Cruisemansトップ   >   ブログ   >   威風堂々〜S.S.LEVIATHAN

威風堂々〜S.S.LEVIATHAN

戦前の大西洋航路の定期客船、いわゆるオーシャンライナーが大好きで、先日の「モウレタニア」に続いて今度は米国ユナイテッド・ステイツ・ラインズの「リヴァイアサン」(59956トン、1914年建造)です。

もとからのアメリカ客船ではなく、第一次大戦前のドイツで国家の威信をかけて建造された当時世界最大級の3姉妹船のうちの一隻、「ファーテルラント」が1917年に戦後賠償として連合国であるアメリカにとられてこの姿になりました。

ちなみに、残る2隻の姉妹のうち、「インペラトール」は英国キュナード・ラインに行って「べレンガリア」に、未完成だった「ビスマルク」は当時まだキュナードのライバル会社だったホワイトスター・ラインにお嫁入りして「マジェスティック」となり、もとの3姉妹は北大西洋で激しい火花を散らす営業航海を続けたようです。

2004年にNCLアメリカが「プライド・オブ・アロハ」(77104トン、元、そして現「ノルウィージアン・スカイ」)を就航させるまで80年以上に渡って史上最大のアメリカ船籍客船という記録を保持していましたが、この船自体は1938年に比較的短命で解体されています。

実はこの船をわたしが描くのは今回が全くの初めて

大きな理由のひとつはあまりにデザインがドイツ風の無骨な感じで、客船に必要不可欠な美しさが感じらなかったことなのですが、今回この船を描くに当たって当時のいろいろな資料をじっくり見ていくと実に堂々とした船容の、海の怪物の名を冠するにふさわしい巨船であることが判りました。

相変わらずわたしの絵ではその素晴らしさの数分の一もお伝えできないのが残念でなりませんが、すこしでも当時のオーシャンライナーの雰囲気を味わってもらえれば幸いです。

Berliner

威風堂々はその通りですが、やはりスマートさには欠けますね。ドイツの蒸気機関車やメルセデスベンツみたい。この点、機械の国民性って出ますね。この船の歴史、インターネットでちょっと調べましたが面白い。大戦中から既に接収されたようですが、ドイツにとってのファーターラント(祖国)がアメリカにとってはリヴァイアサンになるってのは興味深い。この名前は旧約聖書に因んだ巨大な海獣ですが、ホッブズでは専制国家ですから、アメリカはこの船に象徴される敵国をそう見ていたのでしょうか。深読みかな? ファンネルは元々は黄色? そちらの方が似合いそうですね。

コメントを投稿する

Cruisemans でできること

一括比較、検索

世界中のクルーズ旅行、3万コース以上をご希望の条件で一括で比較、検索できます。

どこよりもお得に

サイトからの予約でクルーズ代金の3%分のポイント還元!どこよりもお得にクルーズ出来ます。(ポイントはAmazonポイントまたは現金に交換可能)

口コミ、写真

クルーズ経験者の口コミ評価や写真を参考に、間違いのないクルーズ旅行選びができます。

初心者を応援

敷居が高いと思われがちなクルーズ旅行。初心者の方々にも役立つコンテンツがたくさんあります。

非日常のクルーズ旅行をもっと身近に。
クルーズマンズではじめよう

登録済みの方は ログイン