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コリントス運河を通過する日本客船

ギリシャ南部、エーゲ海とコリンティアス湾を一直線に結ぶ長さ6343mのコリントス運河

その狭い運河ギリギリを通過する大型船を眺める絶景は素晴らしく、船ファンなら一度は行ってみたい場所ですが、残念ながらわたしは行ったことがありません。

っていうかヨーロッパ自体が一度もないし…(-_-;)

それはさておき、絵で描くとしたらどんな船を通過させるのがいいのか?

ありきたりの船じゃつまんないしなぁ

とりあえず「コリントス運河」で画像検索するとこんな垂涎モノの画像がいくらでも出てきます。

お〜 すげ〜、これだけあれば運河のほうはいくらでも参考になりますね。

それにしても、元「キュナード・アドヴェンチャラー」の「コーラル」やら「シーボーンレジェンド」やら「シードリームⅠ」やらいろんな客船が通っていて見ててもう楽しいのなんのってヽ(^o^)丿

なかには「これ、もしかしたら船体を崖に擦ってるじゃないの〜!?」っていうような画像もありますよん。

で、結局運河通過に選んだのは我らが日本が誇るこの船

もうお分かりですよね。

画像は10月の初め東京港のレインボーブリッジから撮ったもので、このコリントス運河の絵を描くためにわざわざテクテク橋の中央付近まで歩いて行ったのですからわたしもよっぽどのヒマ人ですよねw

あとはこの運河についての自分の中でのイメージを増幅するために東京の運河を遊覧船で下ったり、Googleストリートビューで実際にここに行った気になってみたり…

そんなわけで描き始めました。

まずは鉛筆でだいたいの構図取り

この時点でわたしの中でこの絵はもう八割がた出来上がっています。

船はもう少し細かく描いていきます。

ペン入れ開始〜

あ、そうだ!忘れちゃいけないタグボートw

この時点でわたしの魂はわたしの体から完全に幽体離脱してコリントス運河の橋の上あたりを彷徨っておりましたwwww

鉛筆の線を消して水彩絵の具で色付け

太陽光線は本船の左舷真横にあたっているように陰をつけなければなりません。

鉄橋とタグボートも色を付けました。

当初、鉄橋を渡る列車も描きいれようかと思ったのですが、画面がゴチャゴチャするので最終的に却下

あ、決して調べるのが面倒くさいからじゃ… ない… ですよ… たぶん… ま、少しそれもあるけど… いや… だいぶかな?

まーいいじゃないですか〜(-_-;)

運河の海面の色付け

濡れているので水面がゴワゴワw 静かな運河なので実際にはこんなに波打ってませんので。

最後に両側の絶壁に取り掛かります。

ちなみにこのあたりの崖の高さは約60m

地層の感じを出すのは難しいなぁ〜

とりあえずかんせ〜い コリントス運河を通過する「にっぽん丸」の絵でございます。

さっそくPCで加工してクルーズ雑誌風にしてみました。

そんなわけで、この原画は来年1月の中華街のエスニックレストランShort Tripでの絵画展で展示されますので、ご興味のある方はぜひ見に来てくださいね〜

って結局、宣伝かいっ!

ところで、ここまで見てこられた皆様はおそらく誰もが「本当にこの運河をこの船は通れるのかなぁ?」という素朴な疑問が湧いていることと思います。

調べたところ、運河の深さは最浅で8m、「にっぽん丸」の喫水は6.6mでオーケー、橋のクリアランスは50mぐらいでなんとかオーケー

で、幅は「にっぽん丸」は24m

肝心のコリントス運河の幅は?

え〜と…

ん?

24.6mですね。

が〜ん!

これは幅1.69mの5ナンバー枠いっぱいのクルマが、片方の隙間が2センチしかない幅員1.73mの路地を通過するようなもの…

どんなに凄腕のキャプテンをもってしても至難の業かと…

たぶん通過許可すら下りないでしょうね。

そんなわけで、みなさま、この絵はあくまでファンタジー作品としてご覧ください。

と、苦しい言いのがれ((-_-;)

それでは

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