帆船「あこがれ」新たなる船出へ

橋下大阪市長の鶴の一声（？）で事業廃止が決まって競売にかけられた大阪市の帆船「あこがれ」（３６２トン、１９９４年建造）

どうやら兵庫県の一個人の方が落札したそうで、来春にも東京でこの船の運航会社を立ち上げて、今までのようなセールトレーニングのほか、チャーターや一般遊覧クルーズにも使うとのこと・・・

いままでのような地方自治体の所有ではないのでいろいろと幅広い活躍が期待できそうですね。

さっそく今月からこの船の主治医たる大阪のサノヤス造船所に入って改修工事を受けるようですが、わたしとしてはこの機会にぜひ船体を黒く塗ってもらいたいと思っています。

今までの純白の塗装もきれいなのですが、黒く塗るとぐっとシックで落ち着いた感じになるでしょうし、なによりも幕末〜明治維新を題材にした映画やドラマのロケに利用されることも多くなってくるのではないでしょうか？

ハウステンボスの復元帆船「咸臨丸」が海外売船された後、幕末物の船を使ったロケではもう一隻残った「観光丸」を使っていましたが、あの船は外輪船のため、当時の幕府軍艦「観光丸」や「回天」、ペリー艦隊の「サスケハンナ」（だいぶ大きさは違うけど・・・）等はいいとしても、最も有名な「咸臨丸」やＰ＆Ｏと坂本龍馬のコラボの「ユニオン」、それに「いろは丸」といったスクリュー船として使うにはいささか無理がありました・・・（って思って見てたのはわたしだけ？）

ところが、この船だとそれらと大きさも似たり寄ったりなのでブリッジ周りにさえ目をつぶれば十分に幕末の軍艦役をこなせるのではないでしょうか？

ま、なにはともあれ、日本に残ることになってよかったよかった♪

ちなみに船名は「あこがれ」ではなくどうやら「スピリットオブ・ＳＴワールド」ＳＰＩＲＩＴ ＯＦ ＳＴ ＷＯＲＬＤとなるようです。

ＳＴはセイル・トレーニングの略かと思っていたらスポンサーになった東京の旅行会社の名前みたいですね。

「あこがれ」って素敵な名前、残してほしかったなぁ・・・

２００８年８月に大阪南港ＯＺ岸壁で撮影

２００８年６月、横浜開港祭にやってきたところをみなとみらいで撮影

この時は船内見学も出来ました。