右舷に集められた人・人・人。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルに集まっている人と飛鳥Ⅱを繋ぐカラフルな紙テープ。
バスケットに入れられたそれは誰が誰に投げる事もなく手渡される。
同時に甲板上ではスパークリングワインとソフトドリンクが振る舞われ出港に華を添える。
定刻通りに銅鑼の音と汽笛で船体がゆっくりと動き出すのが分かる。
呑めもしないのに妻は珍しく「スパークリングワイン」をとって来たようだ。
横浜の倉庫群をはじめ帆船の風を受ける像をあしらったホテルを後に出港いちばんの見せ所であろう「ベイブリッチ」をゆっくり、ユックリと船は速度を上げて行く。
僕達のお互いの顔は南国でタップリと日焼けをして来たかのような「紅」と化している。
右舷に集まり過ぎた事の雑踏感とこんなに右舷に集まって大丈夫?と思いながら左舷に移動。
デッキを廻るのではなく客室のある船央を突っ切れば直ぐに左舷に移動できる。
左舷には数える程の方達がいる程度。
そんなに皆は別れを惜しむ人達が来てくれているのか。
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