださん、塗装はかなり念入りに塗りなおしたようです。
再オープンの船内には戦時中の氷川丸についてもおそらく展示されることと思います。
fismajarさん、このイラストが日の目を浴びる日までがんばりましょうね!
美しく蘇る船の姿・・・もうメロメロです。
私は二回の乗船経験ですがPUNIP様はどのくらいですか?以前は広告がやたらと気になりましたが今後は取り外されているといいのですが・・・
それにしても絵は味があって沢山の物語が感じられて最高傑作です。ポチ論!にさせてくださいね。
私も2回乗船経験があります。3回目は綺麗にオリジナルなった
氷川丸が見れるんですね。
以前に比べると格段に綺麗に見えます。再び公開されて、世代を越えて愛される船になってほしいものです。
あちゃ!すっかり綺麗になってんがなっ!!
行った時は側面やっとったのになぁ〜。
らつ子さん、ありがとうございます。わたしは10回以上の乗船経験があります。
今回は安っぽい案内板や広告は無くなっているように外からは見えました。期待できそうですね。
浦郷湾さん、再オープンの時はぜひ横浜に遊びに来てこの船に乗ってみてください。
みんなでお祝いしましょう!
sunburnさん、塗装はかなり入念に塗ったようです。
ぜひ長崎から見に来てください。
かがしはん、ほんま綺麗でっせ!
このぶんだと内装も期待できそうです。
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