Q&Aの「今まで最高の船内ショーは?」という質問に、私はリージェントセブンシーズ・マリナーのスタッフショーと回答しました。
ただ、クルーズ中の本当に最高のショーは、「天体ショー」かもしれません。中でも、オーロラと流星群は、特に感動的でした。
オーロラに出会えたのは、2015年8月末にスター・プリンセスで行った、アラスカクルーズ。
ジュノーを出発した夜、バルコニーで満月に見とれていたら、緑色のぼんやりとした光の帯が現れました。その光の帯は、次第に輝きを増し、所々ピンク色に変化しながら、しばらくの間、夜空に浮かんでいました。やや遠くに見える感じで、カーテンのように頭上を舞うということはありませんでしたが、涙が出るほど感激しました。
8月末から9月中旬にかけては、アラスカクルーズのファイナルシーズン。かなり寒く、防寒対策は必須ですが、クルーズ料金はリーズナブルになります。また、この時期、オーロラ出現率が意外と高く、氷河も見たいけれど、あわよくば、オーロラも見てみたい、という方にはおすすめです。
流星群を見られたのは、2013年の年末年始ににっぽん丸で行った、グアム・サイパンクルーズでした。
その流星群は、毎年1月4日頃に出現ピークを迎える、「しぶんぎ座の流星群」。あまり有名ではありませんが、ペルセウス座、ふたご座と並ぶ3大流星群と言われているそうです。
国立天文台のホームページを調べて、その年は、滅多にないほど、観察に適した条件が揃っていることを知りました(新月、出現ピークが深夜2~3時頃など)。出現ピークと予想される、1月4日深夜2時頃に起き、ほとんど明かりが目に入らない船頭付近のデッキにバスタオルをひいて横になり、星空観察をしました。カシオペア座の横辺りから、流れ星が次々と現れ、1時間足らずの間に、101個(そこで数えるのをやめてしまいました)。
満天の星空に包まれる、夢のような、すばらしい体験でした。
オーロラや流星群は、出会えるチャンスが限られるかもしれませんが、他にも、クルーズで改めて感じる、空の美しさ、魅力はたくさんあると思います。
海の真ん中で、遮るもののない広い空。
水平線から昇る朝日と海を走るまっすぐな光。
夕日に照らされて、刻一刻と変わる空の色と雲の輝き。
雨上がりの空にかかった、完全な半円形の大きな虹。
どれも、海を行くクルーズならではの楽しみ、といえるのではないでしょうか。
コメントを投稿する
コメントを書く