先日の横須賀軍港めぐりクルーズでは実に様々な船を見ることが出来たのですが、客船ファンとして一番印象に残ったのは商船三井客船の「にっぽん丸」では無く、長浦港の片隅にひっそりと繋留されていた古い小さな客船です。
船体の中央には大きくイルカの絵が描かれ、ブリッジの下に「港めぐり」と小さく書かれたプレートが貼られたこの船、どこかでたしか見たことがあるという記憶がありながらも、結局 何の船だか判らないまま、このブログの記事にアップしたところ、toshi@maru さんから伊豆箱根鉄道の「龍宮丸」だとコメントで教えていただきました。(toshi@maruさん、ありがとうございました)
しかもこの船、つい先ごろ新しい船「チャッピー」にバトンタッチして引退したとのこと。
興味をもってさらに調べてみると昭和六十年に建造されて以来二十三年に渡って西伊豆の三津周辺を走り続けた船であることが判明。わたしが大好きだったあの保存客船「ステラ・ポラリス」(旧名スカンジナビア)を見に行った時に何度か現地で見かけたことがあることを思い出しました。
どうやら日本での活躍の場を無くして、貨物船に乗せられはるかタイまで運ばれるようで、そんな彼女の日本での最後の姿を見ることが出来たのかと思うとちょっとセンチメンタルな気分になってしまいます。
そこで自分で撮影したこの「龍宮丸」の写真をもとに、西伊豆 三津周辺の美しく静かな海をクルーズしている彼女の在りし日の姿をイラストにしたのが上の絵です。
いまさらながら乗船することが出来なかったことを悔しく思ってしまいます。
なお今回、とても嬉しいことにこの船でかつて船長をされていた うるめとびうおさんからもコメントしていただくことが出来ました。
うるめとびうおさんはご自身のホームページ元・新米船長の窓際の溜息でこの「龍宮丸」をはじめとしてかつて伊豆箱根鉄道が就航させていた旅客船を詳しく紹介しておられます。ぜひご覧になってみてください。
「龍宮丸」の新天地での活躍、そして新しく三津周遊航路に就航した「チャッピー」が大人気を博すことを切に祈りたいと思います。
私は高校生の頃まで毎夏家族で沼津に避暑に行っていました。
スカンジナビアにも小学校低学年の頃2度ばかり行った事があるのですが、ほぼ毎年行っていたのが伊豆三津シーパラダイスという水族館です。
この水族館の敷地内から沼津港まで船が出ていた(少なくとも私が乗った便は全て途中寄航無しでした。)のですが、その船が丁度こういったイルカのイラストが側面に描いてある船だったんですよね。幼心に、沼津港まで下船無しでの往復でも快く乗船させてくれた記憶があります。4〜5回乗ったかなぁ…小学校の頃だと思いますが。
のーむさんにとっても懐かしい船だったのですね。描くことが出来てよかったです。
わたしはほとんど毎年のようにスカンジナビアに行ってましたが、その割には水族館もこの小さな客船も経験がありません。
つくづく残念だと思っています。
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