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昔は大さん橋ってこんなのだったんだぁ〜

昔は大さん橋ってこんなのだったんだぁ〜

2013年11月24日 00:38
punipcruises

mr. punipcruises

船舶専門の画家、イラストレーター。本格海洋画風作品から水彩画、コミカルなイラストまで画風にこだわりを持たない。船旅専門誌のイラスト記事、横浜港の広報誌の表紙、レストランクルーズ船のパンフレット、クルーズ客船のギフト商品パッケージイラスト等を制作。クルーズ客船のキャラクター「クルボン」の原作者 東京海洋大学やクルーズ客船船内で水彩画教室を開催、年に1回、横浜で個展を開催、2019年秋には神戸でも個展を開催した。 少年時代に伊豆大島に行って以来、船と船旅の虜となり、故柳原良平氏の著書を読み船の絵を描き始める。 初代さんふらわあや初代にっぽん丸にも乗船したが、その後二十数年のブランクを経て船旅と船の絵を再開した。 水に浮かぶ乗り物なら渡し船からカーフェリー、離島航路等なんでも乗るが、家庭の事情から長期の外航クルーズ客船にはなかなか乗れていない。 公式サイトはこちらからどうぞ www.punipcruises.com

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明治27年(1894年)に“鉄桟橋”という名前で完成して以来、上部構造物こそ時代の流れで姿を変え続けているもののずっと同じ場所で横浜港にやってくる船たちを迎え続けている大さん橋…

来年の4月で完成120周年になるせいなのか、ここのところちょくちょく昔の大さん橋の写真を展示したパネル展をロビーでやっていて楽しませてくれます(少なくともわたしは…)

今年の4月と11月に展示していた写真の数々をわたしなりに解説を入れてご紹介します。

まずは大正時代、震災前の大さん橋Bバースに停泊中の東洋汽船「天洋丸」(13454トン、1908年建造)

当時からちゃんとボーディングブリッジがあったんですね〜

上の船の出港風景

当然バウスラスターなんてこじゃれたものは付いていないので2隻のタグが押したり引いたりしています。

関東大震災で大きく壊れた大さん橋はその後立派なターミナルが造られてみごと復活しました。

左の手前(Aバース)は英国ブルーファンネル・ラインの「ヘクター」(11198トン、1924年建造)、その奥(Bバース)はおそらく米国ダラー・ラインの「プレジデント・クーリッジ」か「プレジデント・フーバー」(21936トン、1931年建造)のどちらか、右のDバースに停泊しているのは日本郵船の「大洋丸」(14458トン、1911年建造)だと思います。

中央に見えるターミナルビルの2階には帝国ホテルの経営するレストランがテナントで入っていたそうです。

今の象の鼻カフェあたりから見たところ

右のAバースはブルーファンネル・ラインの「カルカス」とおぼしき貨客船。

左のDバースはフランスMM社の「ダルタニアン」(15105トン、1925年建造)だと思います。

それにしても象の鼻の先っぽの灯台、でかっ!

上と同じころの大さん橋を山下公園から見たところ

こうしてみると現在の景色とまるで変わっていないですね。

Aバースに停泊しているのはP&Oの「ラワルピンディ」クラス、その向こうのDバースは上の写真と同じ「ダルタニアン」みたいです。

貨物船ばかりなので残念ながら船名は判りません(汗)

AバースのBENALDERと書いてある船のデザインやクルマの様子からどうも戦後のような気がします。

終戦直後の山下公園越しの大さん橋

おそらくホテル・ニューグランドから撮ったのだと思います。

山下公園は米軍(進駐軍)に接収されて住宅が立ち並んでいます。

昭和28年に北米シアトル航路を復活させた我らが「氷川丸」(11622トン、1930年建造)の出港風景

手前の小舟からニ引きの旗を振るのは日本郵船の社員の皆さんなのでしょうか?

移民船「ぶらじる丸」(10101トン、1954年建造)も南米に向けて旅立っていきました。

大阪商船時代の建造間もないラベンダーグレーのころの姿ですね。

そして東京オリンピック(昭和39年)を機会に新装なった大さん橋に集う五輪見学のためのホテルシップたち

左手前から時計回りの「クアラ・ルンプール」「ジョージ・アンソン」「フェア・スカイ」「オリアナ」「アイベリア」(スペック等はもうめんどくさいので省略)

今や伝説となった客船5隻並びです。

クルーズ客船がどんどん巨大化している現代では見ることのできなくなった風景ですね。

完成したばかりのマリンタワーから見た保存船「氷川丸」と大さん橋の風景

おそらく昭和40年前半の風景だと思います。

大さん橋に停泊しているのは山下公園側Aバースが「チトラル」Bバースが「キャンベラ」 赤レンガ側に「フランシス・ドレーク」と「サガフィヨルド」がいるのがちらっとだけ見えます。

そういえば「サガフィヨルド」ってつい数年前まで「サガ・ローズ」という名前で現役だったんですよね。

この写真の「チトラル」の位置に現在ではいつも停泊しているレストラン船の「ロイヤルウイング」はこのころまだ新造バリバリで瀬戸内海航路を関西から別府に向けて「くれない丸」という名前で走っていました。

そして最後はやはり昭和40年代の大さん橋の空撮

手前BバースはP&Oの「オロンセイ」(27632トン、1951年建造)、右手CバースはAPLの「プレジデント・クリーブランド」(15359トン、1946年建造)

Dバースはどうやら日本郵船の貨物船らしいのですが船名までは判りません。

当時は大型船の泊まっていないバースにはタグボートがたくさん船尾付けで係留されていたんですね。

これでおしまいっ!

調べるの疲れた〜〜〜〜〜〜

追記、貴重なご指摘をいただき、4枚目と5枚目の解説の船名を訂正しました。

いや〜勉強不足で申し訳ありません(汗)

コメント

19
ゲスト
2013年11月24日 07:10

おはようございます 下から3枚目の角度 以前から見れたのですね〜 想像するにシルクセンターからでしょうかね? 水上警察のビルもふ頭ビルも無い頃ですしね でも港湾第二庁舎が古いから もしかしてあそこの上の階からかな ふ頭ビル上階が開放されてないのが本当に残念です

ゲスト
2013年11月24日 11:18

こういうの、好物です。 というより、私のための記事ではないかと思うほど。 (勘違いもほどほどにしろ?) それにしても、横浜には大昔からいろんな船が来ていたのですねえ。

ゲスト
2013年11月24日 16:44

とても懐かしい写真しばらく見入ってしまいました。 私も3枚目の写真は少し記憶にある風景ですね。 水上署から少しターミナル寄り、埠頭ビルのあたりからではないかと思いますが。 氷川丸の出航は小学生のころ何度か見に行きました。プレジデントラインの船も懐かしいです。 素晴らしい写真をありがとうございました。

ゲスト
2013年11月24日 20:24

大桟橋の変遷、興味深いですね〜(^-^)/ 客船の変化も面白いです。 時代と、目的によって、大きく違うのでしょうか。(=゚ω゚)ノ

punipcruises
mr. punipcruises
2013年11月24日 23:28

yuさん、わたしも東京オリンピックの写真は当時のシルクホテル(現在のシルクセンター)の最上階もしくは屋上からではないかと思っています。 かなり高さがありますからね。 いまでも解放されていればいい光景が見られると思うのですが残念です。

punipcruises
mr. punipcruises
2013年11月24日 23:31

ARCadiaさんが興味を持ってくれるだろうなぁって思いながらこの記事をアップしていました(笑) 1250で東京オリンピックを再現してほしいなぁ〜 でも「ジョージ・アンソン」あたりは無理ですかね?

punipcruises
mr. punipcruises
2013年11月24日 23:41

内緒さん、貴重なご指摘ありがとうございます。 まず、4枚目は根本的に右と左を間違えていました(生まれつき左右盲なもので…)左のDバースが「ダルタニアン」です。 同じ位置に「ダルタニアン」が泊まっているので5枚目と同じときの写真だと思い込み、形からP&Oだと判断していましたがたしかによく見ると上下塗り分けの一本煙突ですね。ブルーファンネルの船っぽいです。 5枚目のAバースの船もよく見るとカウンタースターンではないので「カイザーなんちゃら」ではなくて「ラワルピンディ」クラスですね。 眼力、恐れ入りました。 それにしてもこのオーシャンライナーおタクっぽいやり取り、実に楽しいです(笑)

punipcruises
mr. punipcruises
2013年11月25日 00:00

minatocycloさん、あのころの大さん橋はいまよりずっと狭かったですが、土産物屋さんがテナントでたくさん入っていてそれなりに楽しい場所でした。 「氷川丸」の現役時代は知らないですが、APLの客船はわたしもギリギリ覚えています。

punipcruises
mr. punipcruises
2013年11月25日 00:03

かっくん、昔の大さん橋は定期航路が主流でしたからね。もちろん世界一周のクルーズ客船も来航していましたが、いまより数は少なかったようですね。 現在では大さん橋の定期航路と言えば土日の東海汽船の寄港便だけになってしまいました。

ゲスト
2013年11月25日 09:43

私のための記事と思っている人がここにもいます。 いいですねえー。オリンピック時の5隻、キャンベラと他の3隻の写真は有名ですが、この時実際に見に行っていますし、その後キャンベラやアイベリアの準姉妹船アーカディア、チトラルの姉妹船のキャセイでオーストラリアに渡りました。クアラルンプール以外は実際に全部見ていますので何とも懐かしく私への記事本当にありがとうございまーす。ただ、面白い事にあのオーストラリアからのオランダのRIOLの定期船やフランスMM郵船の写真が少ないのですよね。どなたかお持ちなら見たいものです。 ジェームス

ゲスト
2013年11月25日 23:30

11日〜12日にかけて東京へ出張になりました! さぁ〜!!横浜に行くでぇ!!(^^)v

punipcruises
mr. punipcruises
2013年11月26日 00:11

ジェームスさんは最後の3枚あたりをリアルタイムで見ているのですね。羨ましいです。 RIOLの客船の写真がたしかARCadiaさんのブログにあったなぁと思って探したらやっぱり「テゲルベルグ」がありました。 http://blogs.yahoo.co.jp/ifihadyou0602/folder/319642.html?m=lc&p=6 このかたのブログは改めて見返してみると本当にすごいです。大さん橋での「カロニア」「ヒマラヤ」「オリアナ」の三隻並びなんてジェームスさん見たらきっと泣いちゃいますよ(笑) わたしは「オロンセイ」「オリエンタル・カーナバル」「万景峰」「トロピカル・レインボー」「マルコ・ポーロ」の5隻並びでむせび泣きました(笑)

punipcruises
mr. punipcruises
2013年11月26日 00:15

ふねきちさん、本当ですか?! 11日の夜、空いてれば竹芝ふ頭で飲みましょ!メールします。

ゲスト
2013年11月26日 12:20

拙ブログをご紹介くださり誠にありがとうございます。 それにしても、テゲルベルグなんかよく見つけ出したもんです。 そこで「東京オリンピックを1250で再現」のリクエストにお応えしたいところです、、、が・・・ お察しの通りでジョージアンソンがァ・・・ 他は前身時代や同型船で何とか代わりができます。 例えば、クアラルンプルは前身のディルワラ(DILWARA)があります。 フェアスカイも前身に相当するものがあります。 ただし護衛空母になってしまいます。 空母を一緒に並べてはまるで興醒めなので、せっかくの再現の企画ですがボツということにします。。。 (長々と失礼しました!)

ゲスト
2013年11月26日 15:08

ArcadiaさんのBlogの写真拝見させて頂きました。 ただ私は泣いたりむせび泣いたりしません。気絶しそうでした。なんたって私が乗って出港する寸前のキャンベラが載っているのですから。 ただ、写真の日時は4月24日となっておりますが、1971年なら出港は3月21日だったですから前日に撮られていれば20日ということになるかと存じます。それにしてもお宝写真羨ましい限りです。1975年のQE2初寄港時には私も大桟橋に行っていました。 ありがとうございます。ジェームス

ゲスト
2013年11月26日 21:44

(この場をお借りしますが) ジェームスさん、こちらこそ、卒倒しそう。 こりゃ、'71年だったかも含めて調べ直さねば。 幸いこの時は同行者がおり、極めて几帳面なタチなので、ハッキリできるかもしれません。 とにかく、貴重な情報、ありがとうございました。

punipcruises
mr. punipcruises
2013年11月27日 10:20

ALCadiaさん、ジェームスさん、わたしのこうした記事がきっかけで様々な過去の客船たちの貴重な情報、交流が生まれて、ブログ主冥利に尽きるというものです。 ありがとうございました。

ゲスト
2013年11月28日 21:41

Punipさんのこのブログに感謝です。 日時が正しければ40年以上も前に同じ思いで写真を取られていた方が居たのが嬉しいです。もちろん日時違いでも嬉しさに何も変わりはありません。 倉庫のどこかにしまってある、当時のキャンベラ、アルカディア、キャセイの写真を探してスキャンしてアップしたいと存じます。3月21日だったらいいなあー。ジェムス

punipcruises
mr. punipcruises
2013年11月28日 23:40

ジェームスさん、ぜひこの機会に秘蔵の客船写真を発掘してください。 楽しみにしています。

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