今回ノルウエイジャン ジュエルの太平洋横断クルーズでノルウエイジャンクルーズライン(NCL)のフリースタイルのクルーズというものを体験してきました。
太平洋横断クルーズ20日間は終日航海日が10日間もあり、最初はとんでもない船に乗ってしまったと思ったことも。
服装も自由、レストランの食事も営業時間内ならいつ行っても良く、テーブルも固定されていない。早く行けば窓側の席でも内側の席でも希望通りに座れる。夜はジャケットやスーツを着る必要もなく、普段着で朝から晩まで過ごせてしまう。
クルーも元気溌剌と業務に励み、船長を囲む会でも船長の挨拶スピーチもなく、ただ立って手を振って会釈しているだけ。クルーは自由奔放に活動しており、乗船客の殆どがシニア層でも盛り沢山の催しで夜遅くまで一緒になって楽しみ、シニアを盛り上げて活を入れてくれる。
乗船客は見た感じではとてもセレブと程遠い庶民的な服装の人ばかり。ここで正装していると逆に浮いている感じ。
このフリースタイルが今欧米で受けているようです。
今回の太平洋横断クルーズは配置転換のクルーズなので、人気もなくきっと空いていると思いきや2,400名の定員に対し2,215名が乗船しており、船内のビュッフェやパブリックスペースは人でいっぱい。まるでアメリカのファミリーレストランにいるようです。
欧米ではクルーズが大衆的なレジャーになっており、普段着スタイルで過ごす事が可能なら持参する荷物も少なくすみ身軽でクルーズを楽しめます。
格式にとらわれないコストを抑えたフリースタイルクルージングの虜になり、NCLファンとしてリピーターとなり割安料金で乗船しているという人に何人もお会いしました。フリースタイルのクルーズという新たな潮流を感じ取った20日間の太平洋横断クルーズでした。
<乗船客の国別内訳・パスポート>
乗船客65ヶ国、2,215名(男性1,056名、女性1,159名)
アメリカ940名、カナダ560名、オーストラリア204名、ドイツ89名、イギリス66名、メキシコ47名、ニュージーランド42名、スイス37名、台湾36名と続き日本は10番目の28名
船内案内図先ずは船内探検を始めます。
ノルウエイジャンジュエルのゴッドマザーはメラニア・トランプ(トランプ大統領夫人・当時は実業家トランプ氏の夫人)である事を示す銘盤を発見。これから11年後に大統領夫人になるとは・・・。
ゲストサービスのフロントにはスタッフが勢揃い
ドイツのマイヤー造船所で建造された事を示す船内掲示の銘盤
デッキにもマイヤー造船所で建造された事を示す銘盤が設置ドイツの造船所で造っただけに堅牢な造りで船も良く整備されている。
ブリッジ展望室に掲出の寄港した港から贈られた記念楯
ブリッジ展望室に掲示のブリッジ・オフィサーの写真
竣工してから13年経過し寄港した港は世界中
日本の港から贈られた人形やモデル飛行機が飾ってある広々としたブリッジ。
日本に初来航した時の記念楯
船長と触れ合う催しではスピーチとかはなく手を振るだけで拍子抜け
ホテル部門の上級オフィサーとの触れ合う催しでもホテルディレクターとクルーズディレクター達が来て、特に挨拶のスピーチもなく談笑するだけ。こちらも拍子抜け
魚の進行方向が前方である事を示す廊下のジュータン
ノルウエイジャンジュエルのドアや廊下のジュータンの色はエメラルドグリーンが基調。何となくドイツを感じさせる。
これぞフリースタイル夕食と言えども上着なしの男性が殆ど。正装していると逆に浮いてしまう感じ
7階後部レストランTsar's Palaceのエントランス夕食時間や決まったテーブル席に縛られることなく好きな時間に行き、テーブル席は窓側や内側など柔軟に対応してもらえてGOOD!
レストランTsar's Palace全景
7階後部レストランTsar's Palace左舷側には皇帝の肖像画こちら側には男子トイレが設置されている。
7階後部レストランTsar's Palace右側には皇帝夫人の肖像画こちら側には女子トイレが設置されている。
レストランTsar's Palaceとは雰囲気が一味違う6階中央にあるレストランAzura
レストランAzura(6階中央)
パブスタイルレストランO'Sheehan's Bar&Grill(8階)午前6時からオープン。終日航海のある日には日本人同士でお喋りした時にレストランを出たのは午前10時。居心地が良過ぎて話しが弾み4時間も時間が経過。1日があっという間に過ぎてしまう。
中華料理ChinChinと寿司バー(7階)
みな軽装の人ばかり
12階後方のガーデンカフェ周囲の人が話しているのは英語か中国語などの外国語。何気なく聴いているとBGMのように心地良く聴こえてくる。
洗面所に設置されているパーパータオルの器械船内にいる時はエアコンが良く効いており汗もかかないので、この器械のお蔭でハンカチも必要なし。
20日間お世話になったマイキャビン(バルコニーステートルーム)右舷側のキャビンで大正解。航行していくアラスカの海岸や三陸海岸は進行方向に向かって右側なのでバルコニーから刻々と変化する景色を眺められGOOD!
廊下側から見たキャビンキャビンは9階にあり、夜寝ている時はエアコンの送風音が聞こえるだけでとても静か。船上にいる事を忘れてしまう。
パウダールームとトイレ
シャワーとトイレは可動式ドアで仕切れるようになっており、シャワーの水が飛び散ることもないように工夫されている。
12階船首左側にあるフィットネスセンターここで身体を動かしてシェイプアップ
見わたす限り海と空だけの絶景
一番お気に入りのくつろぎのスペース(ここを毎日利用する為には20日間で298$必要)見晴らし抜群の男女混浴リラクゼーションルーム
男性用のジャグジーと休憩室夕方にリラクゼーションルームに行きミストサウナに入ったり、ジャグジーに入る癒しのひと時はいつの間にか日課に。まさに洋上の隠れ家。
スパサロン男性用更衣室
毎日スパサロンに通いスタッフ皆さんと仲良しに
日本語の本も少しある図書室
14階へは最上級スイートルームのザ・ヘブン利用の乗船客しか昇れないようになっている。ザ・ヘブンの乗船客はエレベーターの上下ボタン右の赤いランプがついたカード挿入口にカードを入れて昇降する。
直近の催しが検索できるタッチパネル式の画面船内では思い思いに楽しみやくつろぎを見つけ、気ままに旅を楽しむ。
7階ラウンジのMagnum'sでは毎晩ボーカルとピアノの演奏。1970年代の歌を中心に歌い乗船客の年齢層に合わせている。みな知っている曲ばかり。音楽に国境はない!
音楽の演奏は録音ではなく基本的には生演奏。船内のあちこちで奏でられるライブミュージックが耳を楽しませてくれる。
撮影禁止とは知らず撮ってしまった写真華麗なダンサーたちがステージいっぱいにショーを繰り広げる
今晩の劇場での催しを案内するポスター掲示板(18歳未満は入場禁止)ウクライナ出身の男女ペアによるアクロバット演技は圧巻でした。撮影禁止のため演技の写真が撮れず皆さんに紹介する事ができず残念。
ダンサー出席による質疑応答全般的にショーはそれぞれ特長があり迫力ある演技が多く、私が今迄に乗船した客船の中ではトップレベルをいく内容。
6階、7階にある2層式のスターダストシアター(劇場)1日の締めくくりに夜は最前列でショーを観るのが日課に
6階スターダストシアターに通ずる通路
劇場に通じる6階のトイレ入口には何とコンドームや酔い止め薬、アスピリン、バンドエイドなどの自動販売機が設置されている。
12階デッキの手摺りには隙間が設けられ写真を写しやすいように配慮されている
メディカルセンター勤務の医師による船の医療設備に関する説明MRIはないがICU(集中治療室)の設備もある事には驚き。
4階にあるメディカルセンター
13階船首にあるスピネーカー(Spinnaker)ラウンジ Spinnaker:ヨット船首の三角形の帆ラウンジでは生演奏の音楽を聴きながら夜遅くまで楽しめる
急病人が発生。カムチャッカ半島先端辺りで船は進路を変更し、救命艇で急病人を島に搬送する一幕も。
救命艇で搬送される模様を見守る人達。
北太平洋の海を航行するクルーズと言えども寒さを感じずに屋外のプールやジャグジーに入っている人がいるのには感心。
プールサイドのウオータースライダーは少し古さを感じる
クルーズスタッフが講師で行われたタンゴのレッスンパーティー三昧で若いクルーズスタッフに盛り上げられて中高年者は若返える!
日本に近づいてきて開催された日本語教室の会場は満員。乗船客の日本観光への期待の大きさが分かりました。もっと簡単に単語だけ教えればよいのに長い文章で教えており、これでは皆さんはお手上げだと感じました。
クルーズ18日目の夜には各部門のクルーが勢揃いし盛大なお別れパーティ。乗船客もクルーも拍手喝采。一体感のあるパーティーでした。
sasuga
funatabino
beterann
shasinn
kaisetu完璧
写真解説を褒めていただきありがとうございます。これからも励みます。
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