メニューにはシェフのオススメが前菜からデザートまでの全6種類に書かれている。
上品な味付けと適度な量は日本人の胃袋を満たすには充分だろ。
食前にはドリンクを必ず聞かれるが前回同様アルコールの呑めない僕達はソフトドリンクを注文する。
前回と違うのは僕は「ジンジャエール」では無く「炭酸水=スパークリングウォーター」だった事ぐらいか。
恒例の乾杯をした後に運ばれてくる料理。
そのサーブの後に「bon appetit」の声掛けと笑顔は無い。
スタッフさん達は全てでは無いだろうが黙々とその業務をこなしている。
話し下手なご主人と乗船されている席の会話は終始無言に近いものがある。
自宅の食卓と変わらないのでは?と思える様な食事の風景は自分も含めて日本人の「昭和の食卓」を思い出される。
躾として育った世代達の多いテーブル席は食器の当たる音さえも気をつけている様な緊張感が漂っている。
そんな緊張感も全てのテーブルからする訳でも無くあちらこちらでは笑い声や運ばれて来た料理への歓喜も上がる。
ギターの奏者が2人とフルートを奏でる3人組の男性が食事の雰囲気を盛り上げている。
聞き慣れた演歌から80年代までのポピュラーを第一小節ほどまでで繋ぎながら5〜6回の演奏を繰り返し拍手を合図に次のテーブルへと移動して行く。
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