オーストラリアの実業家が中国で建造し、2016年にサウザンプトン〜ニューヨーク間に就航すると報じられているブルー・スター・ラインの「タイタニックⅡ」の完成予想図をさっそく描いてみました。
もちろんご存じのとおり、1912年建造の英国ホワイト・スター・ラインの「RMS タイタニック」のレプリカのこの船、内装、外装共に当時のデザインを出来る限り忠実にコピーしています。
大きく違うのは現代の安全基準をクリアするために本来9デッキある船体にもう一層の本来無いはずのデッキを追加して、そこに現代の救命艇を左右9隻づつ装備していること・・・上の絵の船体が黒と白で塗り分けている黒の上端部分、赤白のボートがずらりと並んでいるところですね。
これによりオリジナルと同じデザインのボートデッキにあるもともと隻数の足りないちいさな救命ボートたちは完全な飾りになってしまっているようです。
また、現代の船らしく船尾にアジマススラスター推進器を3基備えているため、オリジナルの美しいカウンター・スターンと呼ばれるほっそりとした船尾がだいぶメタボなものに代わってしまっているのが残念なところ・・・そうなると喫水線上に見える板状の舵みたいのは間違いなくダミーでしょう。
さらにその船尾の甲板にはどうやらヘリポートがあるみたいです。
推進エンジンは当然蒸気タービンではなく現代のディーゼル・エレクトリックで、オリジナルではニセモノだった第四煙突は本来の煙突として機能し、逆に第一と第二煙突はニセモノになっています。
喫水線より下、つまり海の中に隠れている部分はそっくりである必要はないわけで、船首にはさすがにバルバスバウこそ無いものの、バウスラスターはちゃんと二基装備して港での操船性は当時とは比較にならないほど高まり、左右のフィンスタビライザーも採用して横揺れは格段に少なくなることでしょう。
一方、内装に関しては公室、客室共にオリジナルの「タイタニック」のそれを出来る限り模しているようで、今どきのクルーズ客船ではありえない1等、2等、3等といったクラス分けが厳然となされることになりそうです。
う〜ん、ここまで徹底するとすごいなぁ・・・
こうした「タイタニック」のレプリカの建造はジェームス・キャメロン監督のあの映画の大ヒット以来何度となく計画が持ち上がっては消えていきましたが、ここまで具体的になったのは初めてのこと・・・今度ははたして実現するのでしょうか?
そうなると気になるのはワールドクルーズでの日本来航ですが、残念ながらオリジナル通りの高さ(マスト高約70m)で建造されるとなるとベイブリッジもレインボーブリッジも長崎の女神大橋でさえもまるで通過できません(泣)
、
大阪や神戸は高さ制限に対しては大丈夫!
実現になった際には是非関西に見に来てくださいませ
ところで、予想図の船名には「」は入れないのですか?
ふねきちさん、つくづく関西の港がうらやましいですね。
船名の「」、たしかに入れ忘れています(汗)
でも実現したらもしかしたら「」の文字は入らないかも知れませんよ…って苦しい言い逃れ
こんにちはヾ(≧∇≦)
これは!!(゚o゚;)
ぜひ見たいです!
出来れば乗ってみたい!
話替わって、
4月に、にっぽん丸クルボンくんに会って来ます(o゚▽゚)o
こんな船是非乗船してみたいと思います。
今年四月は、その氷河の海に乗り出す予定です。
かっくん、わたしも乗ってみたいですが、1等だとかなり高額になりそうですね。タキシードも必要になりそうですし…
N丸クルボンの写真はぜひブログアップしてください。楽しみにしています。
へんてこクライマーさん、北大西洋クルーズなのですか?
楽しんできてください。
こんばんは〜
実現したらとにかく、まず見てみたいですネ。
そしてとにかく、まず一枚写したいですネ。v(^_^)/
おっと、先制されてしまいました。
こちらシドニーではどこのニュース番組でも大きく報道されています。
Maiden Voyageはオークションで売り出す予定だそうで、1等の最高クラス船室は1億円(一人)位になるかもしれないと。。。。
大西洋横断で6泊として一人1日1667万円 !
たぶんならないとは思いますが、安くはないでしょうねえ。
ベランダ、バルコニー付き船室が当たりまえの時代に、ほぼ全てが丸窓や四角い窓のみ、ベランダ付きはエンクローズされて大きなガラス窓が開くようになるのでしょうか。
船内ではSaga Rubyのようにタキシード率100%になるでしょうね。(Saga Rubyは最後のWorld Cruiseはエンジントラブルでキャンセルになり来月最後のシドニー寄港が見ることが出来なくなりました)
前後のマストは折り曲げるか、アンテナのように短くなるような設計にするとどこの港ににも入れるのですが。
中国建造で大丈夫だろうかと心配です。
3等でもいいからMaiden Voyage乗りたいなあーー。
ジェームス
としっぺさん、見るとなると遠くニューヨークかサウザンプトンに行くしか無いかもしれませんね。
中国からの回送は恐らくオーストラリア経由の西廻りになるでしょうし…
ジェームスさん、詳しいレポートをありがとうございます。
現代のクルーズ客船に乗り馴れた人達が一等ならともかく、三等のシャワーもトイレも無い丸窓のキャビンと、何のエンターテイメントも無い船内生活に耐えられるか?興味深いところです。
わたしはもちろん、願ったり叶ったりですが…
なんとなく趣味が悪いと言うか注目を浴びたいってだけのような感じもするんですよね。アレだけの事故を起こしているのに・・・ っと批判的な見解を述べたところで、単純にかつての巨船を見て見たい!という気持ちはあります(笑
横浜への大型船の入港ですが、どんどん巨大化するクルーズ船に対応するために大黒か本牧に客船が着くための整備を行うようですよ。まだ検討調査の段階ですけど。
21歳の1971年Canberraの2等でシドニーへ行きました。
当時は1等2等の区分けがあり、2等船室には手を洗う洗面台しかなく、風呂、シャワーは共同でした。
全くの不便は感じず、2等船客はもちろん皆そうでした。
船上のエンタテイメントはピアノ弾き、3,4名のバンドが入っているだけでショーは全く無しでしたが、そのバンドに合わせて皆さん楽しく踊っていました。
そういうものと思って乗れば問題ない気がしますよ。
60年70年代の後半まで学生さんは皆船で旅して途中色々な国を訪問出来ました。安い船賃で学生さんや若い方に見聞を深めてもらいたく、実現出来ることを切に望みます。
私も歳ですから1等にも乗りたいですが、3等の丸窓に絶対に乗りたいです。ジェームス
こたけさん、たしかに賛否両論出そうな計画ではありますね。
わが国で言えば青函航路に「洞爺丸」のレプリカを建造して就航させるようなものなのかも知れません。
でもやっぱりわたしも「タイタニック」は見てみたいです。
ジェームスさん、当時の船旅を実体験してもらうという意味ではいい試みかも知れません。
わたしにとって船旅での一番のエンターテイメントは移ろいゆく窓の外の景色、船体が波を切る音、ペンキと油と潮の香り、エンジンの振動、そして美味しい食事です。それらが快適な環境で味わえればあとはなにも要りません。
私も複雑な思いであのニュース聞いてましたが・・
あまりに時が流れて 不幸な事故と言う話から 伝説的な話へとイメージが変化してきたのかもしれないですね
賛否はとにかく 本当に実物のように見れるとしたらば 私も一度はその姿を見たいのも確かです 映画も写真もマンション?もあれど とにかく実物スケールで実用として建造されるのは 見ないわけにはいかないですよね^^;
飛行機は、機体が大きいと、空席が多くて採算が合わないということになって、B747が引退していく一方、B787が期待されています(機体の不具合は、これとは別の話です)。
客船は、大きい船が採算が合うご時世なのでしょうか。(゜-゜)
yuさん、悲惨な事件を売り物にするというのはどうかという考え方もありますが、さすがに100年も前の話ですからね。
歴史上の出来事を追体験するというものありなのかもしれません。
実際に見てみたい、乗ってみたいという気持ちは皆おなじでしょうから…
現代の技術で造られれば、ハードとしての船には安全上の問題はないと思いますよ。
suu*uu*h*iさん、旅客機は純粋に交通機関なのに対して、現代のクルーズ客船はどちらかというとリゾート施設に近いものがありますからね。
一概に比較は出来ませんが、大きいほうが効率よく、採算が取れるのが事実なようです。
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