客船を愛好するようになってから40年以上経過し、今迄に乗船した客船の中で一番大きかったのは全長290m、115,875トンのダイヤモンドプリンセス。
今回は私の乗船歴を更新するエポックメーキングなクルーズとなりました。
今回乗船するのはキュナード史上最大の15万トンを超える海の女王クイーン・メリー2。イギリスのサウザンプトンとアメリカのニューヨークを結ぶオーシャンライナーとして世界最速30ノットの最大速度を誇るキュナードのフラッグシップです。
近づいて対面した時に先ずその大きさと存在感に圧倒されました。
名古屋港で2016年6月にクイーンメリー2より少し大きいクワンタム・オブ・ザ・シーズを見ましたが、それよりも大きく感じます。重厚な色合いと堅牢な造りが影響しているようです。
<クイーン・メリー2のシップデータ>
就航2004年(改装2016年5月)・総トン数151,400トン・全長345m・
最大幅40m・高さ72m(喫水10mで海上よりの高さは62m)・
乗客定員数2,691名・乗組員1,253名
巡行速度28ノット・最高速度30ノット
船内で展示されている精巧なクイーンメリー2の模型ディーゼルエンジンとガスタービンエンジンによる統合電気推進が採用され、Royal Mail Shipの略称から正式名称はRMS クイーンメリー2船首にはバウスラスターを左右3基装備
この模型を見てクイーンメリー2の推進器は電動ポッド式が4基で前の2基は固定され、後ろの2基はアジマススラスターで360度方向を変られる事が分かりました。船独特の推進軸の音がしないので船内はとても静かです。
ベトナムのプーミー。(クレーンが立ち並ぶ貿易港)周辺はまだ舗装されていないガタガタ道。警備も厳しく遊覧船がある訳でもなくクイーンメリー2全形を撮れる状況ではありません。
タイのレムチャバンに着いた時の波止場の様子。船体が大き過ぎ、警備も厳しくてクイーンメリー2全形を撮るのは断念。
東京タワー333mよりも長い全長345mなので船体から少し離れてもこのような感じ
警備員に写真撮らせてと懇願した上で後方に進み、やっと後尾から写真が撮れました。
母港はサウザンプトンと思いきやハミルトン。英国旗が映えています。
香港で遊覧船に乗ってやっと12時方向から全形写真を撮る事ができました。
幸運にも今回はクイーンメリー2とクイーンエリザベスが香港で同時入港するタイミングにクルーズできて、ランデブーの写真を撮る事ができました。
船体が巨大で全形を撮るのが至難の業。やっと撮れた渾身のワンショット。3時方向の真横から見たクイーンメリー2
クイーンメリー2を2時の方向から見た全形
クイーンエリザベスを2時の方向から見た全形<クイーン・エリザベスのシップデータ>就航2010年(改装2014年)・総トン数90,900トン・全長294m・全幅32.3m・喫水7.9m・乗客定員2,081名・巡行速度21.7ノット・最大速度23.7ノット
視界向上を目的として左右2m拡張された特徴あるブリッジ
ブリッジ中央下に高らかに掲げられているキュナード社のゴールデンライオンのマーク
デッキ13で見晴らしの良い場所を発見。THE LOOKOUTという名称もイラストの絵も面白い
船首には錨のスペアも置かれている。
右側スクリューの予備プロペラファンまるで芸術品のオブジェ
左側スクリューの予備プロペラファン
スクリューの予備プロペラファンの説明書き
広々としたデッキ12後方部フランスのアトランティーク造船所の銘盤を探しましたが発見できませんでした。
デッキ7は1周できるようになっており、2周で1.1km、3周で1.1mile。1周は550mで意外と短い。
犬小屋もありペット飼い主だけが入れるスペースに知らぬ間に入っていました。
デッキ11にはプリンセス・グリルとクイーン・グリル利用客用の専用区域が設けられ、何となくセレブな雰囲気
専用区域から眺める大海原の景色は最高!5つあるプールでこのプールからの眺めが最高
デッキ8に配置の救命艇。海上人命安全条約(SOLAS)の基準では救命ボートは船体下方に設置するよう要求しているが、外観の向上や嵐の際に襲いかかる北大西洋の大波がもたらすボートの損傷を防ぐ観点からQM2は例外が認められたらしい。
終日航海日にキャビンから外を見ると勇敢にも航行中に救命艇の清掃をしているクルーが余裕でポーズをとってくれ心が和みました。
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