T.S.S　OLYMPIA

遅ればせながら、２０２０年の東京オリンピック決定おめでとうございます。

オリンピックにちなんだ客船の絵を描こうと思いながら、探してみるとホワイトスター社の「オリンピック」は昨年のロンドンオリンピックの時に描いちゃったし、４９年前の大さん橋５隻並びもたしか以前に描いたことがあるし・・・

そんなわけでなんとか見つけ出したのがかつてのギリシャ客船「オリンピア」（２２６４０トン、１９５３年建造、グリーク・ライン所属）です。

五輪発祥の地の名を冠したこの船、当時としてもどちらかというと地味な定期客船だったのですが、のちにクルーズ客船になってエンジンを蒸気タービンから燃費のいいディーゼルに換装し、晩年はバハマ諸島クルーズの「リーガル・エンプレス」としてわりと最近まで活躍し、５５年という記録的な長寿を全うして解体されました。

煙突の位置が新造時より少し後ろに下がって若干見た目のバランスは失ってはいたものの船体はほとんどオリジナルのままという稀有な存在で欧米のクラシック客船ファンに人気を博したようです。

絵は新造時の「オリンピア」時代のもの・・・当時の同僚船にのちに「ザ・トパーズ」という名前でピースボートでチャーターされ、やはり長寿を全うした「クイーン・アンナ・マリア」がありました。

それにしても７年後の東京オリンピックは客船ファンにとっても楽しみは膨らみます。

晴海ふ頭（大井ふ頭？）や大さん橋（大黒ふ頭？）にホテルシップとしてやってくる外国客船もさることながら、期待したののは東京周辺海域の海上インフラの整備です。

この際、横浜〜羽田〜お台場〜晴海の定期航路開設はぜひお願いしたいですね。