現在はすっかりフェリー会社(フェリー・さんふらわあを名乗っている)になってしまった瀬戸内海航路の老舗、関西汽船。
同社のフェリー化第一号が、この「まや丸」(3229トン、1971年建造)とその姉妹船「ゆふ丸」です。
カーフェリーといっても観光客用に乗用車を50台ほど積めるだけだったので、現在の「さんふらわあ・こばると」のような本格的なフェリーとはかなり趣が異なります。
建造された頃、この2隻はなぜか「丸」が付かずに「まや」「ゆふ」と名付けられていたそうですが、「丸んぽっに」や中小の運送会社のトラックみたいに右舷側は船首から、つまり右から左に読むように船名表記されていたため、「ふゆ」「やま」と書かれ、「え〜!なに〜?この2隻の船の名前は冬と山って言うんだ〜」などと発言する不届きものが現れたため、急遽「丸」をつけることにしたとか・・・
だったら最初から普通に左から右に書いておけばいいと思うのですが、伝統を重んじる老舗会社のプライドが許さないのでしょうね。
ま、それはともかく、「あいぼり丸」クラスゆずりのダミーファンネル展望室やたくさんの角窓の配置、そして船尾の乗用車積載用のランプウエイが観光用旅客船からカーフェリーに移行する過渡期に当たる珍しいタイプの船であることを顕しています。
かなり太目の後部マスト一体型の煙突(マックファンネル)も時代を物語ってますね〜
こんだけ太ければ赤地に白帯の関西汽船のファンネルマークをつければいいのに・・・
ちなみに関西汽船引退後のこの姉妹、「ゆふ丸」は数年前までエーゲ海で小型クルーズ客船として活躍していたようですが、この「まや丸」の経歴はよく判りません。
もうとっくに解体されているんだろうなぁ・・・
綺麗な水彩画ですね。緑色の船体は珍しいと
思います。ハイ
PUNIPさま
こんにちは。
と〜っても懐かしい船を描いていただきありがとうございます!
関汽の『まや丸』とか加藤汽船の『はぴねす2』は、神戸へ遊びに行った行き帰りによく乗りました。大阪に住んでるのにわざわざ弁天埠頭まで行って、船で小旅行するのが楽しみでした。でも、今ではそんな優雅な小旅行もできなくなりました。残念です…。
『まや丸』は平成5年11月末に退役し、しばらくは新来島ドックに係船されていたそうです。(当時の『ラ・メール』誌より)震災のときには神戸港摩耶埠頭(!)に係留されて、復興作業員の皆さんの宿舎船として使用されてました。船上より遠目に眺めたことがありますが、宿舎船になったときには緑のオリジナル塗装ではなく、青と白に塗られていました。その後はどうなったのか?わかりません…。
では、失礼します。
STORMさん、この会社の緑色は実際はオリーブグリーンで関西汽船では「ハーバーグリーン」と呼んでいました。
まあ、あまり使われない色ですね。
鉄軌星斗さん、貴重なお話をありがとうございます。
そうですか・・・この船も復興船にね・・・そのときの写真をいつか見たいものですね。
まや丸は、フィリピンに、売却されて MV Heaven Starという船名で、内装も豪華になって就航していましたが、火災でスクラップになりました。セブーオルモク間、乗船しました。
まや丸は、フィリピンに売却されて、MV HEAVEN STARとしてサブ起点に就航していました。一度、フィリピンで乗船しましたが、改装されて豪華でした。
その後、火災で全損してしまいました。残念です。
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