乗船をしてまもなくシャワーを浴びた僕。
妻はこれから「大浴場」に行くと言う。
人の考えることは皆同じようなことだから今頃行くと混んでいる旨を伝えるが彼女も潮風と汗ばんだ身体をゆっくりと湯船に浸したいらしい。
とりあえず「大浴場」を探すことになる。
船尾、デッキ12にある事は分かった。
部屋を出て付き合うこととする。
僕も一時間ほど後に入りに行くつもりだから。
まだ、飛鳥に慣れていない僕達はデッキ11の外に出て船尾デッキ12に上がるしかないと思っていた。
「冬ならば寒いネ。」・・と言いながら。
大きなネットに囲われた場所を回廊するかのようにその扉はあった。
「ここかなぁ?」と言いながら開いた少し重い扉。
左右の壁には誇らしそうに飾られた数々の港を廻った証し。
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