「 3ツ寝たら帰って来るからね 」前編の「船旅の真実 45」でストレスから〝血〟を吐いたネコに言い聞かせたのは出掛ける前日のこと。スーツケースへの着替えの用意もどこか前回の〝ノリ〟とは少し違う。飛鳥と言...
横浜の天気は悪くはない。特に快晴でいい訳ではないが履いているデニムに汗がまとわりつく感じがこの格好を選んだことを後悔させる。赤レンガ倉庫ではビーチを模したイベントを楽しんでいる若者に混じって通り過...
飛鳥の乗船を待つ人達とパシフィックビーナスを待つ人達。2隻の船は夏休みの子供達の心を最高潮にはしゃがせているようだ。どちらの待合を見渡しても子ども連れが多い事に目がゆく。近くの「カップヌードル博物...
ギャングウェイを折り返した先には乗船カードを読み込ませる機械がある。それにカードをかざすと乗船の有無ないしは個人の情報が「船」側にインプットされるのだろう。ひらけた視界の先はデッキ5。自宅で言うなら...
ベットサイズと同じくらいの開閉のできない窓からは外の景色が薄っすらとではあるが分かるくらいの日差しと景色が差し込んでいる。冷房は24℃に設定されていて入った途端に「ハ〜〜」と言葉が出るくらいの気持ち良...
右舷に集められた人・人・人。横浜港大さん橋国際客船ターミナルに集まっている人と飛鳥Ⅱを繋ぐカラフルな紙テープ。バスケットに入れられたそれは誰が誰に投げる事もなく手渡される。同時に甲板上ではスパークリ...
時刻は17時を廻ったばかり。この後の予定は「避難訓練」が残るのみ。太平洋から北太平洋の終日航海だ。とりあえず船内の散策と決めた僕達は事前に送られて来ている飛鳥の「本」を頼りにデッキを前に後ろに。日本...
船旅に慣れている方達だろ。自分の部屋が一目で分かるようにそれぞれのオリジナルのグッズが掲げられている。「表札」の様なものだ。部屋に戻ると「飛鳥デイリー」=「船内新聞」がドアの下の隙間から配達されて...
食事の時間は前半と後半に分けられている。旅行を申し込んだ時に希望時間の選択はあるがやはり料金による。とは言っても19:45分からの食事なので特に辛くもない。前半の方はその1時間半ほど前から始まるので善か...
メニューにはシェフのオススメが前菜からデザートまでの全6種類に書かれている。上品な味付けと適度な量は日本人の胃袋を満たすには充分だろ。食前にはドリンクを必ず聞かれるが前回同様アルコールの呑めない僕...
食事は1時間30分程すると食事を終えた方達が次々と席を立ち出す。2時間の時間を費やす人たちはこの船には乗っていなさそうだ。自宅での食事ならこの何分の1で済まされているのかを思うとタップリと「食事」を楽...
デッキ5はレセプションの有るフロアになる。ここはピアノバーと呼ばれるお酒を嗜む場となっている。ピアノの心地いい奏でが吹き抜けのデッキ6まで好奇心を誘わせる。ビッシリとまでは言わないが幾人かの方々がゆ...
乗船をしてまもなくシャワーを浴びた僕。妻はこれから「大浴場」に行くと言う。人の考えることは皆同じようなことだから今頃行くと混んでいる旨を伝えるが彼女も潮風と汗ばんだ身体をゆっくりと湯船に浸したいら...
ここが船の中と一瞬忘れてしまいそうな雰囲気で大浴場から帰って来た家内の第一声は「ものすごく混んでた!」ソラ見たことかと思いながら僕は1時間ほど後から行く事をあらためて思う。お風呂の入り口には車椅子...
閉め忘れたカーテンからは洋上の明かりがいつもの朝より相当早く目覚めさせた。8月の朝。日の出が早いのは分かっているがこの時間から起きるつもりのない僕はカーテンを閉めるのの煩わしさから明かりを避けるよう...
Noメイクの妻は当然の如く「 写真 」を嫌がるが散歩は大丈夫のようだ。3周目を終えた妻が僕と合流する頃には爽やかな洋上の「 朝 」だ。船の底の形がそれを表しているのかプロペラがそれだけの数あるのか3つの波...
メイン会場の入り口で席を案内された僕達は「 フリーシーティング 」とは言え案内係の決めた席に着席する。お隣の方はすでに「 膳 」が運ばれ静かに召し上がっておられる。お父様とお二人の御乗船の様子。本日の...
実はこの日の朝、…と言ってもそれほど早朝ではないがこの「クロースアップマジック」の引換券を取るためにデッキ5で並ぶ事になった。乗船初日の夜にShowを観た事は前途したがその1時間余りのShowの構成は10人程の...
チケットをGetするための場所をレセプションで尋ねるとレセプションの係の女性よりも先に教えて下さったのが踊る男女のモニュメントの近くにいた「 車椅子 」の男性。そう、この航路にはイヤこの船にはこう言った...
本日の最大の楽しみはGetしたチケットのこと。開始時刻は夕方。それまでの時をこの船内でいかに過ごすかのプレゼンテーションは「 飛鳥ダイアリー 」と言う船内新聞に書かれている。細長い風船で動物を作る方法を...
食事の前に「 クロースアップマジック 」を観ることにしたのはあのご夫妻も同じ。この方達も第2回目の食事時間のようだ。「 カードルーム 」と言われる小さな会議室のような所でそれはひらかれる。簡易的な椅子が...
2回目のディナーの時間が始まった。この日は17時を過ぎた頃から「カジュアルなフォーマル(インフォーマル)でお過ごしになってください」とアナウンスをされていたにもかかわらず、すっかり二人とも忘れていた。...
前菜を含め5品。デザートを入れて6品目でフィニッシュとなる本日のコース。妻は「ヘイゼルナッツとチョコレートケーキ」で絞め、僕は「クレープシュゼット」でこの食事を終えた。少し離れた席では昨晩に続き炎の...
函館の朝の甲板は湿っている。ほんの数時間前まで降っていただろ「雨」をワックスの効いた材が伝えている。走るでもなく歩くでもない。ダラダラした朝。飛鳥の「A」にカモメをあしらったロゴの付いた朝食の「海苔...
北海道は2〜3回程渡った事はあるがその術は「飛行機」「船」を使う選択肢は少し前の僕らには無かった。「函館」は北海道の中でも来た事のない地。様子を調べるが事もあり船内で「函館」とは!を詳しくレクチャー...
函館の駅には「北海道新幹線」を大きく宣伝した広告がJRも負けてはいないぞ、とばかりに飛び出しそうなその元気なポスターとは裏腹な今にも降り出しそうな「空」8月でもお天気次第でTシャツでは肌寒さを覚える。...
妖しさは的中。ほんの5m先の頭上に立罩めるのは「霧」なのか「雲」なのか。妻はこんな時はいつも「せっかくここまで来たのだから」をよく口にするが今回ばかりは使い方が少し違う様な気がする。ほら、チケットを...
今来たロープーウェイは帰りの客を乗せて15分後に下山。惜しむ?妻を乗せて「霧」か「雲」の下へ。横浜のレンガとはまた違う函館のレンガ群へ。「霧」「雲」の晴れたあのロープウェイ。ここから見えると言うこと...
函館の名物を釣り上げてお約束の様に汐を浴び歓声をあげる夏休みの子供たち。「朝市」とは言っても「朝」ではなくなった商店街は早終いを始めた店もあり観光客の人出と比例した活気。ここに付いた時は方が触れ合...
教えていただいたお寿司屋さんは「即ち」のある場所ではなくお馴染みのレーンを廻るところ。それで充分ですよ。・・ですよね。と話していた船内での会話を思い出す。「本日のおすすめ」と手渡されたパウチには見...
飛鳥への迎えのバスを待つ間の回想。「函館朝市」「函館山」「ハリストス正教会」「旧イギリス領事館」「八幡坂」「レンガ倉庫」そうそう日本で最古の「コンクリートの電柱」名物の「ガゴメ昆布」も買ったよ、有...
17:00、船は進んでいるのかも分からないほど静かに離岸。明日の富山の伏木港でこの飛鳥と別れることになる。最後の観音扉の中での食事。おきまりの乾杯のあとには函館らしい「イカめし」がメインだろうか海のもの...
伏木の港ももうすぐそこに迫った朝。洋上から見る、飛鳥から見る最後の朝日。今日、下船をして金沢回りで「新幹線」を乗り継いで岐阜羽島まで帰る予定を直前で変更。重たい荷物を持って2つ、3つの電車を乗り継ぐ...
朝食を終えデッキ10船首ビスタラウンジ。最後の航海の終着地伏木港を待つ束の間、各部屋ではスーツケースへの最後の片付けも済んだのだろうポツリポツリと人が増えてくる。ラウンジの斜め30°ほどに傾いたガラスの...
下船の順番はアッパークラスから順番となる。最後までこの船内に残るとこんなにもたくさんの人たちが乗っていたんだと改めて思う。あのディナーの時にテーブルを回って曲を提供してくれたトリオは今度は一小説で...
レンタカーのナビゲーションを自宅に合わせるとその距離は300㎞も無い。到着の予想時間も比較的早い時間を示す。東海北陸自動車道を片道だけで東に向かうことはかつてない事。後部座席に積んだスーツケースは船内...
非日常のクルーズ旅行をもっと身近に。クルーズマンズではじめよう