いままで一度も描いたことの無かったオーシャン・ライナーと言えば、この船も描いたことがありませんでした。
あの「タイタニック」と同じ英国ホワイト・スター・ラインの客船として、やはり同じハーランド&ウォルフ造船所で1930年に建造された「ブリタニック」(3代目、26943トン)です。
ホワイトスター社がやがてライバルであったキュナード・ラインに吸収合併に近い形で統合され、いつの間にか社名から白い星の名前が消え去ったのちもこの船はその船体カラーや煙突カラーなどホワイトスター社のものを1960年に引退するまで頑なに使い続けた「最後のホワイトスターライナー」として有名です。
もちろん最後のスペルがICで終わる同社伝統の船名(キュナードの船は通常IAで終わる)もそのままでした。
つまりは、キュナードという会社が永年大西洋で営業競争を繰り広げたホワイトスター社にいかに敬意を払って接していたのかということが判る船なわけですね。
このホワイトスター社へのリスペクトは現在に至ってもキュナード社の最上級のもてなしを表す「ホワイトスター・サービス」という言葉に生き続けています。
ところでこの客船、当時このサイズとしては実に珍しいディーゼルエンジン。当時大型客船では全盛だった蒸気タービンの船に較べると煙が少なくなるためなのか煙突はぐっと低くされ、更には前の煙突はニセモノです。
この翌々年に建造された姉妹船の「ジョージック」は後年1本煙突に改装され「ブリタニック」より数年早く解体されてしまいました(最晩年、日本に立ち寄ったという記述もありますが、真偽のほどは不明)
上品で素敵な客船ですね〜♪♪
最近の巨大化した客船が失ってしまった美が、ここには沢山感じられます〜♪♪ポチ!!
kiki&jijiさん、ホワイトスターの客船はキュナードより控えめな上品さがあったような気がします。
こんな船がまた現れてくれないですかねぇ
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