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志摩・浜島港

伊勢志摩の旅レポート、3回目は・・・

風光明媚な英虞湾に面した志摩半島の浜島港です。

あらかじめNAVIで検索して行ったのにもかかわらず、あとで見つけた巨大な看板を見逃してしまい、散々迷ったあげくやっと辿り着きました。

着いてみると噂に聞いていた通り、ここはわたしのような古い船ファンには堪らないまるで小型客船の歴史博物館のような場所でした。


まずは「みやじま丸」(117トン)。名前の通り、広島県は安芸の宮島と本土を結ぶ国鉄(現JR西日本)の連絡船として1965年に建造された船で、現在のJR西日本のフェリー「みやじま丸」の先々代にあたります。

1978年に先代とバトンタッチでここにやってきたようです。

鉄道連絡船ファンには垂涎の船かも知れませんね。


現在は船名がすべて塗りつぶされていましたので既に営業航海はしていないように見えました。

1965年といえば44年前・・・すごく古いように思えますが、明日日本に戻ってくる地球一周船と同い年だし、いつもわたしが乗っている現役レストラン船よりも5歳も年下なのですから世の中広いものです。


こちらは現役の遊覧船「第二十八いわほ」(795トン)

いわほ観光汽船という会社が「志摩水軍・城山」というサブネームで英虞湾をめぐるバーベキュークルーズに就航させているようです。

かつてこのあたりを本拠にしていた海賊大名、九鬼嘉隆のお城を髣髴とさせるような(こんな城だったのかどうかよく知りませんが・・・)ユニークなデザインの遊覧船ですが、よーく見るとどうやら瀬戸内海あたりで使っていた小型フェリーを改造したように見えました。

これにも乗ってみたかったなぁ


しかし、ここのなんといっても一番の見ものはこれ、全体にうす赤くさび付いて廃墟と化してしまったようにも見える、もと海上レストラン「シーホース」です。

この船のことを知るきっかけとなった、このブログにも時々コメントを寄せていただく えびはらまなみさんのブログSilk-Hat-Clubの記事によりますと、もとは旧海軍の航空機救難艇で戦後は旅客船に改修されて九州商船で活躍したのちに鳥羽でレストランとなり、最後はこの地に流れ着いたとのこと。

以来、いったいどれだけの歳月をここでこうして過ごしているのでしょうか?


丸みを帯びた船室前部とブリッジ、葉巻型ベンチレーターはこの船の生まれ育った時代を物語り、船首にはうっすらと「SEA HORSE」の文字が読み取れます。


煙突には某日本の大手海運会社系の米国クルーズ会社のような二匹のタツノオトシゴ(シーホース)が並んだファンネルマークが・・・


夏草に埋もれて、おそらくこのまま解体されることもなくこの場所で朽ち果てていく存在なのでしょうか・・・

でもこの船を見ているとなぜか不思議にそんな哀れさは微塵も感じられず、その凛とした態度はいままで見て来た多くの保存船には無い一種独特の潔さのようなものを見出すことが出来ました。

これが「滅びの美学」というものなのでしょうか?

わたしはしばし時を忘れてこの場に立ち竦んでいました。

ここに来る事が出来て本当に良かったです。えびはらさん、ありがとうございました。


最後にもう一隻、小型の遊覧船。おそらく19トン

船名は・・・ほ・わ・い?????

あ〜〜〜〜判った〜「いわほ」だぁ〜

ホワ〜イ?ナゼ、ミギカラヒダリニヨムノデスカ?ワカリマセ〜ン!

yu

この錆び色は 錆び止めの色もあるのですね? それにしてもよくそのままあるものですね〜 子供なら絶好の探検候補ですが 怒られますよね〜^_^;

mz_*_m*v*e

すごい!どの船もユニークで、見ごたえのあるスポットですね。特に第二十八いわほとシーホースはなんだか宮崎アニメに出てきそうです。行ってみたくなりました。 (極)

鉄軌星斗

PUNIPさま
こんにちわ。
伊勢志摩にこんなに素敵な場所があるとは知りませんでした!
今でも海軍の船が海に浮かんだ状態で見れる所があるとは、素晴らしい…。
私にとっては、特に宮島連絡船の『みやじま丸』が感動的です!
私がはじめて宮島連絡船に乗ったときには既に先代の『みやじま丸』型になっていたので、このタイプは本でしか見たことがありません。私も実際に見てみたいです。
「第二十八いわほ」は、鹿児島の桜島フェリーの船を改造したタイプではないでしょうか?確か以前雑誌か何かで、このタイプの船の写真入り解説記事を見たことがあるように思いますが、いかがでしょう?
それにしてもここ、私も行きたいなぁ…。
では、失礼します。

セールフォー

宮島丸懐かしいです、私が両親に連れられて宮島に海水浴へ渡った船です
シーホースは海上自衛隊初代迎賓船ゆうちどりの姉妹船だと思います、前甲板の反り具合がよく似ています。

yuさん、なるほど!錆び止めの塗装を全体に塗っているからこんな色になっているのですね。
そうすると、この船のオーナーはこの船をほったらかしにしているわけではなく、また保存船/レストランとしての再起を考えているのでは・・・と淡い期待をしてしまいます。
そうだったら嬉しいんだけどなぁ

極さん、宮崎アニメ・・・ほんとうにそんな感じです。
いまでも夢の世界に行ってきたのではないか?という気までしています。
ぜひ、このあたり旅行する機会があれば行ってみてください。
楽しいですよ〜

鉄軌星斗さん、「みやじま丸」はほとんど原型を保っているように見えました。
「シーホース」にしても未だにこんな船が現存しているのは奇跡のようです。ぜひご自分の目で見てこられることをお勧めします。
「第二十八いわほ」の正体は桜島フェリーですか?なるほど〜

セールフォーさん、「ゆうちどり」って昔よく横須賀港に行くと、現在のヴェルニー公園あたりにいつも停泊していた美しい船ですね。
懐かしいです。
調べてみるとあの船(艦?)も元航空機救難艇なので姉妹船だった可能性は高いですね。

yu

なんだか宮崎さんのアニメで出てきそうな気がしますよね(^^ゞ
ところで 額縁なんですが まだです(^_^;) フレームは銀か黒どちらでしたっけ? それ以前に品切れ(^_^;) 似たようなやつでもいいのですよね?

yuさんも宮崎アニメ説ですか〜
スタジオ。ジブリにここの存在を教えてあげたいですね(笑)

DOCK

PUNIPさん こんばんは!
「みやじま丸」が現存してるとは驚きました。懐かしいですねぇ。
この頃の船って、なんだか味がありますよね。
古いアルバムをめくってたら現役時代の写真が出てきましたよ。
写りが非常に悪いのですが・・・。

DOCKさん、トラックバックありがとうございます。
この場所は本当に内航客船の博物館のような入り江でした。
一度ぜひ訪ねてみることをお勧めします。ちょっと・・・というかだいぶ判りにくい場所ですが・・・

-

「シーホース」、老朽化が進んだため2年ほど前に解体されてしまったとのこと。水中翼船「王将」の流れで立ち寄った際にいわほ観光汽船のスタッフの方からそんなお話を聞きました。お城の観光船は健在。個人の乗船予約もおひとり様から受け付けているとのことです。

TeeWindsさん、2年前に解体ということはこのアップの割とすぐ後なのですね。とても残念ですが、その前に一目見ておいて本当に良かったです。ありがとうございました。
また機会があれば行ってお城船に乗船してみます。
でも採算とれているのかなぁ…

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