コロナ禍で世界中のクルーズ船は係船状態でクルーズに行きたくても行けずストレスは溜まるばかり。
日本クルーズ&フェリー学会が「ポストコロナにおける安全なクルーズの在り方の検証」の一環でオレンジフェリーの新造船「おれんじおおさか」を利用したワンナイトクルーズを企画したので、クルーズに飢餓状態の仲間と共に参加して来た。
オレンジフェリーのパンフレット 1
新型コロナウイルスが感染拡大してから日本で初めてのクルーズ!?
今回の企画は東予港では下船しないという条件で往きは昼航の回航便(大阪(10:00発)→東予(18:00着)に乗せてもらい、帰りは夜航の定期便(東予(22:00発)→大阪(06:00着))に連続乗船するという弾丸フェリー旅とも言うべき とんぼ返りの日程だった。寄港した東予港では下船せず船上から四国を眺めただけでも昼間の瀬戸内海の潮風に吹かれ、船内でグルメもできて充分にクルーズ気分を味わえた。
フェリーと言えばかつては雑魚寝のイメージを持つ人が多いが、最近は全室個室や豪華なスイートルームが自慢の海上ホテルを標榜する新造フェリーが続々と登場している。「おれんじおおさか」にはサイクリングファンに応えて自転車を折りたたまずに積み込めるキャビンもあったり、多彩な個室キャビンが用意されている。また広々としたレストランの銘酒コーナーには地酒やワインなども豊富に用意され、四国産の海の幸、山の幸を活かしたメニューも魅力的だ。
オレンジフェリーのパンフレット 2
地球温暖化を抑制するためにも長距離移動を伴う観光にはカーフェリーが最適だ。乗用車を運転して長距離を移動すれば体力も使うし、交通事故のリスクもある。フェリーなら移動時間をクルーズ気分で伸び伸びと過ごせ、デッキに出れば換気全開で新鮮な外気に触れ、快適なひと時も過ごせる。密閉・密集・密接の三密の防止はそのまま快適性にもつながり、陸・海・空の交通機関の中では船が最も優位と言える。
今回の企画はWITH CORONA時代のクルーズの試金石になるような船旅だった。全国から参集した39名の会員も船会社側も感染者を出したら大変とマスク着用励行やソーシャルディスタンスを心掛け感染防止に努めた。 その甲斐ありワンナイトクルーズに行って来てから3週間以上経過したが、参加者から一人も感染者は出ておらず、フェリー旅は安心安全であることも立証できた。
クルーズ船は暫く再開されないが、フェリーなら全国各地で毎日定期運航されており自由自在に旅が組み立てられる。例えば北海道に行くなら往路は太平洋側、復路は日本海側の航路を選ぶというように選り取り見取り。皆さんも気分転換も兼ねて先ずはフェリーでクルーズ気分を味わってみられたらいかがだろうか。
*日本クルーズ&フェリー学会 http://cruise-ferry.main.jp/
瀬戸大橋を潜り抜け、瀬戸内海クルーズ気分
四国に着いて眺めただけでも充実感
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