ちょっと間が空いてしまいましたが、「伊豆の島々 3隻乗り継ぎ航海記」は今回が最終回。
最後の島である、神津島に到着です。
白い断崖絶壁の中央を横に走る地層は黒曜石の地層で、ここは日本有数の黒曜石の産地でもあります。
その向こうこの島で最高峰の天上山の聳え立つ姿が見えてきました。
いよいよ「あぜりあ丸」はその天上山のふもとにある多幸湾の港に到着しました。ここは神津の市街地から遠く離れているためほとんど人家がありません。
その代わりに素晴らしい景色があります。
多幸湾から見た天上山の全景。「あぜりあ丸」のパーサーが名付けた「東京グランドキャニオン」の通り、五百数十メートルの白い巨大な壁が目の前に感動的かつ圧倒的な迫力で広がります。
とてもここが日本とは思えない物凄い風景です。
この絶景を見ることが出来ただけでもこの「あぜりあ丸」に乗った価値が十分にありました。
ただしこの風景はこの神津島の東側の多幸湾からしか見ることが出来ず、客船が通常接岸する西側の前浜港から見る天上山はもっと普通の山になってしまっています。
どちらに入港するかはそのときの気象条件次第。強い西風が吹くときがチャンスです。
船は神津島をあとにして下田に向います。天上山のむき出しになった白い山肌はアラスカの氷河のようにも見えます。
神津島を出港してすぐに見えてくる、面白いかたちをした「陸の祇苗島」。二つの祇苗島のひとつですがみなさんは何のかたちに見えますか?
わたしは「ゾウ」ですね。
神津島も遠く過ぎ去り、「あぜりあ丸」は伊豆半島の下田に向けて航海を続けました。
わたしはしばらく案内所のカウンター越しにパーサーと船と船旅についての四方山話に花を咲かせていたのですが、そのうち猛烈な睡魔に襲われてきて、客室に退散。
そういえば前夜、「かめりあ丸」では3時間ぐらいしか寝ていないんだった。
時々からだが浮き上がるぐらい上下に大きく揺さぶられるのが実に心地よくてうっかり熟睡してしまい、気が付いたときには窓の外はすっかり夕暮れ、もう下田港も間近になっていました。
あ〜〜〜〜〜太平洋に沈む夕陽も、日本最古の灯台がある神子元島もすべて見逃してしまった〜〜〜〜〜〜
写真はあわてて撮影した伊豆半島の南端の石廊崎にほとんど沈んでしまった夕焼けです(泣)
下田港の手前にある赤根島を通過。
犬走島の向こうに下田の街が見えてきました。
その昔、ペリー提督も「サスケハンナ」の艦上からこんな景色を眺めていたのでしょうか?
でも防波堤やビルはなかったと思います・・・たぶん
下田港に接岸した「あぜりあ丸」。式根島からはじまった絶景と心地よい揺れの4時間弱の船旅もあっという間に終わりです。
いろいろ親切に案内していただいたパーサー、本当にありがとうございました。
お世辞ではなく「あぜりあ丸」はとっても素敵な船でした。
こんどは妻と息子も連れてもう一度乗船します・・・と言いたいところですが、絶対一緒に来ないだろうなぁ・・・(泣)
オマケ画像。
下田〜石廊崎航路に就航中の千石船を模した遊覧船「第三天城丸」(49トン、1985年建造)です。
港内遊覧のなんちゃって外輪船「サスケハナ」(127トン。1989年建造)は残念ながら見ることは出来ませんでした。
あれっ!? ハニー様とご一緒じゃぁなかったの?
あの二つの祇苗島のひとつですが・・・マロはココナッツで出来たバンガロー二つが寄り添って建っているように見えました(^@^*
伊豆諸島の中でもこの神津島って 個性を感じられる島なのでしょうね きっとず〜っと昔から(^@^b
とんとんしゃん、うちの大ハニー様さまとその手下はこういう場所にはお出ましになりません(泣)
島はバンガロー二つ並んでいるようにも見えますね。
神津島だけでなく、伊豆の島はどの島も個性だらけです。
加山雄三さんの光進丸が聞こえてきそうですね
江ノ島、三崎、大島越えて新島、式根、三宅島まで♪♪♪♪^^
8月2日にヨットで神津島を目指したのですが、
強風と波浪で已む無く波浮に逃げ込みました。
来年再挑戦の予定です。
でも写真でその良さが分かりました!
船らしいローカル船です。
下田も歴史ある船があるのですねえ。ポチ!!
島の白い山肌を私も見てみたいですね、
ドーバーの白い壁のようですね。
セールフォーさん、「光進丸」ってそんな歌詞の唄だったのですか?
全然知らなかった・・・
今度機会があったら聞いてみます。
ひょうたん島さん、是非!神津島の多幸湾はヨットで訪れてみてください。
本当に東京からこんな近くにあるとは信じられない光景でした。
たかまるさん、下田港の景色もよかったですので、わたしも今度下田に行ったときは「サスケハナ」に乗ってみたいと思います。
浦郷湾さん、隠岐にもこんな風景はないかも知れませんね。
大自然の力ってすごいなとつくづく感じました。
加山さんの歌には神津島は出てきません・・・
PUNIPさま
こんにちわ。
大海原に出現する豪快な景色ですね!
グランドキャニオンもいいですが、私なら“東京のホワイトクリフ”と名付けてしまいそうです。
では、失礼します。
鉄軌星斗さん、「東京都」の大自然もなかなか捨てたものではありません。
「ホワイトクリフ」もいいですね♪
zai*o*7さんはじめまして!
神津島は伊豆諸島の中ではちょっと西にずれているので光進丸はパスして三宅島に向ったのかも知れませんね。
いずれにしろこの曲はまったくわたしは知りませんでした。
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