いよいよ佳境に入ってまいりましたNHKスペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」にちなんで当時の日本海軍、仮装巡洋艦「信濃丸」(6388トン、1900年建造)の完成当時の姿を描いてみました。
もう説明するまでもなく、ロシアのバルチック艦隊の日本海到着を対馬沖で捕捉し、その後の日本海海戦での戦艦「三笠」率いる連合艦隊の勝利に貢献した貨客船として有名です。
・・・といっても見てお分かりのとおり、現在の伊豆諸島航路の貨客船より少し大きいぐらいのなんの変哲もない地味な貨客船なんですけどね。このころはまだ今の日本郵船の二引きのファンネルマークもないし・・・
完成当時は6隻の姉妹船とともに欧州定期航路に就航・・・つまりは「氷川丸」の大先輩にあたる存在なのですが、よくまあこのサイズで何度もヨーロッパと日本を往復したものだと感心してしまいます。
日露戦争後もこの船は長く生き延び、太平洋戦争では輸送船として南方海域で活躍・・・あの妖怪漫画家の水木しげる氏をラバウルのニューブリテン島まで運んだ船としても知られています。
水木さんのあの独特の世界観はこの船の存在で生まれたのかも知れません。
そんな太平洋戦争も無事生き延び、蟹工船の状態で1951年に解体されるまで記録的な長命を誇りました。
ちなみに現在、横浜の「日本郵船歴史博物館」では日本海海戦のときの連合艦隊司令長官、東郷平八郎が贈ったこの船に対する直筆の「感状」(お礼状みたいなものかな?)や実際にこの「信濃丸」で使用されたサロンの椅子なども展示されています。
横浜に行ったときはぜひ見に行ってみてください。
それにしてもこれからドラマでこの船がどんな感じで描かれるのか、オールド客船ファンのわたしとしては実に楽しみです♪
私も「坂の上の雲」は第一部からずっと見ていますが、古い客船や軍艦が出てくると、ついつい「おっ!」と言って注目してしまうので、夫から呆れられています(^^ゞ
ペンミさん、このドラマの旅順攻撃の戦闘シーンなんかはカメラワークが実に秀逸で見ごたえがありますね。
日本海海戦のシーンも実に楽しみです。
また横須賀の「三笠」に行ってみたくなりました。
三船敏郎の”日本海海戦”って昔の映画でこの船を知りました。私も坂の上の雲は毎回楽しみで、今日は生で見れるのでこの信濃丸がどう描かれるかも楽しみです。私も三笠、久しぶりに見に行きたくなりました。放映後は人が増えそうです(笑
こたけさん、NHKのドラマでは結局「信濃丸」のデッキのシーンしか写しませんでしたね。
ま、バルチック艦隊を発見したのが深夜から夜明け前にかけてですから仕方ないのかも知れません。
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