「 3ツ寝たら帰って来るからね 」
前編の「船旅の真実 45」でストレスから〝血〟を吐いたネコに言い聞かせたのは出掛ける前日のこと。
スーツケースへの着替えの用意もどこか前回の〝ノリ〟とは少し違う。
飛鳥と言えば国内きっての豪華客船である事は承知の上。
僕達のテンションをあげ切ることが出来ていないのは行き慣れた国内への旅行の為だろうか、それとも…。
妻は2ヶ月ほど前から〝五十肩〟で左の手で右の上腕二頭筋の辺りを摩ることがサマになって来ている。
1ヶ月ほど前からはそれに付け加えて〝ため息〟と〝しかめっ面〟が板について来た。
人は・・いや、この年齢になると一年前と先では体調に様々な変化が出るものだ。
そんな上腕二頭筋の痛みも楽しいことが待ち受けていれば緩和されるもの。
厳密に言えば緩和されるほど、忘れさせてもらえるほど楽しませてもらいたいという気持ちで〝飛鳥〟に願いを託した。
新横浜から横浜、大さん橋へと新幹線、ローカル線を乗り継いで順調に〝クジラの背中〟と言われる客船乗り場に到着する。
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