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やっとのことでクルーズ!名古屋発着にっぽん丸で金毘羅さんクルーズ④寄港地観光編

シリーズ  名古屋発着にっぽん丸で金毘羅さんクルーズ

コロナ禍でクルーズしたくても国際線の飛行機もクルーズ船も運航されておらず長らく海外クルーズに出掛けられない状況ですが、1年6ヶ月ぶりにクルーズを体験できるチャンスが到来しました。
乗船したのは商船三井客船の『にっぽん丸』で2泊3日のショートクルーズ。
世界中のクルーズ船が運航休止している中でアジア海域では自国内限定でクルーズが恐る恐る再開され、日本のクルーズ船もそろりそろりと再開した日本人限定の行き先が国内限定のクルーズにやっとのことで乗れました。
にっぽん丸に乗船は就航した1990年以来の実に31年ぶりの乗船です。
同じコース(1/20~1/22)のクルーズに用意万端で行く予定でしたが、緊急事態宣言で中止となり、今回はそのリベンジです。

久しぶりのクルーズだった事もあり、たくさん写真を撮ったので、
①乗船編②船内編③食事編④寄港地観光編と分割して編集し、今回は④寄港地観光編です。
本編はにっぽん丸金毘羅さんクルーズでの寄港地観光に関するレポートです。
オプショナルツアーは通常1万円位が必要ですが、金毘羅さん詣での往復連絡バスは追加代金なしで船会社が負担してくれて良心的でした。


寄港地に着いて先ずする事は船首と船尾方向に行って、乗って来た船の写真を撮る事です。
正面から見るにっぽん丸の顔。
『ここまで連れて来てくれてありがとう!』とにっぽん丸に挨拶。

船の真正面から撮れる港は少なく貴重な写真です。

ビット(係留鉄杭)にホーサー(係留ロープ)がしっかりと繋がれている事を確認。
これも寄港地での重要な見どころの一つです。

高松港では船尾の写真が撮れなかったので、以前名古屋港で撮った写真を掲載しました。

乗って来た船の近くをカメラを持って歩き回っていたら海外では不審者と思われ、銃を突きつけられた事もあります。

香川県観光PRマスコット『親切な青鬼くん』とカマタマーレ讃岐マスコットの『さぬぴー』が歓迎のお出迎え

にっぽん丸の前をウロウロしていたら地元テレビ局からクルーズの感想などをインタビューされたので、船内はコロナ対策が万全でむしろ陸よりも安全である事を強調しておきました。

高松市から乗船客に贈られた『おととせんべい』
高松は海の幸、山の幸が豊富で小魚や海老を姿のままに使いせんべいにする文化があり、素材を活かした美しさや風味が素晴らしい!

にっぽん丸がチャーターしてくれた四国中央観光バスに乗って、これから金毘羅さんに向かいます。

金毘羅さんの785段の石段を一緒に登ってくれたユーモアたっぷりの四国中央観光バスのガイドさん。
日本で一番面積の小さい県は香川県である事をコミカルに教えてくれたりして勉強になりました。関西国際空港が出来るまでは大阪府が最小面積だった事も知りました。

車窓から眺める讃岐平野
おむすびのような山がぽつりぽつりとあり面白い

「こんぴらさん」の呼び名で親しまれている金刀比羅宮。
江戸時代の頃から憧れの地だった「こんぴら参り」。
江戸時代の面影が残っています。

この参道入口から御本宮までの785段の石段を登ります。
奥社まで行けばなんと1,368段らしい。
石段を駕篭に乗せてもらって上がるかご屋さんは2年前に廃業したらしい。

香川県観光案内図
海外からの観光客も多いので、英語、中国語、韓国語でも歓迎

天気予報では曇りのち雨でしたが、天気男を発揮して雨はパラリと降っただけで傘をさす必要もなくラッキーでした。

一緒に階段を登って来る人も全員マスク装着で行き苦しそう!
参道横に並ぶ多くのお店では参拝客のために「杖」の無料貸出を行っており、皆さん「杖」を持って歩いています。

ここで294段目。御本宮まであと491段。
長い長い石段です。

石段途中の森の中に雰囲気がひと味違うカフェレストラン神椿(資生堂パーラー)の看板を発見。

さぬき姫のモンブランパフェの看板
看板を見て思わずカフェレストラン神椿に入りたくなりましたが、時間がなく素通りして未練が残ります。

金刀比羅宮は、象頭山の中腹に鎮座し、古来より海の神様、五穀豊穰・大漁祈願・商売繁盛など広範な神様として全国津々浦々より信仰をあつめてきました。

石段が切れると目の前に荘厳な建物が姿を現れました。
御本宮と思いきやこの建物は「旭社(あさひしゃ)」。金毘羅大権現時代に金堂だった建物で、全体に彫られた細やかな彫刻は日光東照宮のような美しさ。
ここまでの段数は628段。

785段の石段を登ったご褒美で見られた景色。(海抜251m)
遠くには丸亀城や瀬戸大橋がうっすらと見えました。

展望案内図
前方にはJR土讃線が走り、遠くには瀬戸大橋や明石海峡が見えて素晴らしい眺望

難なく785段を登りきった所で御本宮にお参り。
大物主神(おおものぬしのかみ)と崇徳天皇を祀る御本宮には、海上守護・農業・殖産・医薬など、様々なご利益があると伝えられています。

今度は785段の石段をゆっくりと下っていきます。

神さまがお乗りになるという神馬(しんめ)。
神さまにご奉仕する大切な馬なのでフラッシュ撮影したり触ったり食べ物を与えないようにと注意書き。

さすが 海上交通の守り神・金刀比羅宮!
今治造船が奉納した大型船のプロペラ。
真鍮製で直径6m、重さは19・2トンもあり、世界最大級の実物奉納と思われます。

アフリカ象
金毘羅さまに奉納されるものに規定は無いようで、何とアフリカ象の像も。
象頭山に鎮座する神社なので単純に象なのか、何の意図で象にしたのか知りたいところです。

石段を下りながら琴平の町並みを遠望

下から23段目の石段を左側に進んだ所に「海の科学館」。
こちらに岡山市在住の船友Nさんが寄贈した宇高連絡船のモデルシップを拝観に行こうと思い行きましたが、当日火曜日は休館でガッカリ!
金刀比羅宮は『海の守り神』として船乗りや漁業に従事する人々が全国から参詣するので、海の守護神にちなんで金毘羅さんのふもとに建設されたらしい。

表参道にある中野うどん学校琴平校
本場さぬきの手打ちうどんを粉を練るところから始めて麺棒でのばし、茹でて食べるまでをプロの職人が約40分~60分で伝授。そして完成後は試食!
終了後は卒業証書と秘伝帳、麺棒などが授与されるらしい。

金毘羅さん詣でした後、にっぽん丸の乗船客は甘味処「灸まん本舗石段や」で休憩させてもらえました。

にっぽん丸の乗船客は甘味処「灸まん本舗石段や」で和菓子とお茶の接待。
寄り道していたので和菓子とお茶の接待をしてもらう時間もなく、写真だけ撮らしてもらいました。

金毘羅さん詣でだけの寄港地観光を終えて高松港に帰って来ました。
にっぽん丸が岸壁でお待ちかねです。

JAZZバンドも登場し見送りセレモニー
『また高松でお会いしましょう!』の横断幕が嬉しい!

高松での寄港地観光は僅か4時間。
金毘羅さんに登っただけで高松港界隈を散策する時間もなく、香川県のお土産を買ったり、カフェレストラン神椿でモンブランパフェを食べたりできませんでした。
せっかく高松港で歓迎セレモニーをしてくれたのに、結果的に1円もお金を使う事なく帰ってきてしまい申し訳なく思います。

こんぴらさんクルーズの記録、楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
掲載された写真を良く見ましたら、どうやら冴えない姿の私も写っているようです(笑)。
私の本船乗船は今回が5回目ですが、残念ながら改装後のみで白い船体の時代は遠く遥かに見るだけでした。
早くコロナ感染が収まって気楽にクルーズに行けると良いですね。

junさんが乗船されている事を始めから知っていたら船内で色々と船旅談義ができたのに残念です。
今から振り返ると船内でよく出会ったり擦れ違っていた人がjunさんだったような気がします。
にっぽん丸には初代や2代目にも乗船しましたが、現在の3代目にっぽん丸は新造されてから30年以上にわたり頑張っているので応援したいです。
日本はやっとワクチン接種が始まりましたが、ワクチン効果で一刻も早くコロナが収束して欲しいものです。
日本のクルーズ客船も海外クルーズに出掛けられるようになると良いですね。

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