「フランシス・ドレイク」に続く、「なつかしのマイナー横浜来航外国客船」シリーズ(いつの間にシリーズ化したんだ?)は英国チャイナ・ナヴィゲーションの「クアラ・ルンプール」(12555トン、1935年建造)です。
もともとは戦前に英国の軍隊輸送船として建造された船で、戦後、この会社に買われて東南アジア各地からメッカ巡礼のためサウジアラビアの港町ジッダにたくさんのイスラム教徒を運んでいました。
大きさのわりにライフボートがたくさんあるのはそのせいなんですね。描くのが大変(汗)
オフシーズンにはオーストラリアを基点としたクルーズに就航、日本にもたびたび訪れています。
東京オリンピックの際にもたくさんの豪州からの観光客を乗せてやってきて横浜港大桟橋でホテルシップとして活躍しました。
オリンピックのホテルシップといえば東京港の「オリエンタル・クイン」(東洋郵船所属、11004トン、1936年建造)が思い浮かぶのですが、この船も日本船(パナマ船籍)でありながら当時は巡礼船としてインド洋を航海していた船で、かたちも大きさも生い立ちもこの「クアラ・ルンプール」とよく似ている気がします。
この「クアラ・ルンプール」は1971年に台湾で解体、後釜にはブラジルの小型客船「コーラル・プリンセス」が当てられ、日本起点クルーズに就航した最初の外国客船として脚光を浴びました。
以前にも書きましたが、この「コーラル・プリンセス」は現在の郵船クルーズ「飛鳥」のルーツに当たるような船なので、そのまたルーツを辿っていくと、こんなクラシカルなイスラム巡礼船に辿り着くなんてなんだか面白いですね。
綺麗で爽やかなタッチですね。(^@^)ノ凸
飛鳥かぁ〜・・・そんな歴史があるんだね〜♪
「コーラルプリンセス」、懐かしいですね。今、神奈川新聞に連載中の「横浜港 ゆかりの船」にも記載されていましたが、この船で船旅の楽しさを知った人が多いそうで、私もその一人です。正確には初代にっぽん丸(旧あるぜんちな丸)と共に。いずれも国内では客船事業が今ほどポピュラーでなかった時代に灯をともし続けた船で、昔の大桟橋と共に忘れられませんね。話は変わりますが、日本丸フリマへの出店を待ってます。又、ご存知かも知れませんが、来週から柳原良平さんの個展がセンタービルで開催、懐かしい船の絵が出展されるとか。
とんとんしゃん、「飛鳥」の郵船クルーズ自体は商船三井客船に較べるとずっと歴史は浅いですが、掘り下げていくとこのチャイナナヴィゲーションと言う会社にルーツのひとつがあるようです。
SEA BIRDさん、わたしも初代「にっぽん丸」は乗船したことがありますし、「コーラルプリンセス」も船内見学をしたことがあります。
2隻ともとても懐かしいです。
第3回の日本丸アートフリマは11月に計画しています。良平さんの個展は23日に見に行ってきます。
コメントを投稿する
コメントを書く