このたび、これまで「東海汽船グループ」という書庫に併合されていた小笠原定期航路の記事を独立させ、「小笠原海運」という書庫を作ってみました。
この書庫での第一作目は戦後初めての小笠原航路専用貨客船「父島丸」(2694トン、1959年建造)です。
専用船といっても小笠原諸島の本土復帰以来、東海汽船の貨客船をチャーターして使っていたのを1973年に関西汽船の阪神〜沖縄航路「浮島丸」を購入して改装して投入しただけなのですが、島民にとっては念願の本格航路開設でした。
1979年まで同航路に就航していましたが、本格専用貨客船「おがさわら丸」(初代)のデビューにより引退し、1984年、台湾で解体されたようです。
わたしも若いころ東京港で見かけたことがありましたが、船体の中央にハウス(船室)があり、その前後に貨物室があるという大阪商船の「ぶらじる丸」クラスや英P&Oの「キャセイ」クラス、仏MM社の「ラオス」クラスなど1950年代の貨客船の文法を忠実に守った船体デザインは小さいながらも均整が取れていて美しいものでした。
小笠原といえば明後日11日から出発する「おがさわら丸」のドック入りによる閑散期を利用した22泊25日乗船料込みで 83,000円(一日あたり約3300円、ただし食事別)からという超格安ツアーが話題を呼んでいます。
航空路の無い小笠原諸島でドック入りの期間なので「もうやだ!帰りたい!」と思っても帰ることはほぼ不可能なわけで、有る意味「島流し」気分を味わえるわけなのですが、貧乏&南の島大好きのわたしにはなんとも魅力的です。
まあでも、それだけ休めば帰っても職場にデスクはきっとありませんな(泣)
島流しのような旅行ができ人ってある意味、「本当にリッチ」なんでしょうね。お金はたいしてかからないとはいっても、時間的ゆとりとその間の逸失利益に耐えるだけの経済的なゆとり、島にいっても楽しめる体力と仕事をせずとも不安なく過ごせる心の余裕などなどなど、私はどれも持ち合わせていないかも・・。
そんなことは忘れるとして、父島丸、本当に美しいですね。船体の曲線が最高です。
たしかに、おっしゃるとおり、均整のとれた美しい船ですね。
ただ、この船での小笠原への航海は、一般の人には難行苦行
船好きにはパラダイスだったことでしょう。ポチ
父島丸の話とはちょっとはずれますが…背景の島の形が船の形とだいたい一致しているように感じるのは私の気のせいでしょうか〜?
ファンネルっぽい山もあるし塔のようなものもあるし…船首はバルバスバウっぽいですね(^^ゞ
Berlinerさん、わたしも悲しいかなどれも持ち合わせていないですね(泣)
でも今回の企画、かなりの人気があるようで、毎年やるとしたら密かなブームになりそうです。
「父島丸」はこんどもう少し大きな画材に描いてみたい船です。
FANSHIP7さん、船好きとはいっても大型クルーズ客船ばかり乗っている人には耐えられないかも知れません。
わたしはあえてこの「父島丸」での航海を選びたいですが・・・
ペンミさん、なるほど、確かに同じような形をしていますね〜
描いていてまるで気がつきませんでした。
この岬は父島二見港の先端に実際にある大根崎です。お見送りの漁船やモーターボートは大体この当たりまで集団で船について来てくれます。
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