本日、わたしの住んでいる町の駅からたったふた駅のところでジブリ映画「コクリコ坂から」の原画展をやっているというのでさっそく見に行ってきました。
いや〜よかったです。 やっぱり絵がうまいですよ〜 人物描写はもちろんのこと背景の空と雲の色使い、建物のデティールの細かさ、室内の調度品の質感・・・どれもこれも唸ってしまいます。
わたしもこんなふうに絵が描けたらなぁ・・・とため息が出ることしきり・・・
ここのところ自分の絵に限界を感じて、なんとなく制作ペースが落ちてきたのですが、この原画展を見て、またがんばろう!って気持ちになってきました。
肝心の船の絵ですが、「氷川丸のデッキの件」や「1UWの件」はどっかに置いておいて(笑)、残念だったのは監督のお父様である巨匠、宮崎駿氏が描いたイメージボードにいくつか客船の絵があったのに映画ではボツになっていたこと
どのシーンか判りませんが、大桟橋に停泊中のP&Oのフラッグシップ「キャンベラ」(船名は変えてありました)らしき姿、さらに主人公の海が俊のタグボートに乗り込むシーンでは背景に大きく大阪商船の「あめりか丸」クラスと思われる貨客船の姿が・・・
ぜひぜひぜひぜひ、入れてほしかったなぁ・・・「キャンベラ」はこのころまだ来日していなかったけど・・・
実際に映画で使われたシーンの原画では港近くの喫茶店の店内によく見るとモノクロの海外のオーシャンライナーの写真がたくさん飾ってあるのを発見、
たぶん、「ノルマンディ」とか「ルシタニア」とかわたしが見たら涎を流しそうな写真ばっかりだったんだろうなぁ・・・と想像をかきたてられてしまいました。
あんな喫茶店、実際にあったら入り浸っていたでしょうね・・・ま、あの時代、わたしはほんのヒヨコでしたから現実には無理ですけど・・・
ところで、先日、「氷川丸」のこの当時の絵を描いてアップした時にタイトルに1964年と書きましたが、この「コクリコ坂から」の設定年代はその前年の1963年でした。
ここに訂正するとともにお詫びを申し上げます。
そんなわけで、あの「氷川丸」の絵が「コクリコ坂から」の設定年の1963年だとすると、左隅の大桟橋にこっそり描いてある「ぶらじる丸」のオレンジファンネル&ブルー船体は大ウソです(大阪商船三井船舶になるのは1964年の4月)
大変恐れ入りますが、もしあの絵をもう一度見ることがありましたら皆様の頭の中で黒い船体&黒地に白い「大」の字のファンネルマークに変換してご覧くださいませ。
あああ〜 やっちまっただよ〜・・・って誰も気にしてないか(汗)
コメントを投稿する
コメントを書く